よゐこ

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よゐこ
YOIKO
メンバー 濱口優
有野晋哉
有野&濱口
なめくぢ
芸種 漫才コント
公式サイト 公式プロフィール
受賞歴
1992年 『第13回ABCお笑い新人グランプリ』審査員特別賞
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よゐこ(よいこ)は、日本お笑いコンビ。所属事務所松竹芸能。ともに大阪府大阪市此花区出身、大阪市立汎愛高等学校卒。お笑い第四世代の代表格である。

メンバー

  • 濱口優(はまぐち まさる、1972年1月29日 - 、とまどい(名義上はツッコミだが、ボケでもツッコミでもない)担当)
  • 有野晋哉(ありの しんや、1972年2月25日 - 、ボケ(しばしばツッコミ)担当)

来歴・人物

学生時代
同じ中学校に通っていた濱口と有野は、中学3年の頃通っていた塾が同じであったため仲良くなる。有野の方が成績が良かったが、有野が受験する高校のランクを下げたため濱口と同じ高校に進学する。高校進学後は同じクラスになることはなかったが、授業中に書いた手紙を休み時間に渡しあったり、一緒にトイレに行くなどしていたとのこと。
コンビ結成
元々濱口はお調子者でクラスの人気者ではあったが、お笑い芸人は特別な存在として、進路として考えたことはなかった。その後高校を中退していたかつてのクラスメイトが、吉本興業の養成所であるNSCに入学したことを知り、「そんな身近にいた人が芸人になれるのなら、自分もなれるのではないか」と濱口が考え、就職が決まっていた有野を誘うこととなった。ちなみにこの同級生は、後のテンダラーの白川悟実である[注 1]
卒業後の1990年、既に東急ホテルのコックに就職していた有野を濱口が「芸能界に入れば酒井法子と結婚できる」という言葉で誘いコンビ結成[注 2]。「吉本はライバルの若手芸人が多い、松竹なら簡単に売れる」という理由で、吉本興業ではなく松竹芸能の養成所を選んでいる。同世代で吉本を選んだナインティナインは、この理由について「あいつらは賢い」と評している。
初舞台当時のコンビ名は「有野&濱口」。その後コンビ名を「なめくぢ」にするが、それでは売れないと事務所と北野誠に改名を促され、その場に置いてあった幼児向け雑誌の『よいこ』からコンビ名がとられた[1]。しかし当の2人は改名に乗り気でなかったため、ささやかな反抗で「」の字を使い、現在の「よゐこ」となった[注 3]。ただし、形容詞の語尾の「い」を「ゐ」と表記するのは、現代仮名遣いとしても歴史的仮名遣としても誤りである。この字については、「よこ」や「よこ」とあえて間違えられることが多々あり、実際に『よるこ』というテレビ番組を持った事もある。
東京進出
コンビ結成後、『怒涛のくるくるシアター』『すとらびん式』などに出演するが、旧来の演芸番組では受け入れられず、早いうちに東京進出を果たすことになる。テレビ番組『とぶくすり』などで知られるようになり、その後、1990年代中盤から『ウッチャンナンチャンのウリナリ』・『めちゃ2イケてるッ!』・『笑っていいとも!』などで露出が増えるようになった。また、渡辺満里奈のラジオ番組にゲスト出演したのを機に「満里奈がファンらしいから使ってみるか」という話になり、全国ネット進出の足がかりを掴んだ。実はこの出演は、ある日大阪に来ていたスチャダラパーがよゐこの存在を知り、生で見たいため、友人である満里奈を動かしたことが明かされている。
1992年1月、第13回ABCお笑い新人グランプリ審査員特別賞を受賞。授賞式では緊張していた様子を観客に「斜に構えて生意気」と受け取られたため大ブーイングを浴びてしまった。またこの日の『ナイトinナイト』に、受賞者全員がゲスト出演した際に、番組終わりの最後の一言で、濱口が先輩芸人も多くいる中で、「劇場に出ているような芸人にはなりたくない」と発言し、場を凍り付かせた。
上記のエピソードのように、若手時代は(特に濱口が)先輩から礼儀や態度で注意される事が多く、笑福亭鶴瓶ミスハワイなどから厳しい叱責を受けたことがある。また挨拶や礼儀作法ができないことを、キャラクターとして売りにしていた時期もあり、ウンナンの正月特番において、東京の寄席に若手芸人が挑戦するという企画では、先輩芸人であるおぼん・こぼんに対して、横柄な態度を繰り返す、教えて貰った寄席のルールをすぐに破るということをノリとして演じていた。
近年の活躍
現在はそれぞれが単独でテレビ出演する機会も多くなっている。2001年ころまでは共に目立った活躍は見せなかったが、、2001年から出演するようになった濱口が『いきなり!黄金伝説。』の「一ヶ月一万円生活」などに出演するようになってから、濱口の収入が多い事を有野がネタにしていた。しかし、2003年から始まった『ゲームセンターCX』のDVDがヒットした有野の方が収入が多い事を濱口がネタにしている。
コンビ揃って嫌煙家・下戸である。酒に関しては、濱口は酒がほとんど飲めず、若手時代に『とぶくすり』で濱口がビールを飲み泥酔する場面が放送された。最近では『いきなり!黄金伝説。』の無人島生活で、濱口が飲酒をするが、少ししか飲めず、すぐに酔っ払うという。有野はビールが全くダメだが、焼酎はそれなりに飲めるという。
年1回夏冬にそれぞれ単独ライブ(よゐこライブ)を開催している。このうち夏のライブは「よゐこのこども祭り」と題し、4歳から12歳までの子供を対象にしており、大人と子供(4歳〜12歳)での参加が必須条件となっており、大人同士、子供同士でのチケット購入はできない。また、4歳以下の子供も入場することができない。小学館学年誌『小学一年生〜六年生』では、先行予約も行っている。舞台では濱口が主役、松竹の後輩芸人が脇役で、有野が悪役という役割がほとんどである。

芸風

シュールコントの元祖
漫才ではなくコントを主体としている。デビュー当時は濱口が一人でネタを作っていたが、後に二人で作るようになり、その後にそれぞれ別々に作成するスタイルとなり、それは現在まで続いている。その内容は不条理や意味不明と形容され、シュールと称される事が多い。初期段階よりシュールなコントが売りになっており、お笑いニューウェーブ等では、シュールコントの元祖として紹介されていた。
ボケ・ツッコミの観念が無い
一般にコントにおいてはボケツッコミという構成が定式であるが、よゐこの場合、ツッコミ担当の濱口が極度の“天然ボケ”であるため、結果的に「よゐこには、ボケ・ツッコミの観念が無い」との認識がなされており、それが彼ら独自の芸風になっている。よゐこ自身は早いうちから「有野がボケ、濱口はそれに対する戸惑いでツッコミではない」としている。しかしテレビ等でのやりとりから「濱口がボケで有野がツッコミ」と認識している人も多い。これは後述する有野が進行役を担当することも関連している(お笑いコンビが司会をする場合は大抵はツッコミが司会進行を担う)。因みにシュールさを倍増させる台詞の「棒読み」は、敢えてしていたという徹底ぶり。しかし、最近ではベタなパターンに変わってきており、コントでもネタに応じて、主にボケを担当する方という決まりが無くなっている。
進行役は有野
テレビやイベントなどでは、コンビのボケ役でない方が司会進行役を務めるという、定石どおりの役割分担をしていたが、ウッチャンナンチャン南原清隆から「よゐこは有野が仕切をした方が良い」とのアドバイスを受け、また濱口の「天然ボケ」が広く認知された事や、近眼でカンペなどを濱口が読めないことなどから[注 4]、有野が進行役をするようになった。
その他
テレビに徐々に映り始めた頃には不仲を売りにし、すぐ「コンビを解消してやる」とお互いに言い合っていたが、現在は『いきなり!黄金伝説。』などでも見られるように、むしろ絆の深さを表に出している。
2000年頃には、「よーいこ(よーいドンのポーズで)」・「すべってごめんね」・「はいはいはいはいすべりましたよ」のギャグを使っていたこともある。このギャグは『ウッチャンナンチャンのウリナリ』内で目立った活躍がなかったよゐこに南原が伝授したもの。
かつてテレビでは「気配を消す達人」と言われていた彼らだが、ラジオでは、古田新太がメインパーソナリティを務める『MBSヤングタウン』水曜日に出演して以降、現在までほぼ途切れることなくMBSラジオのラジオ番組に出演し続けている(一時期はそれぞれ単独で出演)。
ウッチャンナンチャンさまぁ〜ずネプチューン出川哲朗キャイ〜ンTIMらと共にウンナンファミリーと呼ばれている。またアメトーークの「出川ファミリー」という企画に出演した。

アニメ・ゲーム

有野・濱口共にアニメゲーム好きとして知られており、それに関わるテレビ・ラジオ番組に多数出演している。

  • 最新アニメの人気ランキング番組などでもなんなく付いていき、更には解説できることから需要が高い。特に『ガンダムシリーズ』のファンであることは加藤浩次土田晃之などと並んで有名。特に有野は結婚するまでは多数のフィギュアを集めていた程である。他にも、『新世紀エヴァンゲリオン』『ドラゴンボールシリーズ』、『キン肉マン』(特に濱口が好む)、『賭博黙示録カイジシリーズ』など、原作マンガを含めて、幅広い知識を持っている。
  • 濱口が番組内で「かめはめ波!」、「とったどー!」、「いでよ給料!」などのネタを番組内で披露することがあるが、これらは全て、アニメが元ネタである。
  • コントのネタのテーマを、全てアニメ絡みにした単独ライブを開催したこともある。翌年には全てゲーム絡みのコントだけの単独ライブを開催した。
  • 『よゐことくばん』ではリサイクルショップを巡って欲しい商品を自腹で買う企画を行っているが、たいていの場合購入するのはアニメのDVD BOXか漫画である。なお、濱口は古着やディズニーグッズを買うこともある。
  • アニメに詳しいのはもちろん、原作のマンガ本を持っていることも多い。
  • クマのプー太郎』や『クレヨンしんちゃん』等、アニメに声優として出演することもある。両作の共演者である矢島晶子についてのエピソードを話す事も多い。
  • 1999年12月25日には、コナミから二人がプロデュースしたゲームボーイ用ソフト『おわらいよゐこのげえむ道〜オヤジ探して3丁目〜』が発売。セールスについては「びっくりするほど売れなかった」とのこと(当時は世間からゲーム好きとは認知されていなかった)。有野がシナリオやキャラクター原画を担当しており、ストーリーは主人公「山田マサル」が失踪した父親を探すというもので、ミニゲームをこなしながら進めていくコンピュータRPG風の内容。
  • その後、バンダイナムコゲームスからニンテンドーDS用ソフトとしてリリースされた『ゲームセンターCX 有野の挑戦状』シリーズ(第1作は2007年11月15日発売)、『とったど〜 よゐこの無人島生活。』(2008年4月3日発売)と、彼ら自身をメインキャラクターに据えたゲームが続けて製作され、これらはかなり好調な売上を記録した。
  • モバゲーにおいても「よゐこの射的パズル」などのゲームプロデュースしている。
  • 『ゲームセンターCX』の活躍からゲーム好きとして認識されている有野は、仕事でレトロゲームをプレイしている反動から、実生活においては最新ゲームをプレイしており、仕事の空き時間には携帯ゲーム機をプレイしているとのこと。また濱口も在宅時には、アダルトDVDとCSのアダルトチャンネルを見ている時以外は、後輩芸人と有野にプレゼントしてもらったXbox 360でオンラインゲームをやり続けているほどの、現役のゲームマニアである。実際、東京ゲームショウにお忍びで参加したり(結局バレた)、メレンゲの気持ちでTKO木下の私生活を紹介する際、オンラインゲーム越し(この時プレイしてたのはロストプラネット)で間接的に出演していた。

その一方でスポーツには2人とも関心が無い。しかし、濱口が仁志敏久に似ていることをネタにしているが、仁志がどのような選手なのか知らない程である。有野も『ゲームセンターCX』で挑戦したスポーツゲームで、ADの指示に対して的外れともとれる解釈をしたり、ゲームで関連するスポーツに関するクイズを苦手としている。もちろん、スポーツに関連するアニメやゲームも詳しくない。

2010年には、CSフジテレビONEで放送されている番組『よゐこの企画案』の中で円谷プロ協力のもと古代怪獣「ガンモナイドン」が製作され、翌年のワンダーフェスティバルにて数量限定で販売された。その後、ニンテンドーDSソフト『怪獣バスターズPOWERED』の中にも登場した。

出演

よゐことしての出演番組を記載。個別での出演番組は濱口優有野晋哉を参照。

現在の出演番組

バラエティ

レギュラー
準レギュラー

ラジオ

Web番組

過去の出演番組

バラエティ

テレビドラマ

  • SMART MONSTERS(テレビ朝日)※よゐこ初の主演ドラマ。

テレビアニメ

ラジオ

Web番組

映画

ゲーム

CM

連載

  • よゐことよいこのせいぎのみかた!(小学三年生 小学館2006年4月 -
  • よゐこのクイズアドベンチャー(漫画:嵩瀬ひろし 小学一年生 小学館) 2006年4月 -
  • それゐけ!アリ☆ハマ!!(原作:よゐこ/漫画:いかりん 小学六年生 小学館) 2006年4月 -
  • よゐこの名作文學(小学六年生 小学館) 2005年4月 - 2006年3月
  • よゐこのギョーカイ王(キング 小学三年生 小学館) 2005年5月 - 2005年9月
  • よゐこのよい子の作り方っ!!(小学三年生 小学館) 2005年11月 - 2006年3月

書籍

  • よゐこの芸能日記(学研 BOMB特別編集) ISBN 4054033245

脚注

注釈

  1. 白川はよゐこの二人とは、一学年上であったが、二年の時に留年したことで同級生となっていた。テンダラーとして活動する以前からも、よゐこの高校時代のエピソードで、「ダブリの白川くん」として登場していた。
  2. 実際は高校在学中に誘われた(『よゐこの企画案』#16より)。
  3. しかし現在では改名したことにより売れたことに感謝しており、濱口はそれ以来「誠さんの言うことは何でも信じるようになった」と言っている(『めちゃ2イケてるッ!』2006年「濱口だましシリーズ」の放送において発言)。
  4. 濱口はプライベートでは眼鏡をかけているが、キャラクターにないことからテレビ出演時には着用していない。テレビ収録時はコンタクトレンズを付けていないので、濱口が文章を読み上げなくてはいけないときなどに、目を細めているシーンが度々放送されている。濱口の眼鏡を着用している姿は、ラジオ収録時や移動中などのシーンを、取材や番組のオフショットを取り上げる記事などで見られる。なお、有野は視力が良く、『ゲームセンターCX』で視力は1.5と公言したどころか、ゲームを長時間やっても視力は下がらないと公言しているくらいである。ただし老眼が入ってきたため2013年からは番組でゲームの戻し作業などする際に老眼鏡をかけている。

出典

  1. 丑バラ 20周年少年』(MBSラジオ)より。

外部リンク

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