アタランテー

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ヒッポメネースの投げる黄金の林檎を拾うアタランテー。グイド・レーニ『アタランテーとヒッポメネース』(1618年) マドリッドプラド美術館所蔵

アタランテー古希: Ἀταλάντη, Atalantē, ラテン語: Atalanta) は、ギリシア神話に登場する女性で、優れた女狩人である。長母音を省略してアタランテとも表記される。アルゴナウタイのひとり。

父はおおむねアルカディアイーアソスEnglish版とされるが、アイリアーノス『ギリシア奇談集』はイーアシオーン、『ビブリオテーケー』に引くヘーシオドスの説ではスコイネウスとされる。母はクリュメネー

神話

イーアソスは男子を欲していたために、アタランテーは生れると山に捨てられた。狩人の一団が見出して養育するまで、アタランテーは雌熊に乳を与えられていたという。この雌熊はアルテミスが送ったものである。このようないきさつから、アタランテーはアルテミスにならい、成長しても結婚せずに処女を守り、武器を携えて狩に明け暮れた。

アタランテーはイアーソーン率いるアルゴナウタイに参加し、帰還後、ペリアースの葬礼競技ではアキレウスの父親ペーレウスレスリングして勝ったともいう。カリュドーンの猪狩りにも参加し、メレアグロスによって一番の手柄とされた。

アタランテーの名声が高くなったため、求婚者たちが押し寄せた。そこでアタランテーは、結婚の条件として、求婚者が彼女自身との競走に勝つこととし、競争に負けた者は殺されるとした。ガイウス・ユリウス・ヒュギーヌス『ギリシャ神話集』によれば、まず男を先にスタートさせ、武装したアタランテーが追い抜いた時点で男は射殺されたという。アタランテーは生きている人間のうちで最も足が速かったため、多くの若者が命を落とした。『変身物語』の語るところによれば、アムピダマースの子で求婚者のひとりヒッポメネース(『ビブリオテーケー』ではメラニオーン)は、アプロディーテーに祈りをささげて守護を求めた。アプロディーテーはこれに応じて、ヒッポメネースに3個の黄金の林檎を贈った。競争のとき、アタランテーが俊足を飛ばして追い抜こうとするたびにヒッポメネースは後ろに林檎を投げた。アタランテーがこれに気をとられ、リンゴを拾っている間にヒッポメネースが先にゴールした。

結婚した二人のその後はほとんど語られないが、『変身物語』では、二人がキュベレーの神域で性行為を行なったため、怒ったキュベレーによりライオンに姿を変えられたとする。

また、テーバイ攻めの七将の中にはアタランテーの子であるというパルテノパイオスなる男が登場する。父親はメレアグロスともアレースとも言われ、一致しない。アタランテーがいかなる経緯で子を儲けたかについても語られない。

系図

テンプレート:アルカスの系図

関連項目