アルコール依存症

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アルコール依存症(アルコールいそんしょう、アルコールいぞんしょう、: Alcoholism)、アルコール使用障害Alcohol use disorderAUD

アルコール,ことにエタノールの飲用によって起る中毒。急性のアルコール中毒は短時間にアルコール飲料を多量に摂取した結果起る中毒症状であるが,これまで俗にアル中といわれていた疾患は,単なる中毒症状ではなく,薬物を摂取する心のあり方に問題の核心があることがわかってきた。そこで現在では「アルコール依存症」という用語が用いられている。急性アルコール中毒の場合は死にいたる場合もあるので,ただちに胃の内容物を吐かせ,保温をはかり,コーヒーや茶を大量に与えるなどの対策が必要である。大量のアルコールを継続的あるいは周期的に摂取している場合,次第に酒量が増加し,やがてやめることができなくなる。これをアルコール嗜癖または依存と呼ぶ。精神依存と身体依存とがある。アルコール摂取量を急に減らした際,焦燥感や空虚感に襲われる状態が前者で,後者は幻覚,けいれん発作,振戦せん妄 (せん妄 ) などがみられる。やがてアルコール精神障害を示し,肝臓などの内臓障害,多発神経炎,脳症なども現れる。治療はアルコール依存の原因を除くことが必要で,単に禁酒だけを強制しても,またもとに戻ってしまうことが多い。



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