アンドロメダ銀河

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アンドロメダ銀河(アンドロメダぎんが、Andromeda Galaxy、M31、NGC 224)

アンドロメダ座にある渦状銀河(M31,NGC224)。アンドロメダ大星雲とも呼ばれる。地球から最も近くにある銀河の一つで,距離は約 220万光年。肉眼では月の半径ほどの長さの細長い 4~5等級の斑点にみえるが,写真ではさらに外まで広がって長径約 3°,短径約 1°の楕円形をなしているのがわかる。その長短比からみて,視線に対して約 15°の傾斜をなしており,写真撮影によってその渦状構造が明らかにされている。実直径は約 10万光年,実際の明るさは太陽の約 200億倍であり,銀河自体の回転の様子から力学的に推定される総質量は太陽の数千億倍に達する。NGC221(M32),NGC205という球状および楕円状の 2個の伴銀河があり,1972年にはさらに 4個の小さな伴銀河が発見されている。1944年に,ウォルター・バーデはアンドロメダ銀河の中心近くの直接写真を解析し,ヘルツスプルング=ラッセル図(HR図)上で異なる分布を示す恒星の種族 I,IIの二大別を提唱した。1950年代には脈動変光星にも種族I(ケフェウス型変光星),II(こと座RR型変光星)があることを確かめた。これにより,ケフェウス型の周期‐光度関係が修正され,大宇宙の規模は従来考えられていた値の2倍半の大きさに改められることになった。