ウグイ属

提供: miniwiki
移動先:案内検索


ウグイ属(学名:Tribolodon)は、コイ科ウグイ亜科に分類されるサハリン、ロシア沿海地方朝鮮半島東岸部、日本に生息する。

分類

4種が含まれる[1]。マルタウグイ・ウグイは降河回遊を行うが、他2種は行わない。

系統

本属に最も近縁な種は、シベリアから中国の淡水域に分布する Pseudaspius leptocephalus である。この種と本属の間には、咽頭歯などの形態的共通点が多く、同属とする考え方もある。

分子時計によると、本属が他のコイ科魚類から分岐したのは鮮新世前期であると考えられる。これは日本海が形成された時期に当たり、日本海の海水化に伴って、海水への耐性が獲得されていったと推測される。

属内ではウグイの分岐が最も早く、他の3種は相互に近縁である[2]

脚注

  1. テンプレート:FishBase genus
  2. Sasaki T, Kartavtsev YP, Chiba SN, Uematsu T, Sviridov VV, Hanzawa N (2007). “Genetic divergence and phylogenetic independence of Far Eastern species in subfamily Leuciscinae (Pisces: Cyprinidae) inferred from mitochondrial DNA analyses”. Genes Genet. Syst. 82 (4): 329-340. doi:10.1266/ggs.82.329. 

外部リンク