エピクロス主義

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エピクロス主義(Epicureanism)


エピクロスの哲学をさすが,一般にはそれを誤解して享楽主義の意に用いられる。エピクロスの快楽主義は,感覚的快を退けて簡素な生活のなかに魂の平静を求めるものであった。原子論を基礎とする彼の広大な体系は,この倫理的生の実践を焦点としており,その理想は彼の開いた庭園学派のなかに継承され,彼は神のごとき崇拝を集めた。学派の主要人物には,ヘルマルコス,メトロドロス,ポリュストラトスらがいるが,この学派は各地に広がり,ラテン世界では『物の本性について』 De rerum naturaの著者ルクレチウスを出し,2世紀頃まで勢力を誇った。近世ではガッサンディがエピクロス哲学を復興,それはロックを通してイギリス経験論と結びついた。



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