カリタス女子短期大学

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概観

大学全体

建学の精神(校訓・理念・学是)

  • カリタス女子短期大学における建学の精神は「福祉、奉仕、そして母的な思いやりの精神をもつ」となっている。

教育および研究

  • カリタス女子短期大学には言語文化学科が設置されていた。学科の特徴としては、少人数での語学学習クラスの設定、また2年次でのゼミナールの履修は必修となり研究方法を担当教員から学び取ることができた。さらに専攻ごとに毎年、留学派遣制度があり、毎年イギリス、フランスの語学学校への長期・短期留学生がそれぞれ選抜され奨学金を出していたのも魅力の一つとされていた。
    • 英語・英語圏文化専攻では、実社会で活用できる英語を身につけ且つ英語圏文化への理解を深めるためのカリキュラムが開講されていた。「イギリス文学研究」・「オーラルイングリッシュ」・「英語音声学」・「TOEICワークショップ」・「英語表現」・「児童英語教育研究」などの科目が用意されていた。また、学外での擬似留学において英語漬けでイギリス文化を体験するというイベントも行なわれていた。
    • 仏語・仏語圏文化専攻は、全国の短期大学でも有数の課程であり、「仏語表現法」・「仏語音声学」・「仏語演習」・「フランス語圏文化」・「仏文学概論」などフランス言語文学文化などを深く学ぶことができた。
    • コミュニケーション文化専攻は、コミュニケーション能力を育てかつ異文化に対し柔軟に対応できる心を育てるというねらいがあり、学内外での異文化体験やボランティア活動への参加にも力を入れているところに特徴があった。
  • キリスト教系の短大であることから、一般教育科目に「キリスト教人間学」と称した科目があった。

学風および特色

  • カリタス女子短期大学は海外諸国との交流がきわめて盛んであり、その一つとなっている「国際ボランティア in ケベック」があった。これは、短大の母体であるカリタス修道女会のあるカナダケベックで奉仕活動を体験できるプログラムで、コミュニケーション専攻2年次の学生が対象となり毎年行われていた。滞在は修道女会が宿泊場所を提供するため滞在費用が通常の留学より軽減できるメリットがあった。また週末にはホームステイ体験もでき、異文化体験ができ、このプログラムは単位認定もされた。夏期英語海外研修では、英語・英語圏文化専攻学生を対象にイギリスでの英語海外研修が行なわれていた。ほか、「海外留学・研修制度」もあり、英語・英語圏文化専攻ではオーストラリアで、仏語・仏語圏文化専攻ではフランスでのフランス語海外研修が実施されていた。

沿革

  • 1964年 川崎市多摩区中野島のカリタス女子中学高等学校に短期大学の前身となる2年制の専攻科を設置。
  • 1966年 高等学校専攻科から発展的改組により、同地にカリタス女子短期大学が開学。英語科を置く(学生数は49[注 1][1][2]
  • 1981年 キャンパスを現在地の横浜市緑区あざみ野(現在は青葉区あざみ野)に移転。
  • 1983年 仏語科を新設(学生数は女25[注 1][1][3])。
  • 1995年 英語科と仏語科の学生募集を停止。それらに替えて言語文化学科を置く(学生数は女160[注 1][1][4])。
    • 英語・英語圏文化専攻
    • 仏語・仏語圏文化専攻
    • コミュニケーション文化専攻
  • 1997年 5月30日をもって英語科・仏語科を正式に廃止[5]
  • 2009年 言語文化学科の専攻を廃止してコース制とする。
    • 英語・英語圏文化コース
    • 仏語・仏語圏文化コース
    • 現代コミュニケーションコース
    • 社会文化システムコース
  • 2013年 8月に本学の閉学を前提に2015年度の学生募集停止を発表。[6]
  • 2017年 閉学。卒業証明書や成績証明書はカリタス学園法人本部(川崎市多摩区中野島)で発行を受け付けている。

基礎データ

所在地

  • 神奈川県横浜市青葉区あざみ野二丁目29番地1

交通アクセス

象徴

  • カリタス女子短期大学のカレッジマークは「」・「燃えるともしび」・「マーガレットの花と葉」・「本」をデザイン化したものとなっており、それぞれ以下の意味合いが込められている。
    • 「盾」:正義の象徴
    • 「燃えるともしび」:キリストの愛と真理の輝き
    • 「マーガレットの花と葉」:ケベック・カリタス修道女会の創設者であるマルグリット・デュービルの名に因み、且つその人から引き継いだ精神を表したものとなっている。
    • 「本」:学問の象徴とされている。
  • 先述通り、本短大がカナダのケベックに本部を置くケベック・カリタス修道女会が母体となっていることから、カナダの国旗の象徴ともなっているがシンボルマークとなっていた。
  • スクールカラーはとなっていた。

教育および研究

組織

学科(コース制)

  • 言語文化学科
    • 英語・英語圏文化コース
    • 仏語・仏語圏文化コース
    • 現代コミュニケーションコース
    • 社会文化システムコース
旧・専攻体制
  • 言語文化学科
    • 英語・英語圏文化専攻
    • 仏語・仏語圏文化専攻
    • コミュニケーション文化専攻
旧・学科体制

専攻科

  • なし

別科

  • なし
取得資格について
教職課程
資格
  • 国際ボランティア実務士
  • 情報処理士
  • 社会調査アシスタント
  • 秘書士
  • 秘書士(国際秘書)
  • ビジネス実務士
  • ほか資格、検定試験に対応した科目や、補助金制度があり、取得を目指すことのできる資格として、実用英語技能検定TOEICTOEFL、日商ビジネス英語検定、実用フランス語技能検定試験、日本語ワープロ検定、英文ワープロ検定、秘書検定などがあった。

学生生活

部活動・クラブ活動・サークル活動

  • カリタス女子短期大学のクラブ活動(一部)
  • 体育系:テニスほか
  • 文化系:軽音楽・「土の子」・「パティスリー・アミューザント」・「みんなの輪」・「バースディーボード」・「イングリッシュランチ」ほか

学園祭

  • カリタス女子短期大学の学園祭は「あざみ祭」と呼ばれ毎年、10月下旬日曜日に開催されている。クラブによる演奏や手作り品の販売をし、在学生と同窓生、附属学校生、また地域一般の住民、商業などとの交流の場となっていた。

大学関係者と組織

大学関係者一覧

大学関係者

出身者

施設

キャンパス

対外関係

他大学との協定

国内

なお、閉学に伴い青葉区は新たに星槎大学と協定を締結している。

アメリカ

イギリス

カナダ

オーストラリア

フランス

系列校

社会との関わり

  • カリタス女子短期大学では社会人向けに以下の講座・授業が公開されていた。
  • 科目等履修生制度:通常の短大の授業を履修できる制度。カナダ研究、美学・美術史などの講座がある。募集は4月と9月の二回。
  • プティコレージュ:週一回の一般向けに公開されている講座。フランス語会話や英会話のクラスの他、フラワーアレンジメントなどがあった。
  • 特別講座 - 海外研究シリーズ:5月~7月の土曜日に一般向けに行われている講座。毎回講演者が替わり、テーマについてそれぞれの視点から講義が行われた。過去のテーマとしては「北アメリカのフランス - ケベックの顔、そしてジャポン」などがあった。
  • カリタス女子短期大学市民講座:9月~12月の土曜日に一般向けに行われた講座。毎回講演者が替わり、テーマについてそれぞれの視点から講義が行われた。過去のテーマとしては「コミュニケーションはどこまで可能か —“誤解”から“相互理解”まで —」などがあった。

卒業後の進路について

就職について

編入学・進学実績

関連項目

参考文献

出典

  1. 1.0 1.1 1.2 出典:『全国学校総覧
  2. 昭和42年度版34頁より。
  3. 昭和59年度版49頁より。
  4. 1996年度版72頁より。
  5. 平成23年度『全国短期大学高等専門学校一覧』81頁「カリタス女子短期大学」の項より。
  6. 2015(平成27)年度カリタス女子短期大学学生募集停止のお知らせ

注釈

  1. 1.0 1.1 1.2 5月1日時点での学生数。
  2. 2.0 2.1 学生募集は1994年入学生で最終。1997年5月30日付けで正式廃止。

公式サイト

関連サイト