キップ・ソーン
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キップ・ステファン・ソーン(Kip Stephen Thorne、1940年6月1日 - )はアメリカ合衆国の理論物理学者。ジョン・ホイーラーの弟子で重力の理論や、相対論的宇宙論の分野に貢献した。
重力理論、ブラックホール、宇宙論の歴史と理論を解説した一般向けの著書『ブラックホールと時空の歪み アインシュタインのとんでもない遺産』(原題:Black Holes and Time Warps: Einstein's Outrageous Legacy)によって有名になった。2017年ノーベル物理学賞受賞。
来歴
ユタ州のローガンに、両親とも大学教授の家に生まれた。カリフォルニア工科大学で学んだあと、プリンストン大学で博士号を得た。1967年からカリフォルニア工科大学の助教授、1970年に理論物理学の教授、1991年からファインマン教授職を務めている。
スティーヴン・ホーキングらとの学問上の賭けのエピソードが知られ「裸の特異点は存在するか」という賭けでホーキングに勝ち、ペントハウス1年分を受け取ったことをナショナルジオグラフィックチャンネルで語っている。「ブラックホールに落ちた物質が保持していた情報は永久に失われるか」という賭けでは失われるほうに賭けたソーンとホーキングはジョン・プレスキルに敗れて百科事典を送った。
受賞歴
- 1996年 カール・シュヴァルツシルト・メダル
- 2009年 アルベルト・アインシュタイン・メダル
- 2016年 基礎物理学賞特別賞
- 2016年 グルーバー賞宇宙論部門
- 2016年 ショウ賞天文学部門
- 2016年 カヴリ賞宇宙物理学部門
- 2016年 オスカル・クラインメダル
- 2016年 トムソン・ロイター引用栄誉賞
- 2016年 ハーヴェイ賞
- 2017年 アストゥリアス皇太子賞学術・技術研究部門
- 2017年 ノーベル物理学賞
著作
関連項目
外部リンク
典拠レコード: