シカゴ・オヘア国際空港

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シカゴ・オヘア国際空港(シカゴ・オヘアこくさいくうこう、: Chicago O'Hare International Airport)は、アメリカ合衆国イリノイ州シカゴ市にある国際空港

概要

シカゴ郊外にある4組の平行滑走路計8本の滑走路[1]を持つ巨大空港で、ユナイテッド航空の本部(ハブ空港)、アメリカン航空ハブ空港である。2005年までは離着陸回数が世界一の空港であった。

歴史

空港の建設は第二次世界大戦中の1942年に行われた。これは、ダグラスC-54輸送機の製造工場用の飛行場であった。工場の位置の選定にあたっては、シカゴから適当な距離があり、広い敷地が得られることが条件となった。ダグラス社は、1945年に西海岸へ移動し、当地の名称はオーチャード(Orchard)飛行場となった。1949年に第二次世界大戦のエースであるエドワード・ブッチ・オヘアEnglish版を記念し、オヘア空港に名称が変更された。

施設

ファイル:OHare terminal map.jpg
ターミナル(左から順に 1・2・3・5)

オヘア国際空港は現在4つの旅客ターミナル(1・2・3・5)を持っている[2]。各旅客ターミナルの間は無人鉄道(ATS)で結ばれている。ターミナル1・2・3はセキュリティエリア内の歩行通路によっても繋がっている[3]

国際線到着は全てターミナル5に到着する[4]。ただしカナダからの便はその航空会社が用いているターミナル1・2・3に到着する[5]。国際線出発は、アメリカ系航空会社の大多数の便(および日本系[6])がその航空会社が用いているターミナル1・2・3から出発する。

敷地の南西側には大きな航空貨物建屋がある[7]。敷地の西側にターミナルを集約し大規模なターミナル集合体を建設する計画もある[8]

就航都市

ターミナル1(ユナイテッド航空ターミナル、コンコースB・C)

ファイル:OHare Airport Terminal One B to C Tunnel.jpg
ターミナル 1のコンコース B & C 間をつなぐ連絡地下通路

現在のターミナル1は、1955年建設の国際線用発着ターミナルに代わるものとして、1987年に建設された。

ターミナル2(コンコースE・F)

ターミナル2は1962年の大規模な空港拡張の際に建設された。

ターミナル3(コンコースG・H・K・L)

ファイル:OHareExtView.jpg
アメリカンイーグル及びアメリカン航空
  • アラスカ航空(アンカレッジ、シアトル/タコマ)
  • アメリカン航空・国際線出発便、国内線出発便及び到着便(アカプルコ、アルバカーキ、アトランタ、オースティン、ボルチモア/ワシントン、ボストン、ブリュッセル、カルガリー、カンクン、コロンバス、ダラス/フォートワース、デリー、デンバー、デトロイト、ダブリン、エルパソ、フェイエットビル (AR)、フラッグスタッフ、フォートローダーデール、フォートマイヤーズ、フランクフルト、グラスゴー、ハートフォード、ホノルル、ヒューストン/インターコンチネンタル、インディアナポリス、ジャクソンホール、カンザスシティ、ラスベガス、ロンドン/ヒースロー、ロサンゼルス、マンチェスター (UK)、マウイ、メキシコシティ、マイアミ、ミネアポリス/セントポール、モントリオール、ナッシュビル、ニューオーリンズ、ニューアーク、ニューヨーク/ラガーディア、オレンジ郡、オーランド、パームスプリングス、パリ/シャルルドゴール、フィラデルフィア、フェニックス、ポートランド (OR)、プロビデンス、プエルトバラータ、ローリー/ダーハム、リノ/タホ、ローマ/Fiumicino、セントルイス、ソルトレイクシティ、サンアントニオ、サンディエゴ、サンフランシスコ、サンフアン、サンノゼ (CA)、San Jose del Cabo、シアトル/タコマ、北京/首都、上海/浦東、タンパ、東京/成田、トロント、ツーソン、ベイル、バンクーバー、ワシントン/レーガン、ウエストパームビーチ、ホワイトプレインズ)
    • アメリカン・イーグル航空(オールバニー、アトランタ、ブルーミントン、バッファロー、シーダー・ラピッズ、シャンペーン/アーバナ、シャーロット、チャタヌーガ、シンシナティ/ノーザンケンタッキー、クリーブランド、コロラドスプリングス、コロンバス、デイトン、デモイン、デュバク、エバンズビル、ファイエットビル (AR)、フリント、フォートウェイン、グランドラピッツ、グリーンベイ、グリーンビル (SC)、ハリスバーグ、ハンツビル、インディアナポリス、ジャクソンビル、カラマズー、ノックスビル、ラクロス、リトルロック、ルイビル、マディソン、マーケット、メンフィス、ミルウォーキー、ミネアポリス/セントポール、モーリン、ナッシュビル、ナッソー、ニューヨーク/JFK、ノーフォーク、オクラホマシティ、オマハ、オタワ、ペンサコーラ、ピオリア、ピッツバーグ、リッチモンド、ロチェスター (MN)、ロチェスター (NY)、スーフォールズ、サバンナ、スプリングフィールド (MO)、シラキュース、トレド、トラバースシティー、タルサ、ワシントン/ダレス、ホワイトプレインズ、ウィチタ)
  • デルタ航空(アトランタ、シンシナティ/ノーザンケンタッキー、ニューヨーク/JFK、ソルトレイクシティ)
  • 日本航空(東京/成田)(国際線出発便)
  • イベリア航空(マドリード)(出発便)
  • スピリット航空(フォートローダーデール、フォートメイヤーズ、ラスベガス、ロサンゼルス、オーランド、タンパ)

ターミナル3は1962年の計画の中心として建設された。さらに1983年、コンコース Lの建設という、より有意義な拡張が行われた。

ターミナル5(コンコースM)

貨物航空会社

アクセス

脚注

  1. 現在さらに9本目の滑走路10R/28Lの建設が行われている。
  2. さらにターミナル・ビルが2つ以上追加される計画もある。
  3. 各ターミナル間は約400m。
  4. 入国管理施設はターミナル5にある。
  5. 例えばエアカナダはターミナル2を用いている。
  6. ANAはターミナル1から、JALはターミナル3から日本へ出発する。
  7. 貨物建屋は以前はターミナル5の位置に建っていたが、移設により1984年に新建屋がオープンした。
  8. 建設には滑走路の再配置が必要。このターミナル計画では州間高速道路I-90 ないしは Elgin-O'Hare 高速道路からアクセスする。

関連項目

外部リンク