パイア

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ファイル:Theseus Minotaur BM Vase E84 n4.jpg
前440-430年頃のアッティカ赤絵式キュリクス。テーセウスと戦う牝猪パイアおよび老女の姿が描かれている。イタリアヴルチen)出土。大英博物館所蔵。

パイア古希: Φαῖα, Phaia)、またはクロミュオーンの猪は、ギリシア神話怪物、あるいは女性である。パイアはテューポーンエキドナの子といわれる牝の[1]、一説にカリュドーンの猪の母であるといわれる[2]。この猪はコリントスイストモス地峡のクロミュオーンにおいて老女パイアに育てられたので、猪もまたパイアの名で呼ばれた[1][3]。パイアはクロミュオーンの人々を殺し[4]、あるいは農民に被害を与えたため[5]テーセウスアテーナイに向かう途中にペリペーテースシニスに続いて3番目に退治した[1][4][6]

一説には、パイアは「クロミュオーンの猪」と綽名される残忍な女盗賊だったという[6]

脚注

  1. 1.0 1.1 1.2 アポロドーロス、E(摘要)1・1。
  2. ストラボン、8巻6・22。
  3. パウサニアス、2巻1・3。
  4. 4.0 4.1 シケリアのディオドロス、4巻59・4。
  5. オウィディウス『変身物語』7巻。
  6. 6.0 6.1 プルタルコス「テーセウス伝」9。

参考文献

関連項目