ビューアルッテ

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ビューアルッテ(VIEW ALTTE)は、東日本旅客鉄道(JR東日本)カード事業部(2010年2月1日より、株式会社ビューカードへ移管)が同社の駅などに設置する、ATMの愛称である。

概要

2004年から『名称が分かり難い』というビューカード会員らの要望に応える形で「VIEW ATMコーナー」と併記したものに看板を改修しているほか、記者・対外発表などで紹介するときは、「JR東日本の駅のATMコーナー」という説明を付す。

ビューカード発行当初から「始発から終電まで」を合言葉に、概ね設置駅における列車の運行時間帯に合わせ稼働している(山手線内駅での設置機を例に挙げれば朝4時20分頃~深夜1時30分頃)。

  • 機器の保守管理はジェイアール東日本情報システムと共同で行っている。

沿革

2004年1月19日、東日本旅客鉄道(JR東日本)は郵便貯金と提携して、預金引出と残高照会のサービスを開始した。[1]

種類・機種

1990年代から設置されている「ビューカードATM」(沖電気製ATM21シリーズなど)・現金自動支払機の「ビュー・キャッシュイン」と、2001年から設置が開始したCP21V(沖電気製)カスタマイズ機を使用した「ビューアルッテ」の3種類が有った。 2004年度までにビュー・キャッシュインの全数が「ビューアルッテ」に置き換えられ、2006年に「ビューカードATM」の全数が「ビューアルッテ」に置き換えられている。

なお、「ビューアルッテ」で「Suicaチャージ」(ビューカードのクレジット決済によるSuicaへの入金)などの利用が開始されたのは、2003年の非接触ICカード対応改修を終えた機器からで、それ以前は自動切符売り場のカード発売機のみで取り扱われていた。

主なサービス

現金の引き出し

提携金融機関・貸金会社カードは、提携先の定める時間帯に限って利用できる。

ビューカード専用取引

  • ビューカード利用残高(ショッピング・キャッシング)の現金返済。
  • ビューカードによる「Suicaチャージ」。
VIEW SuicaカードやSuica機能付き提携カードの特典ポイント引き換えによるSuicaチャージ(「JRE PONTチャージ」)。
VIEW Suicaカードによる「オートチャージ」(予め適用残高と入金額を設定したSuicaへの自動入金)の設定取引。
VIEW SuicaカードやSuica機能付き提携カードのSuica部分の払い戻し(更新、解約時)。
当初、Suicaの取引はSuica利用可能エリア内に設置の端末でのみ可能であったが、最近ではエリア外の端末でも利用できるようになっている。(但し、下記の福岡設置分は設置当初より利用できた)

入金やサンクスチャージの取引は、システム運営の都合上、6時から23時までに限って利用できる。

その他の注意

  • 「ビュー・キャッシュイン」では、ビューカードでのキャッシング以外の利用は不可。
  • 「ビューアルッテ」でのビューカード決済によるSuicaチャージは、ビュースイカに内蔵されたSuicaだけでなく、別のSuicaに対しても利用でき、りんかいSuicaやモノレールSuicaも対象となるが、Suica以外の交通系ICカードへのチャージはできない。
  • 入場記録のある(出場していない)VIEW Suicaカードは、改札外にあるビューアルッテではチャージができない(エラー扱いとなる)。
  • 新型機種(CP21X)は、ビューカード返済取引の際に硬貨の入金はできない(お釣りに硬貨は出る。ただし下記の金種のみなので注意) 2013年現在、新型機への置き換えが進んでいる。
  • 旧型(CP21V)・新型を問わず、お釣りや出金に使われる紙幣と硬貨は「1」の付く金種のみである(1円玉・10円玉・100円玉・1,000円札・10,000円札)。
  • 入金の場合、現金の収納を完了してからカードと明細票が出るため、事前に最小枚数になるよう準備しておくとスムーズに取引ができる(旧型の場合で1枚につき3秒程度の時間を要するため、50枚の入金で3分以上かかってしまう)

設置場所

駅によって、改札外・改札内のどちらか一方または両方ともに設置されていて、不統一である。

  • ビックカメラの店舗(JR東日本沿線の一部店舗に設置。JR東日本沿線以外では赤坂見附駅店(東京メトロ沿線)および、名古屋市の名古屋駅西店・名古屋JRゲートタワー店(JR東海管内)、福岡市の天神2号館(JR九州管内)にも設置。)
  • 紀ノ国屋インターナショナル(紀ノ国屋は現在、JR東日本の子会社である。)

提携先

信販・クレジットカード会社・消費者金融

2001年の「ビューアルッテ」の展開に合わせ、それまでビューカードのみ利用が可能であったものを、UCカードのCD提携網に接続する事によって、UCカードとCD提携をしている信販クレジットカード各社が発行するカードによるキャッシングが可能となった。その後、UCと提携していない消費者金融専業各社(プロミスオリックス・クレジット等)がJR東日本と直接提携し、同様にキャッシングが可能となった。

ただし2010年2月のビューカードへの業務移管に伴い、三菱東京UFJ-VISA(現:三菱UFJ-VISA)など銀行系クレジットカードの一部において、銀行法等の兼ね合いでキャッシングの取り扱いを終了したものもある。

預貯金の引き出し

引き出し手数料として利用毎に108円、および所定の時間帯には時間外手数料が必要となる。なお、太字で示した金融機関については、引き出し手数料が無料となる時間帯が存在する(2018年5月現在)。基本的には規模の小さい銀行又は店舗数の少ない銀行は手数料の優遇を受ける事ができる。

銀行

  • ゆうちょ銀行
  • きらぼし銀行(平日8時45分-18時は無料)
    「KIRABOSHI CLUB CARD (JCB/VISA)(旧TOMIN CLUB CARD(JCB/VISA))」による手数料優遇の特典は利用できない。
    合併前の八千代銀行及び合併後の旧八千代支店が発行したカードはシステム統合まで使用できない。
  • みずほ銀行
    みずほマイレージクラブ・みずほSuicaカードによる手数料優遇の特典は利用できない。
  • 三井住友銀行
    2018年4月2日付けで平日8時45分~18時は108円、それ以外の時間帯(土日祝日含む)は216円に改定)
  • りそな銀行
  • 埼玉りそな銀行
  • 三菱UFJ銀行
    23:55~0:05を除く、毎日全時間帯(当然、ビューアルッテ自体の営業時間内)で利用できる。
    ただし、メインバンクプラスのATM手数料優遇(無料化)の特典はプラチナステージ適用口座のみ利用でき、さらに他の提携ATM(シルバー以下のステージでは手数料が徴収される場合に限る)を含めて月3回という制約がある。
  • 山梨中央銀行 - ビューアルッテ運営会社事業継承に伴う対応準備のため、2010年2月1日より同行カードを利用することはできなかった[3](2011年12月16日利用再開[4])。
    取扱時間は当行のATM稼働時間同様、8:00~21:00となる。
  • 横浜銀行
    2019年7月31日まで手数料割引期間として引き出し手数料108円割引となる(2016年7月31日までは引き出し手数料無料)。出金時間は三菱東京UFJ並みで、ほぼ24時間利用可能。
  • 千葉銀行
    一定の条件を満たせば、手数料の優遇を受ける事ができる場合がある。現金引き出しは、ほぼ24時間利用可能。ただし、毎週日曜日の午後7時から月曜日の朝の午前8時まで引き出す事ができない。
  • 千葉興業銀行
    ちば興銀ポイントクラブ「コスモスクラブ」による手数料優遇の特典は利用できない。
  • 常陽銀行
    常陽ポイントクラブによる手数料優遇の特典は利用できない。
  • 京葉銀行
  • 武蔵野銀行
  • 東日本銀行
  • 住信SBIネット銀行
    ビューアルッテ提携銀行の中で初めて、24時間利用可能で、終日引き出し手数料が無料であった。手数料改訂が実施され、2016年2月以降は、取引状況に応じて、他の提携ATMの利用を含めて1ヶ月あたり2回から15回までの制限が設定され、これを越えた場合は時間内でも有料となる。
  • 新生銀行
    24時間利用可能で、終日引き出し手数料が無料。
  • 北海道銀行[2]
    24時間利用可能。
    道銀取引優遇サービス「ステップDo」による手数料優遇の特典は利用できない。
  • 荘内銀行
    一定の条件を満たせば、手数料のキャッシュバックを受ける事ができる場合がある。
  • 楽天銀行[5]
    個人に限り会員ステージに応じて一定回数まで手数料無料。
  • イオン銀行
    24時間利用可能。
  • 北都銀行
  • 足利銀行
    「あしぎんポイントサービス」による手数料優遇の特典は利用できない。
  • 神奈川銀行(平日8時45分-18時は無料)
  • 青森銀行(平日8時45分-18時は無料)

信用金庫

全国の信用金庫261金庫のうち、227金庫と提携。

信用組合

全国の信用組合148組合のうち96組合と提携。

労働金庫

全国の労働金庫のカードローンを除くカード利用が24時間利用可能で、終日引き出し手数料が無料。[6]

脚注

外部リンク