プロトンポンプ阻害薬

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プロトンポンプ阻害薬(プロトンポンプそがいやく、: PPI; Proton pump inhibitor)とはの壁細胞のプロトンポンプに作用し、胃酸の分泌を抑制する薬である。胃酸分泌抑制作用を持つ薬剤には他にヒスタミンH2受容体拮抗薬(H2ブロッカー)があるがプロトンポンプ阻害薬はH2ブロッカーよりも強力な胃酸分泌抑制作用を持ち、分泌抑制作用は用量に依存する。H2ブロッカーよりも抑制作用が長時間持続する。

作用機序

プロトンポンプ阻害薬はプロドラッグであり、壁細胞内でスルフィンアミド型に変換されプロトンポンプ(H+,K+-ATPase)のシステイン残基とジスルフィド結合することで、プロトンポンプを不可逆的に阻害し胃酸の分泌を抑制する。

適用

プロトンポンプ阻害薬は以下の疾患の治療に用いられ、投与中は定期的に血液学的検査を行うことが望ましい。

相互作用・副作用

相互作用が報告されている薬剤等

水酸化アルミニウムゲル水酸化マグネシウム含有の制酸剤ジゴキシンメチルジゴキシンイトラコナゾールゲフィチニブアタザナビル硫酸塩、クロピドグレルとの併用は注意また禁忌とされる。

おもな副作用

プロトンポンプ阻害薬の例

脚注

  1. プロトンポンプ阻害剤により視力障害をきたした2症例 日本消化器病学会雑誌 Vol.97 (2000) No.5 P575-579
  2. プロトンポンプ阻害薬は小腸の炎症を増強する 日本医科大学医学会雑誌 Vol.10 (2014) No.2 p.38-39
  3. 松本修一、滝澤直歩、金山泰成、宮井仁毅、児玉亘弘、松林直:腹水を有する肝硬変患者におけるプロトンポンプ阻害薬と特発性細菌性腹膜炎の関連(原著) 肝臓 Vol.55 (2014) No.9 p.530-536
  4. 4.0 4.1 木下芳一:PPI長期投与は安全か? パリエット
  5. パリエット

外部リンク


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