ヘキサフルオロ白金酸キセノン
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ヘキサフルオロ白金酸キセノン(ヘキサフルオロはっきんさんキセノン、xenon hexafluoroplatinate)は世界で初めて作られた希ガス化合物である。 分子式は XePtF6 である。
希ガスは他の元素と化合しないと思われていたが、キセノンに化合物を作ることが分かり、1962年5月にカナダのブリティッシュコロンビア大学のネイル・バートレットとD.H.ローマンによって発見された。
単体は黄色の固体である。
合成の経緯
バートレットは、1962年に六フッ化白金(PtF6)と酸素分子(O2)を化合させて赤色の固体ヘキサフルオロ白金酸ジオキシゲニル(<ce>O2^+[PtF6]^-</ce>) を発見した。彼はこの反応から類推し、O2 (12.2eV) とほぼ同じイオン化エネルギーを持つキセノン (12.13eV) を酸化できるのではと考え、成功させた。
生成機構
六フッ化白金ではフッ素の電子求引性により、白金が極度の電子欠乏状態になる(ルイス酸化)。これがキセノンの最外殻電子を攻撃して生成する。
上述の合成はこの二つの物質を反応させることによる。