マーストリヒト条約

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Maastricht Treaty

1991年12月オランダマーストリヒトで行われた首脳会議で合意された,ヨーロッパ共同体 EC設立条約 (ローマ条約) の改正条約。ヨーロッパ連合条約ともいう。 ECの経済・通貨統合,政治統合の推進を内容とする。

遅くとも 99年にヨーロッパ中央銀行を設立,単一通貨を導入し,また共通外交・安全保障政策や共通市民権などの統合の具体的内容を規定している。 92年2月に正式調印され,当初 93年初めに発効することになっていたが,92年6月デンマークが国民投票でこの条約の批准を拒否し,統合を推進する EC加盟国に衝撃を与えた。

同年9月のフランス国民投票では僅差で条約批准が確定。翌 93年5月,デンマークは再度国民投票を行なって逆転可決となり,イギリス,ドイツもけわしい道のりを経て批准にこぎつけ,ようやく同年 11月に発効した。それに伴って ECはヨーロッパ連合 EUへと衣がえした。