ラルフ・スタインマン

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ノーベル賞受賞者ノーベル賞
受賞年:2011年
受賞部門:ノーベル生理学・医学賞
受賞理由: 樹状細胞と、獲得免疫におけるその役割の発見

ラルフ・マーヴィン・スタインマン(Ralph Marvin Steinman, 1943年1月14日 - 2011年9月30日)は、カナダ免疫学者細胞生物学者

人物

カナダ・ケベック州モントリオールアシュケナジム・ユダヤ人カナダマギル大学卒業後ハーバード大学医学部で医学博士号を取得。その後アメリカロックフェラー大学に所属し、樹状細胞の研究に取り組んだ。「樹状細胞」という用語は、1973年にスタインマンとZanvil A.Cohnによって作られたものである。

2007年膵臓癌と診断され、彼自身が研究の対象としていた樹状細胞を使用した免疫療法を受けながら闘病生活を送っていた。2011年10月3日、スタインマンにノーベル生理学・医学賞が授与されることが発表されたが、その直後、スタインマン本人は発表の3日前の9月30日に死去していたことが家族により公表された[1]。68歳没。

現在のノーベル賞の規定では「死者には授与しない」とされているが、ノーベル財団およびカロリンスカ研究所(ノーベル賞の生理学医学部門選考委員会が存在する機関)が対応を協議した結果、スタインマンの場合は授賞決定の時点で財団と選考委員会が本人の死去を把握していなかった事情を考慮し、受賞者の選考はスタインマン本人が存命しているという前提で行われたものであることを再確認した。その上で、「授賞決定後に本人が死去した場合はその授賞を取り消さない」とする同賞の規定に準ずる扱いとして、「今回の決定を変えず、スタインマン博士に賞を贈る」と改めて決定、発表した[2][3]

受賞歴

脚注

外部リンク


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