ルフトハンザドイツ航空

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ファイル:LH-HQ, Köln-Deutz, Front 3.jpg
ルフトハンザドイツ航空の本社

ルフトハンザドイツ航空(ルフトハンザドイツこうくう、ドイツ語: Deutsche Lufthansa AG, 英語: Lufthansa)は、ドイツケルンに本拠を置くドイツ最大の航空会社。ドイツのいわゆる「フラッグ・キャリア」とされている。現在はドイツ国外の航空会社も多数傘下に置いている。

概要

2015年4月時点で世界98カ国274都市に就航[1] 、旅客数はイージージェットに次ぐ欧州第2位、世界第9位(2014年現在)[注 1]の大規模航空会社(メガ・キャリア)であり、スターアライアンスの創立メンバーでもある。日本への乗り入れ開始は1961年で、就航地は東京国際空港関西国際空港中部国際空港である。

社名「Lufthansa」は「空のハンザ同盟」の意。ドイツ・エアロ・ロイド(旧ドイツ・ルフト・レーデライ)とユンカース空輸の合併で誕生した会社として、中世ドイツの「商人組合」にかけて「旅商人組合(同盟)」の意味を込め「ドイツ・ルフト・ハンザ株式会社」 (Deutsche Luft Hansa Aktiengesellschaft) とされた。

シンボル(ロゴ)のモチーフとなっている鳥はツルである。世界中のお伽話や神話の中で、ツルは幸福の象徴として、あるいは神秘的な鳥として描かれることが多いことに由来している。1918年にオットー・フィルレのデザインにより前身のドイツ・ルフト・レーデライのシンボルマークとして制定され[2][3]、以来このツルをシンボルに用いてきた。また、このことにちなんで、ルフトハンザは野生のツルを保護する活動も行っている[1]

カラーリングとして使用される色にはそれぞれ以下の意味が込められている。

  • 黄:「差別化」「発見」
  • 銀:「高い技術水準」
  • 白:「信頼」
  • 灰:「品質」

2018年2月7日に28年ぶりの新塗装を発表[4][5]。機体デザインは紺色と白色をベースとして、垂直尾翼にマイナーチェンジを施したツルを描いたデザインとなる。これは前述のとおり1918年にドイツ人デザイナーのオットー・フィルレが制作し、2018年でちょうど100周年を迎えるためである。新塗装の初号機はB747-8(機体番号:D-ABYA)とA321(機体番号:D-AISP)の2機で、このうち前者についてはフランクフルト - 東京/羽田線にも投入されている。2025年までの7年間で在籍機全てを新塗装に変更するほか、アメニティセットや食器などのアイテムも今後2年間で新デザインに切り替える。

なお、黄色のデザインはフランクフルト国際空港などの案内サインや客室乗務員のスカーフなどに引き続き継続して使用される。

本社はケルンにある。もっとも、ルフトハンザ・アビエーションセンター(LAC)と呼ばれる中核的な事業所は、ルフトハンザのメインハブであるフランクフルト空港に位置している[6]。ルフトハンザのパイロット、地上職員、及び客室乗務員の多くがここを拠点としている[7]。ルフトハンザ第二のハブはミュンヘン国際空港である。第三のハブはデュッセルドルフ空港であったが、最近では同空港を発着するほぼ全てのルフトハンザ便が、子会社のジャーマンウイングスに移管されたため、現在では同空港がルフトハンザのハブであるとは言い難い。

綿密な機体整備は高く評価されている。ニューズウィーク誌の「最も安全な航空会社ランキング」の第1位に選出されている。同社中古機の人気は高く、1980年代のピープルエキスプレスなど、ルフトハンザの中古機材を用いて就航している格安航空会社も多い。

航空券の座席予約システム(CRS)は、アマデウスITグループが運営するアマデウスを利用している。 [8]

西ドイツ側の航空会社となって以降は自社でパイロット養成を行っており、グループ会社が練習機を保有している。

ルフトハンザは、航空関連事業のグループ会社を多く有しており、その数は400を超える[1]。そのうち、主要なものについては後述する

歴史

ファイル:Junkers JU-52 - ILA2002.jpg
ユンカースJu-52型機

1926年1月、ドイツ政府26%、地方都市19%の出資によってJunkers LuftverkehrとDeutscher Aeroが合併し誕生した。これによって、DELAGを源流とするエアロユニオン系、海運会社ロイド(現・ハパックロイド)を中心とするロイド系、エンジンメーカのユンカース系と、それまでドイツにあった航空会社が1社に統合された[9]。合併後ヨーロッパ域内に路線網を拡大するほか、同盟国の日本満州国への路線も計画するものの、1945年5月の第二次世界大戦の敗戦以降は営業を停止された。

その後営業を再開したものの、1949年の東西ドイツ分断時には西ドイツ側の航空会社となった(但し当初は東側にも別の「ルフトハンザドイツ航空」が設立された)。その後はヨーロッパ域内のみならず、アジア、南北アメリカ中東アフリカなど世界各国に路線網を広げる。1990年の東西ドイツ再統一時に、東ドイツ側の国営航空部門であるインターフルークの事業を引き継いだ。その後の1994年に、完全民営化を果たす。

1997年に、エア・カナダスカンジナビア航空タイ国際航空ユナイテッド航空とともに、世界初の航空連合であるスターアライアンスを結成した。2005年にスイスインターナショナルエアラインズの買収を表明し、2006年に完全子会社化する。2009年9月、オーストリア航空を買収したことを公表した[10][11]。 最近ではルフトハンザ本社とは別に、2009年に完全子会社化したジャーマンウィングスというLCCブランドで、A319型機・A320型機を主力機材として欧州域内に大規模な路線網を展開しており、この子会社だけでも就航地は80地点を超えている。さらに2015年からは同じドイツ語圏で、子会社であるオーストリア航空の本拠地であるウィーン国際空港を新たな拠点として整備する事が発表されている。

機材

備考

  • エアバスボーイングのどちらにも偏らず、複数の機種を数多く保有している。また、エアバスではA318を除いて全ての機種を受注・運航している。
  • ルフトハンザが発注したボーイング社製航空機の顧客番号(カスタマーコード)は30で、航空機の形式名は747-230, 747-430, 747-430M などとなる。
  • エアバスA380-800では、機体それぞれに都市の名前が付けられている[注 2]
    就航地(過去の就航地も含む)[注 3]:東京(D-AIMD)・北京(D-AIMC)・ヨハネスブルク(D-AIME)・ニューヨーク(D-AIMH)・サンフランシスコ
  • ボーイング747-8では、機体にドイツの連邦州の名前が付けられており、初号機は「ブランデンブルク」と名付けられた[12]
  • ルフトハンザのエアバスA340-600は、エコノミークラスのトイレが客席下の貨物キャビンに集約されているという珍しい構造をしている[13]
  • ルフトハンザのB747-400,A330,A340,A380,B747-8などの一部の長距離路線使用機には、集中治療室の機能を持った患者搬送コンパートメント(Passenger Transport Compartment,略称:PTC)が搭載されており、専門の医療スタッフも用意されている。2015年6月には、全ての長距離路線機にPTCを搭載する方針を明らかにしている[14][15]

運航機材

機材 保有数 発注数 座席数 備考
F C E M
エアバスA319-100 30 - - - - 138 138
エアバスA320-200 52 28 - - - 168 168
エアバスA320neo 2 59 0 42 0 138 180 ローンチカスタマー
エアバスA321-100 20 - - - - 200 200
エアバスA321-200 44 -
エアバスA321neo - 40 No Data 順次導入予定
エアバスA330-300 19 -
8 48 - 161 217
165 221
30 21 177 236
42 21 145 216
エアバスA340-300 17 - 8 48 - 165 221
36 197 241
- 44 222 266
30 28 221 279
42 28 181 251
エアバスA340-600 23 -
8 60 - 238 306
56 229 293
28 189 281
44 32 213 297
エアバスA350-900 - 25 No Data 2016年以降順次導入予定
エアバスA380-800 14 - 8 78 52 371 509
92 336 488
ボーイング737-300 9 - - - - 140 140 2015年までに順次退役予定
ボーイング737-500 11 - - - - 120 120 2015年までに順次退役予定
ボーイング747-400 17 - - 53 32 308 393
67 32 272 371
ボーイング747-8I 19 - 8 92 32 208 340
80 244 364
ボーイング777-9X 0 20 No Data 2020年以降導入予定
274 188
エアバスA319型機  
エアバスA320-200型機  
エアバスA320neo  
エアバスA321-200型機(新塗装)  
エアバスA330-300型機  
エアバスA340-300型機  
エアバスA340-600型機  
エアバスA380-800型機 (D-AIMD)
この機体には東京の名前が付けられ、最前部ドア後方に記載されている  
エアバスA350-900型機(新塗装)  
ボーイング747-400型機  
ボーイング747-8型機(新塗装)  

子会社運航機材

ルフトハンザ・カーゴによる運用。
ルフトハンザ・シティーラインによる運用。

ルフトハンザ・カーゴのMD-11F型機  
ルフトハンザ・カーゴのボーイング777F型機  
Avro RJ85型機  
CRJ-100  
エンブラエル190型機  

退役機材

Ju-52  
ロッキード L-1049  
コンベア CV-440型機  
ボーイング707型機  
ボーイング727型機  
ボーイング737-100型機  
ボーイング737-300型機  
ボーイング747-200型機  
DC-8-73AF  
DC-10-30型機  
エアバス A300-B4型機  
エアバスA310-200型機  

特別塗装機

ファイル:Airbus A340 - Lufthansa - 001.jpg
スターアライアンス塗装のA340-300型機 (D-AIGC)
ボーイング747-400(D-ABVK[注 6]),(*)
ボーイング747-400 (D-ABTH),(*) エアバスA340-300 (D-AIGC(**)、D-AIGN), エアバスA319 (D-AILF), エアバスA320 (D-AIPD), エアバスA321 (D-AIRW), ボンバルディアCRJ700(D-ACPQ、D-ACPS、D-ACPT)
  • 50 YEARS Innovation Partnership Boeing and Lufthansa」
ボーイング747-400 (D-ABVH),(*)
ボーイング747-400 (D-ABVK[注 9],D-ABVS), ボーイング747-8 (D-ABYO), エアバスA320 (D-AIDG), エアバスA340 (D-AIHQ), ボーイング737-300 (D-ABEK)
  • Fanhansa Siegerflieger[注 10](*)
ボーイング747-8 (D-ABYI)
  • 「Congraturations! BOEING 747 1500th[注 11]
ボーイング747-8 (D-ABYP)
  • レトロ塗装 ('70年代~'80年代)」[注 12]
ボーイング747-8 (D-ABYT[注 13])
  • レトロ塗装 ('60年代)」[注 12]
エアバスA321-200 (D-AIDV)
  • FC Bayern München
エアバスA340-600 (D-AIHK)
  • Siegerflieger OLYMPIA MANNSCRAFT [注 14],(*)
ボーイング747-8 (D-ABYK)
  • 5starhansa ★★★★★」」[注 15]
ボーイング747-8(D-ABYM)[注 16]、エアバスA320ceo(D-AIZX)
  • Fanhansa Mannschaftsflieger[16]
エアバスA321ceo(D-AISQ)

(*)現在は、通常塗装による運航である。
(**)現在は、同社から退役している。

練習機

初等段階から訓練を行うため、初等・中等練習機を保有している。

就航都市

サービス

ルフトハンザのサービスの質には定評があり、航空会社の格付けを行っているスカイトラックス社では4つ星を獲得している[25][26]。乗客の評価に基づき同社が発表する世界ランキングでは、常に上位[注 17]を維持しており[27]、2015年度は「ベスト・エアライン・イン・トランスアトランティック」賞を受賞している[28]

また、旅客機の発着状況を調査するフライトスタッツ社が毎年発表している、定時到着率の世界ランキングでも、ルフトハンザの定時到着率は毎年80%を上回って上位[注 18]を維持している[29]

座席

ファイル:YCl cabin of.JPG
エコノミークラスの座席(エアバスA340-600

ルフトハンザは、ファーストクラスビジネスクラスプレミアムエコノミークラスエコノミークラスの4クラスの座席を設置している。プレミアムエコノミークラスは、2014年10月より、中長距離国際線を中心に順次導入が進められており、2015年9月22日時点で、日本(羽田・成田・関西・名古屋)に就航している全ての路線・機材への導入が完了した。[30]。同じクラスであっても、座席のタイプは機材によってさまざまに異なる。

2020年の予定で導入されるボーイング777-9Xには、全席通路アクセス可能な最長220cmのフルフラットシートとなるビジネスクラスが装着される[31]

機内食

ルフトハンザでは、長距離便でも短距離便でも何らかの機内食が提供される。搭乗するクラスや距離によって提供されるメニューや回数が異なる。たとえば長距離便のファーストクラスではコース料理が提供され、短距離便のエコノミークラスではハンバーガー等の軽食が提供される。

また、中長距離便では、子供向けメニューや、糖尿病患者向けメニュー、ベジタリアンムスリムカシェル向けメニューなど、かなり幅広く17種類もの特別メニューが用意されている[32]。これらの特別メニューをオーダーするには、搭乗前に予め申し込んでおく必要がある。

エンターテインメント

長距離線では、各座席に設置された個人用モニターでオンデマンド形式によるビデオ・オーディオおよびビデオゲームプログラムを提供している。中距離線では、乗客が所持するスマートフォンやタブレットに予め所定のアプリをダウンロードすることで、オンデマンド形式のビデオ・オーディオ・オーディオブックなどを視聴できるサービスを展開している[33]

機内インターネットサービス

2004年より、機内にて無線LAN形式とGSM形式でのインターネット接続サービス「FlyNet」を提供している[34]。こうした上空でのインターネット接続サービスを最初に開始したのはルフトハンザである。2006年をもって一時このサービスを休止していたが、2010年より再開した[35]。このサービスにより、搭乗中でも最新ニュースを入手したりメールを送受信したりすることが可能となった。1時間制・4時間制・フライト制(24時間のあいだに搭乗する全ての便で利用し放題)の3つから選択でき、クレジットカードでの料金の支払いまたはマイル交換で利用できる。

ラウンジ

ファイル:Frankfurt Flughafen, Lufthansa First Class Terminal.jpg
ファーストクラスターミナル(フランクフルト空港)

ドイツ国内をはじめとする各国にファーストクラスラウンジ(フランクフルト空港ミュンヘン国際空港のみ)、セネターラウンジ、ビジネスラウンジ、ウェルカムラウンジ(フランクフルト空港のみ)の4種類の空港ラウンジが存在し、予約クラスやMiles & More会員ステータスによって使用できるラウンジや同伴者の料金等が異なる[36]

さらに、フランクフルト空港には、ファーストクラスラウンジとは別にファーストクラスターミナルが存在する[37]。ルフトハンザ便のファーストクラス利用者およびHON Circle会員だけが利用できる。ルフトハンザが駐機する第1ターミナルに隣接する場所に位置している。

2015年度には、スカイトラックス社の「ベスト・ファーストクラス・エアライン・ラウンジ」賞を受賞した[28]

ルフトハンザ・エアポート・エクスプレス

ファイル:403-LH.jpg
ルフトハンザ・エアポートエクスプレスの403形電車

テンプレート:詳細記事 ルフトハンザはかつて、「ルフトハンザ・エアポート・エクスプレス」(Lufthansa-Airport-Express)という列車の運行に携わっていたこともある[38][39]。これは都市から空港への連絡列車ではなく、航空便の代替を列車が行うという異例のものであった。

1982年から1993年にかけて、フランクフルト - デュッセルドルフ間のような短距離で採算性の低い国内線の代わりに当時のドイツ連邦鉄道(DB, 西ドイツの国鉄。現在は民営化されドイツ鉄道)に、チャーター列車「ルフトハンザ・エアポート・エクスプレス」を運行したのである。

エアポート・エクスプレスは、列車の運転はDBの職員が行うものの、運賃は航空運賃が適用され、客席の乗務員や車内の軽食サービスなどはルフトハンザが行うという形態を取っていた。運行当初DB内での扱いは営業用の「LH」と共に全車一等車ということから「TEE」の列車番号が当てられていた。また、DBの時刻表には掲載されていない。

当初はDBの定期運用から外れて保留となっていたインターシティ向け電車403形を使用し、その後新設されたシュトゥットガルト線は客車列車となった。

現在これを継承するものとして、DBの定期列車であるICEの一部区画を間借りしてルフトハンザ便名を付与し、航空便旅客専用とする「Lufthansa Express Rail」サービスを、フランクフルト(FRA) - ケルン(QKL)・シュトゥットガルト(ZWS)・ドルトムント(DTZ)・カールスルーエ(KJR)・マンハイム(MHJ)・デュッセルドルフ(QDU)間で行なっている[40][41]

マイレージプログラム

ルフトハンザは、Miles & Moreというマイレージプログラムを提供している[42]。獲得したマイル数に応じて、以下の4つのステータスに分類される。

会員ステータス カードの色 スターアライアンス・ステータス 会員資格
HON Circle 会員 ブラック ゴールド 連続する2暦年内に600,000 HON Circleマイル以上
セネター ゴールド 1暦年内に100,000ステータスマイル以上
フリークエント トラベラー シルバー シルバー 1暦年内に35,000ステータスマイル以上
Miles & More 会員 ブルー - 1アワードマイル[注 19]

Miles & Moreのマイルには以下の3種類がある[43]

  • アワードマイル…ルフトハンザ(子会社含む)便および提携航空会社便で積算される。
  • ステータスマイル…アワードマイルと同時に積算される。ルフトハンザ(子会社含む)便および提携航空会社便で積算される。1暦年の積算数に応じてフリークエント トラベラーまたはセネターのステータスが取得できる。
  • HON Circleマイル…アワードマイルと同時に積算される。ルフトハンザ(子会社含む)便の上級クラス利用時に積算される。2暦年の積算数に応じてHON Circleのステータスが取得できる。

提携航空会社

2017年12月現在、以下の航空会社と提携してコードシェア便を就航させている[44]。ルフトハンザはスターアライアンスの設立メンバーでもあるため、スターアライアンス加盟の各社と多く提携している。

子会社・関連会社

スターアライアンス加盟会社

その他

ルフトハンザグループ

ルフトハンザは多くの子会社を所有している。ルフトハンザドイツ航空と、グループ会社の航空会社を合わせると、2015年4月現在、合計4大陸102ヵ国301都市へ運航している[1]。現在、欧州内のドイツ語圏4か国(ドイツ、オーストリア、スイスの一部、ベルギーの一部)のフラッグ・キャリアが全てルフトハンザの傘下となっている。主なものを以下に挙げる。

子会社

持株会社

その他の業種

ファイル:2011-02-11 17-27-05 South Africa - Bonaero Park.JPG
エールフランスエアバスA380型機に機内食を積み込むLSGスカイシェフのフードローダー(O・R・タンボ国際空港

ルフトハンザは、航空会社のみならず、航空関連をはじめとした幅広い事業の会社をグループ内に有している。

  • LSGスカイシェフEnglish版 - 1966年に設立された、世界最大の機内食ケータリング会社[1]。51ヶ国に事業所を持ち、日本航空全日本空輸を含む世界300以上の航空会社の機内食を製造している[46][47]。近年では、DB(ドイツ鉄道)ユーロスター等の長距離鉄道で提供される食事を製造したり、セブンイレブンスターバックス等に食品を販売したりもしている。従業員数:32,307名(2013年末現在)。
  • ルフトハンザ・テクニックEnglish版 - 1994年に設立された、世界最大の航空エンジニアリングサービス会社。世界100ヶ所以上の都市に技術者を派遣し、世界中の航空会社を相手に航空機の整備サービスを提供している[1]。2011年には、日本航空の保有するボーイング787型機について、10年間の包括的な整備契約を交わした[48]。従業員数:約19,917名(2013年末現在)。
  • ルフトハンザ・システムズ - 世界でも大きな航空系IT企業の1つ。
  • ルフトハンザ・フライト・トレーニング - 飛行機の乗員を養成する会社。

航空事故等

本節に示されているのは、ルフトハンザドイツ航空において発生した航空事故や事件のうち、被害や事件規模が特に甚大であったものである。子会社の航空事故等については、各航空会社のページを参照されたい。

事故

ファイル:19700712 LH Jumbo GFAu46kl15.jpg
540便墜落事故機(D-ABYB)

ハイジャック

ファイル:D-ABCE B737-230C Lufthansa MAN 24OCT75 (6141698947).jpg
181便ハイジャック事件の標的となった「ランツフート号」

脚注

注釈

  1. 規模別の航空会社一覧を参照
  2. 4号機は日本就航50周年を記念して『東京』と命名され、2011年1月24日成田国際空港で命名式典が行われた。なお、これに伴い同じ都市の名前が付けられているボーイング747-400では、都市の名前が削除されている。
  3. 括弧内は、該当する都市の名前が付けられている機体の登録記号である。
  4. MD-11F型機14機、MD-11SF型機5機で構成。
  5. 20世紀最後に、そしてドイツで初めて大型国際博覧会が開催されたことを記念して施された。
  6. 同社のボーイング747-400には、1機ごとにドイツの都市が愛称として付けられている。この機体が選ばれたのは、愛称が「Hannover」(ミレニアムEXPOの開催地)であることによる。
  7. 胴体に大きなロゴがペイントされた。
  8. 2014 FIFAワールドカップが開催されたことを機に施された。なお、この大会でドイツ代表は優勝を果たし、縁起のいい塗装となった。
  9. 2000年には、ドイツで初めて大型国際博覧会が開催されたことを記念して「EXPO2000 HANNOVER」塗装が施された。
  10. 2014 FIFAワールドカップドイツ代表が優勝を果たしたことを記念して施された。Fanhansaロゴの後ろに「Siegerflieger」(ドイツ語で「勝者のフライト」を意)の金文字が施された。2014 FIFAワールドカップのドイツ代表選手、及び優勝トロフィーをドイツに凱旋させたチャーター機となった(LH2014便,リオデジャネイロベルリン)。また「Siegerflieger」は、同大会でドイツ代表のゴール数18に因んで、今後18日間限定でこの塗装を飛ばす予定だったが、その後2018年7月頃までこの塗装を継続し、同年8月頃には元通りに戻されている。同機は2014年10月26日からの冬スケジュール初日に東京/羽田 - フランクフルト線の初便にも起用された。
  11. 同社のB747-8i(D-ABYP)は量産1500機目のボーイング747となり、これを記念して施された。この塗装は、L5/R5ドアの前に施されている。
  12. 12.0 12.1 2015年4月に同社は創立60周年を迎えることから、その記念に施された。
  13. このレジはかつて同社のB747-200B(のちにSF)が使用しており今回、B747-8i(D-ABYT)に施されたレトロ塗装を纏っていた。まさに同じB747で機体記号と塗装が受け継がれることとなった。
  14. 2016年に行われたリオデジャネイロオリンピックのドイツ代表選手を、閉会後に定期便(LH511便,リオデジャネイロフランクフルト)で凱旋帰国した際に使用した。2014年の時と同じく、Lufthansaロゴの後ろに「Siegerflieger」の金文字が施され、その後もフランクフルト - リオデジャネイロ線に限定使用された。2016年8月30日には東京/羽田 - フランクフルト線にも当機が投入され、リオデジャネイロ線以外で初の国際線に就航した。
  15. [1] ヨーロッパの航空会社で初となるSKYTRAX5つ星の航空会社に認定されたことを受けて施された。スターアライアンスメンバーでは、ANA(全日本空輸株式会社)エバー航空シンガポール航空に続き4社目。
  16. このレジはかつて同社のB747-200Bが使用していた。なお、このB747-200Bは現在はシュパイアー技術博物館で野外展示されている。
  17. 2014年度は10位、2015年度は12位。いずれも欧州の航空会社内では1位である。
  18. 2013年度は9位、2014年度は7位。
  19. Miles & Moreに入会すると、まず紙製の仮カードが発行される。1アワードマイル以上獲得しアカウントに加算されると、プラスチック製の正式なMiles & Moreカードが発行される。

出典

  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 引用エラー: 無効な <ref> タグです。 「lhabout」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません
  2. “ルフトハンザ、新デザイン導入 ツル100周年、紺色に”. Yahoo!ニュース(配信:Aviation Wire). (2018年2月8日). https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180208-00000002-awire-bus_all . 2018-2-14閲覧. 
  3. “Lufthansa new livery-the oldest airline logo in the word.”. News In Flight. (2018年2月2日). http://newsinflight.com/2018/02/02/lufthansa-new-livery-the-oldest-airline-logo-in-the-word/ . 2018-2-14閲覧. 
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  5. ルフトハンザ新塗装747-8、羽田初飛来” (2018年2月21日). . 2018-4-5閲覧.
  6. We hereby invite our shareholders to attend the 51st Annual General Meeting”. investor-relations.lufthansa.com. . August 25, 2009閲覧.
  7. “Lufthansa Flies to 50-Year Milestone”. Deutsche Welle. (2005年1月4日). http://www.dw-world.de/dw/article/0,1564,1537350,00.html . August 25, 2009閲覧. 
  8. 日本発着路線をもつアルテア利用航空会社 (2015年6月現在)”. 2015年9月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。. 2015閲覧.
  9. 「航空情報 2010/12」酣燈社 p86-p90
  10. ルフトハンザ、オーストリア航空を月内グループ傘下に - 日本経済新聞
  11. ルフトハンザが欧州最大に オーストリア航空を買収 - 共同通信
  12. Die „Brandenburg“ grüßt Washington: Super-Jumbo B747-8 trägt Namen des Bundeslandes”. Lufthansa. . 2015閲覧.
  13. シートマップーエアバスA340-600”. Lufthansa. . 2015閲覧.
  14. ルフトハンザ ドイツ航空、「空飛ぶ集中治療室」が全ての長距離路線に(ルフトハンザドイツ航空 2015年6月22日)
  15. PTC - ルフトハンザの医療用コンパートメント(ルフトハンザドイツ航空)
  16. 2018 FIFAワールドカップがロシアで行われるのに伴い、2014年の時と同様に施工された。なお、このロゴ変更と同時に新塗装となったD-AISQは、現地時間の6月13日にドイツ代表チームを乗せてモスクワヴヌーコヴォへの輸送を担った。
  17. 17.0 17.1 17.2 17.3 17.4 17.5 17.6 ルフトハンザ、夏スケジュール期間中にヨーロッパ7都市に新規就航 Traicy 2017年2月2日付
  18. ルフトハンザ、冬スケジュールで週9,900便を運航 香港線に初めてA380 FlyTeam 2015年10月6日付
  19. 19.0 19.1 19.2 ルフトハンザ、フランクフルト発着カンクン、マレ、モーリシャス線に就航 FlyTeam 2016年1月13日付
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  21. ルフトハンザ、リニューアルしたA340をフランクフルト/タンパ線に投入 FlyTeam 2015年9月28日付
  22. ルフトハンザドイツ航空、フランクフルト/パナマシティ線に就航 週5便 FlyTeam 2016年3月4日付
  23. ルフトハンザ、2018年3月にフランクフルト/サンホセ線を開設 週2便 FlyTeam 2017年7月18日付
  24. ルフトハンザ、成田の運休継続 支社長「グループで運航」 Aviation Wire 2017年10月20日付
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関連項目

外部リンク


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