世界名作劇場

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世界名作劇場(せかいめいさくげきじょう)は、主に日本アニメーション(以下、日アニ社)が制作して『カルピスこども名作劇場』や『ハウス食品・世界名作劇場』といった名称で放送されているテレビアニメシリーズである。

世界名作アニメ世界名作アニメ劇場とも呼ばれる[1]

最広義には、1969年の『ムーミン』以後の作品を指す(日アニ社の公式では1975年の『フランダースの犬』以後)。


概要

これまで約26作(数え方によって異なる)が製作・放送され、最も有名な日本のテレビアニメブランドの一つとして知られている[2]

すべての作品はフジテレビ系列[3]で毎週日曜日の夜19時30分より本放送されているため、かつてはフジテレビを代表するアニメ番組と認識されていた時期もある。

どの作品以後を『世界名作劇場』シリーズに含めるのかは、諸説ある[4]

『世界名作劇場』という名前がついたのは1979年放送の『赤毛のアン』からであり、それまでは『カルピスこども劇場』や『カルピスファミリー劇場』という名前がついていた。『赤毛のアン』以降は提供がカルピスの一社だけで無くなったためシリーズ名を何度か変更している[5]が、本項では日アニ社が公式にシリーズの総称としており一般的にも認知されている『世界名作劇場』を項目名とした。

オリジナル作品である『七つの海のティコ』を除けば、ほとんどの作品において、原作者が既に故人であることが多く、放送期間中に原作者が存命だった作品では『南の虹のルーシー』、『アルプス物語 わたしのアンネット』、『大草原の小さな天使 ブッシュベイビー』、『こんにちは アン 〜Before Green Gables』の4作のみである。

作風

基本的には世界中で古くから親しまれてきた小説・童話などを選び、ファミリー向けアニメとするための脚色を加えてアニメ化している。主な視聴者である子供たちからの共感が得やすいという理由から、原則として主人公が子供の原作が選ばれている。主人公の年齢が改変されることもある。少女が主人公の作品が多いのも特徴で、原作と異って少女が主人公になるように改変されたり、原作に登場しない少女が主人公になっているケースもある。題名には主人公の名前が使われることが多く、原題+主人公の名前という題名も少なくない。ほとんどの作品において動物が主人公のペットとして登場しており、その多くが原作には存在しないペットである(このことに関してはマーチャンダイジングの項を参照のこと)。

初期

放送時期の初期である1970年代から人気番組で、日曜日宵の幼い子供のいる家庭の定番番組であった。

1997年3月に『家なき子レミ』の放送終了をもって『フランダースの犬』から続いた世界名作劇場の地上波シリーズは全23作、22年3か月の歴史に幕を閉じた。後番組は同じく日アニ製作のテレビアニメ『中華一番!』で、その後もアニメ数作品が放送されたが、2006年の『ONE PIECE』の時間帯移動に伴い、フジ日曜19時半と19時台のアニメ枠は完全に消滅してしまった。

2007年から2009年までの復活作

BSフジでの放送

2002年、日アニ社は『少女コゼット(邦題)』の制作を発表した[6]。この報道後数年間の沈黙の後、世界名作劇場として10年ぶりの新作となる第24作『レ・ミゼラブル 少女コゼット[7]、第25作『ポルフィの長い旅』、第26作『こんにちは アン 〜Before Green Gables』の計3作が、2007年から2009年までにBSフジで放送された。

地上波での放送

地上波では現時点で『こんにちは アン』のみ、各地方局でも放送開始された(詳しくは同アニメの放送局を参照)。新作が『家なき子レミ』以来、約12年ぶりに地上波での放送となった。

時代設定

作品の時代設定としては、19世紀から現代まで幅広く、特に19世紀後半が比較的多い。

1819年の件から始まる『レ・ミゼラブル 少女コゼット』が最も古く、19世紀前半を舞台とした作品では他に『トム・ソーヤーの冒険』、『南の虹のルーシー』がある。

19世紀後半では『フランダースの犬』、『ペリーヌ物語』、『家族ロビンソン漂流記 ふしぎな島のフローネ』、『小公女セーラ』、『愛の若草物語』など。

20世紀前半では『あらいぐまラスカル』、『私のあしながおじさん』、『愛少女ポリアンナ物語』、『牧場の少女カトリ』など。

第二次世界大戦以降では『ポルフィの長い旅』、『大草原の小さな天使 ブッシュベイビー』、『七つの海のティコ』の3作品のみである。

1810年から1860年

レ・ミゼラブル 少女コゼット 南の虹のルーシー トム・ソーヤーの冒険 フランダースの犬 家族ロビンソン漂流記 ふしぎな島のフローネ ロミオの青い空

1860年から1890年

アルプスの少女ハイジ 愛の若草物語 家なき子レミ 母をたずねて三千里 ナンとジョー先生 小公女セーラ 小公子セディ

1890年から1910年 

ペリーヌ物語 こんにちは アン 〜Before Green Gables 赤毛のアン わたしのアンネット ピーターパンの冒険

1910年から1945年

あらいぐまラスカル 牧場の少女カトリ 愛少女ポリアンナ物語 私のあしながおじさん 名犬ラッシー トラップ一家物語

1945年から現代

ポルフィの長い旅 大草原の小さな天使 ブッシュベイビー 七つの海のティコ

再放送

初期から中断前まで

まずは本放送を行うフジテレビとその系列局が始めた。名作劇場の人気が全盛だった時期には、系列局において初期 - 中期の作品の再放送が一社提供で行われた例も多い。

本放送中断時期以後

約10年間新作が作られなくなった時期からフジテレビ以外の民放系列局・NHKBS2ほか様々なメディアで再放送されるようになった。

  • 再放送を最も多く実施しているのはNHK BSプレミアム(BS2の実質的な後継。詳細はBS名作アニメ劇場の項を参照)。1990年前後から増え始め、「衛星アニメ劇場」の看板作品となっていた時期もある。
  • CS放送局のファミリー劇場キッズステーションフジテレビTWOで頻繁に再放送されている。(「GLC24時間英会話チャンネル」では英語吹き替え版が放送されている)
  • 地上波局では独立局テレ玉とちぎテレビチバテレビtvkTOKYO MXにおいて頻繁に再放送されている。その他の局ではテレビ北海道おはようまんが枠)とサガテレビで頻繁に再放送されている。
  • 日アニ社作品(『フランダースの犬』から『家なき子レミ』)が地上波などで再放送の時は、OP・EDにクレジットされる「制作 フジテレビ 日本アニメーション」の部分が、フジテレビ系列以外の局での放送時を中心に「制作 日本アニメーション」に差し替えられることが多い。その差し替え方は、『フランダースの犬』から『七つの海のティコ』までは、画像はそのままにCG加工で差し替える方式だが、『ロミオの青い空』から『家なき子レミ』までは、提供用の描き下ろし映像の部分に制作名のテロップを合成する方式だった(なお『ティコ』は2種類有るが、前者の物に統一している)。
    • 差し替え済のデジタル素材が用意される以前は、フィルムネットによる再放送実施局側で、音声のみそのまま流したうえで制作クレジットのみブルーバックや静止画フリップなどの映像で日本アニメーション単独名義に差し替えた例もある[8]
  • タイトル冒頭の『世界名作劇場』等の部分にスポンサー名が作画に含まれている一社提供時代の作品は[9]、再放送や、本放送でも番組販売扱いで提供なしあるいはスポンサーが異なった他系列局[10][11]では、冒頭をカットして番組タイトルから放送する例が大半だが、音楽をそのまま流し、映像のみ差し替えた例も若干ある[12]。また、『若草物語 ナンとジョー先生』の様に、冒頭のスポンサー名部分から主題歌のイントロが始まっていたために、再放送用素材では再加工を要した例もある。

日本アニメーション関係会社のJanime.comの配給により、2004年からインターネットテレビGYAO!(旧:Yahoo!動画)で世界名作劇場全作品(日本アニメーション一部作品も含む)の全話が有料動画配信されている。また、YouTubeの公式チャンネル「日本アニメーションチャンネル」上で、『こんにちは アン 〜Before Green Gables』を除く各作品の第1話が無料視聴できる。

DVDビデオソフト

本シリーズの初DVDビデオ化作品は松竹映画版の「THE DOG OF FLANDERS(劇場版 フランダースの犬)」であり、1998年に東芝デジタルフロンティアコンテンツ事業部から発売された(2007年以降、バンダイビジュアルが再発売している)。

テレビアニメの『フランダースの犬』から『家なき子レミ』については全作品全話をバンダイビジュアルが順送りでセルDVD(DVDビデオ)化し、1999年から2002年11月にかけてほぼ毎月のペースで発売された(各巻4-6話収録で3980円)。2001年頃発売タイトルからレーベルがBANDAIからEMOTIONへ変更された。2009年4月に初期作品を1890円の廉価版として再発売したり、一部作品で描き下ろしジャケットイラストによる廉価版DVD-BOXを新たに発売している。

『コゼット』以降の再開後3作品は、初回放送月から約6-8ヶ月遅れで同じくEMOTIONからリリースされたが、『こんにちは アン』のみ当初から1890円の価格で発売された。

完結版

1975年から1997年に放送された地上波の旧作

BSフジ開局記念の一環で2000年12月から2001年8月にかけ、23作品について45分の前後編2部構成の総集編とした「世界名作劇場 完結版」が、番組としてBSフジと日本アニメーションの制作により放送された。新たに収録したナレーション解説が追加されており、冒頭部の概要説明は藤田淑子、本編中は登場キャラクターを演じた実際の声優もしくはその声質に近い声優(母をたずねて三千里での高乃麗など)が担当している。

本放送の後、順次バンダイビジュアルから「ばっちしV」としてVHSやDVDソフト化(描き下ろしのカラーイラストをジャケットに使用)されている他、CS放送局のキッズステーション(番組名は改題)、アニマックスカートゥーン ネットワーク(ポップコーンスペシャル内)でも再放送された。2006年末には『レ・ミゼラブル 少女コゼット』放送決定記念企画として、BIGLOBEで23作品が期間限定で動画配信された。

また、完全版の構成を基に、2001年から2003年にかけて23作品がぎょうせいの「絵本アニメ 世界名作劇場」というアニメ絵本で出版されており、DVDのジャケットイラストを表紙として使用している。

2007年から2009年にBSフジで放送された復活作

2011年にOVAとして先の23作と同じスタイルで日本アニメーション単独で制作され、同年7月22日に単巻のDVDソフトと、先の23作を合わせた「―完結編」DVD-BOXがバンダイビジュアルから発売されている。

テレビ放送では現時点で「ポルフィ」の完結版を除く2作品が、それぞれ2011年8月にCS放送局のアニマックスでテレビ初放送され、後に2013年ではカートゥーン ネットワークでも何度か再放送された(放送月については、各作品を参照)。

マーチャンダイジング

前述のように名作劇場には小動物が多いが、原作に存在しなくてもアニメオリジナルで登場させることが多い。これは小動物を商品化したものが売れるからである。嚆矢は『母をたずねて三千里』のアメデオである。日本アニメーション松土隆二は「うちもやっぱりマーチャン必要で、制作費の補填をしたい」と述べている[13]

松土によると『トム・ソーヤの冒険』ではミシシッピ川にいるワニを出そうとしたが没になったそうである。『私のあしながおじさん』と『トラップ一家物語』では会社から小動物を出すよう指示を受けたが、既に会社を辞めるつもりだった松土は拒否したそうである[13]

輸出

世界名作劇場が始まった頃は虫プロの倒産、東映動画の累積赤字などアニメ業界の景気が悪かった。このため各社は制作費回収のため、作品を海外に輸出することを前提として制作していた。名作劇場も同様に海外市場を睨んで制作され[13]韓国台湾中国フィリピンなどの東南アジアヨーロッパ諸国・中東など世界各地で放送された。特にフィリピン・イタリアでは『名犬ラッシー』を除く全作品が放送されており(香港では『レ・ミゼラブル 少女コゼット』まで放送)、ドイツについても『小公子セディ』を除いて『ロミオの青い空』まで放送されている。一方、アメリカ合衆国では『トム・ソーヤーの冒険』『ふしぎな島のフローネ』と『若草物語』の数話分しか紹介されておらず、イギリスでは『ピーターパンの冒険』しか放送されていない。

『ペリーヌ物語』はフランスの建物、街並み他の風景がフランス人から見ても明らかに現実とかけ離れていたため、フランスでは放送されなかった。また、『フランダースの犬』は舞台であるベルギーでは放送されなかった。

ゲーム作品

1995年に「世界名作劇場」のタイトルでピコソフトがセガ・エンタープライゼス(現・セガ・インタラクティブ)より発売。4作品を題材にしており、1ページ目は『母をたずねて三千里』、2ページ目は『トム・ソーヤーの冒険』、3ページ目は『フランダースの犬』、4ページ目は『七つの海のティコ』、5ページ目は名作劇場を自分で作っていくという内容である。いずれも劇中にはそれぞれの主題歌がインストルメンタルで流れている。

パチンコ化

2008年、銀座から「CRフランダースの犬と世界名作劇場」が発売された。表題にもある「フランダースの犬」の他、「母をたずねて三千里」・「ふしぎな島のフローネ」が演出のベースとなっている。

ただし、子供向けの作品でありギャンブルでもあるパチンコのイメージとかけ離れた本作群がデビューしたことに対し、かなりの批判も見られた。

レストラン

2016年11月には、日アニ本社(多摩市)近くのアリオ橋本に『世界名作劇場 Fan Fun Kitchen』がオープンした。

コミカライズ

2017年12月18日よりNHN comico運営のコミック・ラノベアプリであるcomico・comico PLUSにて世界名作劇場学院のタイトルでコミカライズ化されることが決定した。作者は早乙女智美/sunbird。

シリーズ一覧

作数 タイトル 放送期間 話数 舞台 原作 脚注
カルピス
まんが劇場
どろろと百鬼丸(13話までは「どろろ」) 1969年4月6日 - 9月28日 全26話 日本 手塚治虫 [14]
ムーミン 1969年10月5日 - 1970年12月27日 全65話 フィンランド トーベ・ヤンソン [15]
アンデルセン物語 1971年1月3日 - 12月26日 全52話 無し ハンス・クリスチャン・アンデルセン
ムーミン(新) 1972年1月9日 - 12月31日 全52話 フィンランド トーベ・ヤンソン
山ねずみロッキーチャック 1973年1月7日 - 12月30日 全52話 アメリカ ソーントン・バージェスEnglish版 [16]
アルプスの少女ハイジ 1974年1月6日 - 12月29日 全52話 スイス/ドイツ ヨハンナ・シュピリ
第1作 フランダースの犬 1975年1月5日 - 12月28日 全52話 ベルギー ウィーダ [17]
カルピス
こども劇場
第2作 母をたずねて三千里 1976年1月4日 - 12月26日 全52話 イタリア
アルゼンチン
エドモンド・デ・アミーチス
第3作 あらいぐまラスカル 1977年1月2日 - 12月25日 全52話 アメリカ スターリング・ノース
カルピス
ファミリー劇場
第4作 ペリーヌ物語 1978年1月1日 - 12月31日 全53話 フランス エクトール・アンリ・マロ
世界名作劇場 第5作 赤毛のアン 1979年1月7日 - 12月30日 全50話 カナダ L・M・モンゴメリ [18]
第6作 トム・ソーヤーの冒険 1980年1月6日 - 12月28日 全49話 アメリカ マーク・トウェイン [19]
第7作 家族ロビンソン漂流記
ふしぎな島のフローネ
1981年1月4日 - 12月27日 全50話 スイス
オーストラリア
ヨハン・ダビット・ウィース
第8作 南の虹のルーシー 1982年1月10日 - 12月26日 全50話 オーストラリア フィリス・ピディングトン
第9作 アルプス物語
わたしのアンネット
1983年1月9日 - 12月25日 全48話 スイス パトリシア・メアリー・セントジョン
第10作 牧場の少女カトリ 1984年1月8日 - 12月23日 全49話 フィンランド アウニ・ヌオリワーラ suomi版
ハウス食品
世界名作劇場
第11作 小公女セーラ 1985年1月6日 - 12月29日 全46話 イギリス フランシス・ホジソン・バーネット [20]
第12作 愛少女ポリアンナ物語 1986年1月5日 - 12月28日 全51話 アメリカ エレナ・ホグマン・ポーター
第13作 愛の若草物語 1987年1月11日 - 12月27日 全48話 ルイーザ・メイ・オルコット
第14作 小公子セディ 1988年1月10日 - 12月25日 全43話 アメリカ/イギリス フランシス・ホジソン・バーネット
第15作 ピーターパンの冒険 1989年1月15日 - 12月24日 全41話 イギリス ジェームス・マシュー・バリー
第16作 私のあしながおじさん 1990年1月14日 - 12月23日 全40話 アメリカ ジーン・ウェブスター
第17作 トラップ一家物語 1991年1月13日 - 12月22日 全40話 オーストリア マリア・フォン・トラップ
第18作 大草原の小さな天使
ブッシュベイビー
1992年1月12日 - 12月20日 全40話 ケニア ウィリアム・H・スティーブンソン
第19作 若草物語 ナンとジョー先生 1993年1月17日 - 12月19日 全40話 アメリカ ルイーザ・メイ・オルコット [21]
第20作 七つの海のティコ 1994年1月16日 - 12月18日 全39話 七つの海 アニメオリジナル [22]
世界名作劇場 [23]
第21作 ロミオの青い空 1995年1月15日 - 12月17日 全33話 スイス/イタリア リザ・テツナー
第22作 名犬ラッシー 1996年1月14日 - 8月18日 全26話 イギリス エリック・ナイト [24]
第23作 家なき子レミ 1996年9月1日 - 1997年3月23日 全26話 フランス エクトール・アンリ・マロ [25]
1997年4月 - 2006年12月の間シリーズ中断。
ハウス食品
世界名作劇場
(BSフジ)
第24作 レ・ミゼラブル 少女コゼット 2007年1月7日 - 12月30日 全52話 フランス ヴィクトル・ユゴー [26][27]
第25作 ポルフィの長い旅 2008年1月6日 - 12月28日 全52話 ギリシャ/イタリア/フランス ポール・ジャック・ボンゾン [28]
2009年1月 - 同年3月の間シリーズ中断。
世界名作劇場
(BSフジ)
第26作 こんにちは アン
〜Before Green Gables
2009年4月5日 - 12月27日 全39話 カナダ バッジ・ウィルソン

放送局

『フランダースの犬』から『家なき子レミ』まで。系列は当シリーズ終了時(1997年3月)のもの。

対象対象地域 放送局 当時の系列 備考
関東広域圏 フジテレビ フジテレビ系列 制作局
北海道 北海道文化放送
青森県 青森放送 日本テレビ系列 『愛の若草物語』まで放送
青森テレビ TBS系列 『小公子セディ』を遅れネット
岩手県 岩手放送 現:IBC岩手放送。『ピーターパンの冒険』まで放送
岩手めんこいテレビ フジテレビ系列 1991年4月開局から放送
宮城県 仙台放送
秋田県 秋田テレビ 1987年3月までテレビ朝日系列とクロスネット
山形県 山形テレビ 1980年3月まで同時ネット。それ以降は時差ネット。『大草原の小さな天使 ブッシュベイビー』まで放送。1993年4月からテレビ朝日系列[29]
さくらんぼテレビ 『若草物語 ナンとジョー先生』以降を1997年4月開局後に放送
福島県 福島テレビ 1983年3月までTBS系列とクロスネット。1983年10月から同時ネット
山梨県 山梨放送 日本テレビ系列
新潟県 新潟総合テレビ フジテレビ系列 1981年3月まで日本テレビ系列と、1983年9月までテレビ朝日系列とクロスネット。1981年4月から同時ネット
長野県 長野放送
静岡県 テレビ静岡
富山県 富山テレビ
石川県 石川テレビ
福井県 福井テレビ
中京広域圏 東海テレビ
近畿広域圏 関西テレビ
島根県
鳥取県
山陰中央テレビ
岡山県
香川県
岡山放送 1979年3月までは岡山県のみで放送。1979年3月までテレビ朝日系列とクロスネット
広島県 広島テレビ 日本テレビ系列 1975年9月まで放送。土曜18:00 - 18:30に遅れネット
テレビ新広島 フジテレビ系列 1975年10月開局から放送
山口県 山口放送 日本テレビ系列 一部作品のみ放送
徳島県 四国放送 『小公子セディ』まで放送
香川県 西日本放送 1979年3月まで放送
愛媛県 テレビ愛媛 フジテレビ系列
高知県 高知放送 日本テレビ系列 『ロミオの青い空』まで放送
福岡県 テレビ西日本 フジテレビ系列
佐賀県 サガテレビ
長崎県 長崎放送 TBS系列 『フランダースの犬』を1975年3月まで番販放送
テレビ長崎 フジテレビ系列 1990年9月まで日本テレビ系列とクロスネット。1990年10月から同時ネット
熊本県 テレビ熊本 1982年3月まで日本テレビ系列と。1989年9月までテレビ朝日系列とクロスネット
大分県 大分放送 TBS系列 『フランダースの犬』を1975年3月まで番販放送
テレビ大分 日本テレビ系列
フジテレビ系列
1993年9月までテレビ朝日系列とクロスネット
宮崎県 テレビ宮崎 フジテレビ系列
日本テレビ系列
テレビ朝日系列
鹿児島県 鹿児島テレビ フジテレビ系列 1982年9月までテレビ朝日系列と、1994年3月まで日本テレビ系列とクロスネット。1994年4月から同時ネット
沖縄県 沖縄テレビ

視聴率

以下は地上波フジテレビで、1975年1月から1997年3月まで放送された23作品を記述する。裏番組クイズ面白ゼミナールNHK)や、象印クイズ ヒントでピントテレビ朝日)などがあったものの、視聴率は健闘していた。

# 作品名 平均視聴率
1 フランダースの犬 22.5%
2 あらいぐまラスカル 21.6%
3 母をたずねて三千里 21.3%
4 家族ロビンソン漂流記 ふしぎな島のフローネ 18.8%
5 愛少女ポリアンナ物語 17.5%
6 ペリーヌ物語 16.9%
7 小公女セーラ 16.3%
8 赤毛のアン 16.2%
9 私のあしながおじさん 16.2%
10 トム・ソーヤの冒険 15.5%
11 若草物語 ナンとジョー先生 15.0%
12 愛の若草物語 14.9%
13 トラップ一家物語 14.8%
14 南の虹のルーシー 14.7%
15 ピーターパンの冒険 13.9%
16 大草原の小さな天使 ブッシュベイビー 13.5%
17 アルプス物語 わたしのアンネット 13.1%
18 七つの海のティコ 13.0%
19 小公子セディ 12.3%
20 牧場の少女カトリ 11.9%
21 ロミオの青い空 10.4%
22 名犬ラッシー 08.9%
23 家なき子レミ 08.5%

備考・補足

  • 原則として作品は1月に始まり同年12月に終わるが、『名犬ラッシー』は1月から同年8月、『家なき子レミ』は9月から翌年3月終了、『こんにちはアン』は4月から同年12月終了という変則的な作品もある。
  • 放送枠・放送局が違う『愛の学校クオレ物語』と『ワンワン三銃士』(以上毎日放送製作・TBS系列にて放送)は名作劇場ではないが、カルピス劇場に分類されている。ただし、当時TBS系列・フジテレビ系列のクロスネット局だった福島テレビでは両方とも放送されている。
  • 世界名作劇場シリーズの主人公の中でも、ファミリーネームが設定されていないのは、『ロミオと青い空』のロミオと『レ・ミゼラブル 少女コゼット』のコゼットのみである。
  • 2010年、食品メーカー・クラフトフーヅ粉チーズ商品「クラフト パルメザンチーズ」の宣伝用に、世界名作劇場シリーズとのコラボレーション企画『幸せパスタストーリー』が展開中。オリジナルキャラクター・“ パルメザンチーズの妖精・パルメ ”が名作劇場の代表的な七作品(フランダースの犬・あらいぐまラスカル・母をたずねて三千里・赤毛のアン・トムソーヤーの冒険・小公女セーラ・七つの海のティコ)世界を廻るという新作ミニアニメがGYAO!限定で配信されている。本放送版とは若干、声優に変更がある。パルメ、ナナミ:日高里菜 トム・ソーヤ:山田栄子
  • 主演の声優に新人を抜擢するケースもあり、『あらいぐまラスカル』では内海敏彦がスターリング役で、『赤毛のアン』では山田栄子がアン役でアニメ初出演となり、『ペリーヌ物語』では鶴ひろみがペリーヌ役で、『小公子セディ』では折笠愛がセディ役で、『若草物語 ナンとジョー先生』では松倉羽鶴がナン役で、主演での声優デビューを果たしている。

脚注

  1. 1999年に『名作アニメ主題歌ベスト20』(『フランダースの犬』から『ロミオの青い空』までの主題歌を収録)、2004年に『フジテレビ 世界名作アニメ主題歌ベスト』(『ムーミン』から『ロミオの青い空』までの主題歌を収録)というコンピレーション・アルバムが発売されている。
  2. 音楽面でも渡辺岳夫などの著名な作曲家が多数参加しており、主題歌群も家族向けのアニメソングコンサートなどでしばしば歌われている。
  3. フジテレビ系列局のない県を中心に他系列局で時差ネットしていた局もある。また、主に九州地区のフジテレビ系列局ではクロスネット等編成上の関係により、時差ネットしていた局もある(一例としてテレビ長崎では1977年3月まで土曜19:00、1977年4月から1990年9月まで日曜18:00から放送。その他、テレビ大分テレビ宮崎鹿児島テレビの各局も時差ネット。上記の九州地区4局は当該時間帯に日本テレビ系番組『すばらしい世界旅行』を同時ネットしていた)。また、1987年9月までは一応のフジテレビ系列局だったテレビ山口は、TBS系列優先のクロスネット局であり、 スポンサーセールスや放送枠等の都合からスポンサードネットの対象から外れ、番組購入も実施出来ず(JNN排他協定が遠因となりFNSを脱退・TBS系列への一本化を余儀なくされた)、一部作品が、競合局の山口放送日本テレビ系列局。一時期テレビ朝日系列とのクロスネット局だった時期あり)で番組販売扱いで放送されていた時期がある。山形県では山形テレビが同時ネットで放送していたが、1980年4月に山形放送が日本テレビ系とテレビ朝日系とのクロスネット局に変更されたのに伴い当該枠はテレビ朝日系同時ネット枠に変更されたために山形テレビが日本テレビ系の番組を同時ネットすることにより遅れネットとなってしまった。
  4. WEBアニメスタイル 特別企画 第1回「世界名作劇場って何本あるの?」WEBアニメスタイル、2005年11月14日。
  5. その後ハウス食品工業が単独スポンサーとなって「ハウス世界名作劇場」と称した時期もあった。後にBSフジで新作を放送される際、冒頭にも「ハウス食品世界名作劇場」と冠された映像が付いている。
  6. 中国中国中央電視台とテレビ向け番組の共同制作として提携、日本経済新聞 2002年11月23日 「中国では2003年秋の放送は決定しており、日本でも主要なテレビ局に売り込む」と発表された。
  7. 報道ではフジテレビと中国中央電視台の共同製作とされているが、日本での放送ではそのことについて特に言及されていない。当初予定されていた2003年の中国での放送は実現せず、2007年にようやく放送された作品では制作に中国中央電視台がクレジットされていなかった。
  8. 1980年代から90年代中頃に広島ホームテレビ(テレビ朝日系列)が本シリーズ作品を含むテレビ東京系以外の系列外アニメ・ドラマを再放送した際にこうした措置が取られていた。
  9. ハウス食品提供時代初期(『小公女セーラ』など)では、アバンタイトルのアニメ「世界名作劇場」の文字の上に「ハウス食品」のロゴをテロップで別乗せしていたため、番組販売時の流用ができた。
  10. 一社提供スポンサーとローカルスポンサーの共同提供となった場合を含む。
  11. この場合、提供ベースがキャラクターによる提供読みの企業名入りアニメーションの場合は、ブルーバックによるローカルスポンサー名かスポットCMに差し替えていた。
  12. 『アンデルセン物語』を日本テレビ関東ローカルで再放送した際には、冒頭の音楽(作曲:宇野誠一郎)をそのまま流し、映像のみ番組枠名『おーい!まんがだヨー』の手書きタイトルカードに差し替えた。
  13. 13.0 13.1 13.2 世界名作劇場大全
  14. 『世界名作劇場』の該当作品ではないが、『カルピスまんが劇場』の冠が付いていた。また唯一漫画作品が原作である。
  15. 左記の3作品は瑞鷹エンタープライズ及び虫プロダクション及び東京ムービーの作品である。
  16. 左記の2作品はズイヨー映像時代の作品である。
  17. これ以降の作品が、日本アニメーションの公式で『世界名作劇場』と呼ばれている。第1話から第26話までは「カルピスまんが劇場」として放送されていた。
  18. 以後、従来の一社提供から複数各社提供が中心となる(味の素花王)。
  19. 作内の時間経過が3ヶ月近くと、シリーズ中では最短。
  20. ここからしばらくはハウス食品の一社提供。なお、この作品の放送期間中の1985年8月12日に発生した日本航空123便墜落事故で当時の同社の浦上郁夫社長が犠牲となったことで直後から一時期ノンスポンサー状態で社団法人公共広告機構(現・公益社団法人ACジャパン)のCMに差し替えられたことがあった。
  21. 1987年に放送された、『愛の若草物語』の続編。
  22. 第1話〜第9話までは、「ハウス食品世界名作劇場」として放送されていた。
  23. 第10話から冠が変わり、ハウス食品とNTTなどの複数社提供になる。第31話は初回放送では未放映。
  24. 第26話は本放送時未放映(本放送終了後に放送したさくらんぼテレビを除く)。
  25. 第16話、第19話、第20話は本放送時未放映(本放送終了後に放送したさくらんぼテレビを除く)。
  26. 放送局はフジテレビ系列・BSデジタル放送局のBSフジに移った。チャンネルは異なるが、放送時間は過去のシリーズ同様日曜19時30分、放送期間も過去と同じ1月から12月までの放送スタイルである。ハイビジョン制作。
  27. 作内の時間経過が15年近くと、シリーズ中では最長。
  28. 1年1作品最後の作品。
  29. ただし、ケーブルテレビなどで近隣のフジテレビ系列局(福島テレビ・仙台放送・秋田テレビ・新潟総合テレビ)を受信できた場合は『若草物語 ナンとジョー先生』以降の作品も視聴できた。

参考文献

  • 『名作アニメもうひとつの物語 ムーミン、ラスカルほか全24作品の素顔』世界名作親子の会著 ワニブックス ISBN 978-4-8470-1195-5 (4-8470-1195-3)
  • 松本正司 『20世紀テレビ読本 世界名作劇場大全』 同文書院、1999年。ISBN 978-4-8103-7581-7 (4-8103-7581-1)
  • 世界名作劇場シリーズ メモリアルブック
    • アメリカ&ワールド編 ISBN 978-4775306802
    • ヨーロッパ編 ISBN 978-4775308141

外部リンク

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