二宮尊徳

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にのみやそんとく

[生] 天明7(1787).7.23. 相模,栢山

[没] 安政3(1856).10.20. 下野

江戸時代末期の農民思想家。通称,金次郎。

14歳のとき父を,16歳のとき母を失い,田畑は酒匂 (さかわ) 川の洪水によって流失して伯父の家に寄食。苦学して一家を再興し,田畑約4町歩をもつ地主となった。文政1 (1818) 年旧主小田原藩家老服部家の家政改革を託され,その手腕を認められて小田原城主大久保忠真から模範篤農家として表彰された。さらに小田原藩領下野桜町,駿河,相模,伊豆の3国,常陸国真壁,芳賀両郡,幕府の日光神領 90ヵ村などの復興に従事。天保 13 (42) 年御普請役格に任じられたが,安政3 (56) 年日光神領の復旧に参与中,病死。弟子富田高慶述の『報徳記』,弟子福住正兄筆記の『二宮翁夜話』がある。 (報徳思想 )