人間の証明

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人間の証明』(にんげんのしょうめい)は、森村誠一の長編推理小説、およびそれを原作とした映画テレビドラマ1975年に『野性時代』(角川書店)で連載された。第3回角川小説賞受賞作品。2010年現在、単行本・各社文庫本計で770万部のベストセラーとなっている。

森村の代表作「棟居刑事シリーズ」の主人公・棟居弘一良の初登場作品。新刊雑誌への連載を前提に角川春樹から依頼されて執筆した作品である。森村は代表作と見なされる本作について「代表作とは読者が決めるものであるが、自分にとって相当に重要な作品である」と語っている。

書誌情報

  • 『人間の証明』 1976年、角川書店
  • 『人間の証明』 1977年、角川文庫
  • 『人間の証明』 1983年、講談社文庫
  • 『長編推理小説 人間の証明』 1997年、カッパ・ノベルス
  • 『人間の証明』 1997年、ハルキ文庫、ISBN 4-89-456347-9
  • 『長編推理小説 人間の証明』 2004年、カッパ・ノベルス、ISBN 978-4-33-402312-6
  • 『新装版 人間の証明』 2004年、角川文庫、ISBN 978-4-04-175360-6
  • 『人間の証明』 2015年、角川文庫、ISBN 978-4-04-102599-4、2004年角川文庫版に「永遠のマフラー」を併録。

あらすじ

東京赤坂にある「東京ロイヤルホテル」のエレベーター内で、胸部を刺されたまま乗り込んできた黒人青年ジョニー・ヘイワードが死亡した。麹町署の棟居弘一良刑事らは、ジョニーを清水谷公園から東京ロイヤルホテルまで乗せたタクシー運転手の証言から、車中で彼が「ストウハ」という謎の言葉を発していたことを突き止める。さらに羽田空港から彼が滞在していた「東京ビジネスマンホテル」まで乗せた別のタクシーの車内からは、ジョニーが忘れたと思われる恐ろしく古びた『西條八十詩集』が発見された。

一方、バーに勤めていたとある女性が行方不明になる。夫の小山田は独自に捜索をし、妻文枝の浮気相手である新見を突き止めるが文枝の居場所は分からなかった。文枝はこの時点で轢死しており、犯人は政治家郡陽平と、その妻の家庭問題評論家八杉恭子の息子である郡恭平だった。恭平は車を運転していた最中、スピンを起こし文枝をはねてしまったのだ。発覚を怖れた恭平は同棲者の路子と共に遺体を東京都西多摩郡の山林へ隠す。その後路子の勧めで身を隠すため、路子を伴って渡米しニューヨークに滞在した。

棟居刑事は「ストウハ」がストローハット(麦わら帽子)を意味すると推理した。また、事件現場であるホテルの回転ラウンジの照明が遠目には麦わら帽子のように見えるため、ジョニーがそれを見て現場に向かったのだと解釈した。また、タクシーから発見された詩集の中の一編の詩が「麦わら帽子と霧積という地名」を題材としていたことと、ジョニーがニューヨークを去る際に残した「キスミー」という言葉から、捜査陣は群馬県の霧積(きりづみ)温泉郷を割り出した。棟居らが現地に向かうと、ジョニーの情報を知っているであろう中山種という老婆がダムの堰堤から転落死していた。群馬県警は転落死と考えていたが棟居らは殺人事件と主張する。棟居らは中山種の本籍のある富山県八尾町へ向かう。捜査の中、八杉が八尾出身であることを偶然発見する。更にアメリカ側からの捜査により、ハーレムに住むジョニーの父親が資産家アダムズの車に飛び込み示談金を得て、ジョニーの渡航費を捻出したことがわかる。父親はその後死亡した。

新見によるひき逃げ事件の捜査も進み、現場に残されていた熊のぬいぐるみの所持者が恭平であること、ぬいぐるみに付着していた血液が文枝のものであることが明らかになると、新見は単身ニューヨークへ飛び、恭平からひき逃げ死体遺棄事件を白状させた。同じ頃、文枝の遺体がハイカーの大学生アベックにより山中から発見され、その現場から恭平のコンタクトケースが落ちていたことにより犯人は恭平と断定された。新見から、恭平と路子の身柄は警察へ引き渡された。

八杉とジョニーは生き別れた母子だった。ジョニーの父親は八杉と恋人同士であったが、当時は米国軍人と正式な結婚をすることが出来ず、霧積温泉へ旅行した後、父親は二歳になるジョニーを連れて米国へ帰国し、日本に残された八杉は勧められるままに郡と見合をし結婚をした。しかし、ジョニーの存在が世間に知れ渡り、過去に黒人と関係を持っていた事実が露見することを恐れた恭子は来日したジョニーを殺害し、それらを知っている中山種も殺していた。ジョニーは実母の生活を邪魔しようとは考えておらず、「母親に会って産んでくれた感謝と成長した自分を見て欲しい」という長年抱いていた純粋な夢を達成する目的であったが、皮肉にも命をかけて産んでくれた母親は地位や名誉にしか目を向けておらず、ジョニーの夢は叶ったものの、同時に実母に刺された。母の思いを悟ったジョニーは母が犯人とは判らなくなるよう殺害現場から離れ、棟居の推理通りに麦わら帽子に見える現場に向かって行き息絶えたのだった。自身の複数の殺人、息子の起こした交通事故と遺体遺棄が明らかになり、すべてを失った八杉に、棟居は人間としての心の在り方を問いかける。

登場人物

  • ジョニー・ヘイワード:ニューヨークハーレム育ちの黒人青年。東京で殺される。
  • 棟居弘一良:麹町警察署の刑事。八杉恭子と因縁がある。
  • 横渡:警視庁捜査第一課の刑事。猿のような容貌から「猿渡」と呼ばれる。霧積への出張から棟居とペアを組む。
  • 那須:警視庁捜査第一課の警部。ジョニーが殺された事件の捜査を指揮する。
  • 下田:警視庁捜査第一課の刑事。最若手。
  • 山路:警視庁捜査第一課の部長刑事。最古参。棟居とペアを組むが、霧積への出張を横渡へ譲る。
  • 草場:警視庁捜査第一課の刑事。とぼけた風貌。
  • 河西:警視庁捜査第一課の刑事。銀行員タイプ。
  • 佐々木:個人タクシー運転手。「東京ロイヤルホテル」までジョニーを乗せた。
  • 八杉恭子:家庭問題評論家。著書がベストセラーとなり、マスコミの寵児になった。政治家の妻。
  • 郡陽平:八杉恭子の夫。国会議員。
  • 郡恭平:八杉恭子の息子。轢き逃げ事件を起こす。
  • 朝枝路子:郡恭平の恋人。郡恭平と共に渡米する。
  • ケン・シュフタン:ニューヨーク市警察25分署の刑事。棟居と因縁がある。
  • マリオ:ジョニーが住んでいたアパートの管理人。
  • ウィルシャー・ヘイワード:ジョニーの父。太平洋戦争から復員して除隊。ジャパンパと呼ばれる。
  • 小山田文枝:銀座のバーで働く。店名(げんじな)は「なおみ」。小山田の妻で新見の愛人。郡恭平に轢き殺され、山中に埋められる。
  • 小山田武夫:文枝の夫。病気のため自宅療養している。失踪した文枝を捜索する。
  • 大須賀:亀の子交通のハイヤー運転手。
  • ケネス・オブライエン:ニューヨーク市警察25分の警部。
  • ライオネル・アダムズ:当たり屋だったウィルシャー・ヘイワードに慰謝料として4,000ドルを払った金持ち。
  • ワゴ:アダムズの運転手。
  • 新見:東洋技研部長。人妻のホステス・なおみと愛人関係にある。なおみ失踪したを捜索する。
  • 森戸邦夫:事務機器販売の営業マン。新見に機器購入をちらつかせられて郡邸に忍び込む。
  • 野々宮高吉:タクシー運転手。東京ビジネスマンホテルまでジョニーを乗せた。
  • 宮武敏之:東京外語大学教授。米語発音学の権威。
  • 中山種:霧積温泉旅館の元女中。おたねさん。ダム堰堤から転落死する。
  • 中山静枝:殺された中山種の孫娘。霧積温泉旅館で働く。
  • ツネさん:霧積温泉のマイクロバス運転手。
  • 駅長:霧積温泉のマイクロバスに乗り合わせる。地元の名士。
  • 渋江:松井田署の警部補。中山種の転落死を捜査する。
  • 郡陽子:郡恭平の妹。恭子、恭平が犯行を認めた頃、アンパン遊びに加わっていたとして補導された。
  • 魚崎千代子:新見の妹。
  • 三島雪子:ハーレムに住み着いて写真を撮影する日本女性。
  • 大室よしの:中山種のいとこ。八尾にある宮田旅館の隠居部屋で暮らす。
  • 谷井新子:宮田旅館のお手伝い。遠縁の八杉恭子を伝に東京に出てくる。
  • 川村:私大生。旅行研究部のアイドル雅代をハイキングに連れ出す。
  • 荒井雅代:私大生。山林で腐乱死体を発見する。

パロディ・オマージュ

  • 藤子・F・不二雄著『ドラえもん』てんとう虫コミックス第18巻収録「あの日あの時あのダルマ」にて、のび太が過去に紛失した麦わら帽子を「なくし物とりよせ機」で取り寄せた直後、ママに「おかあさん、おかあさん。どこへいったのでしょうねと、大さわぎしたムギワラ帽子。谷へ落としたあの帽子。」と言いながら帽子を見せる場面がある。
  • コンタロウ著『1・2のアッホ!!』第9巻「拒人第三軍の巻[1]の挿話で拒人二軍玉皮練習場に鳥人間の扮装したカントクが現れ、流目監督たちから「あんたがいては二軍が迷惑」「怪人鳥男のくる所ではない」と批判された事に「鳥男で悪かったな。こうみえてもわしはれっきとした人間だ」と言い返すカントクだったが、そばで鳥がパン屑を漁っているのを見て割り込んで「同じ鳥同士じゃないか、怒るなよ」と言いながらパン屑を拾って食べるカントクに流目が「人間じゃなかったんですか」とツッコんだ後、カントクが「疑うなら証拠をみせてやる!それっ」と言って帽子を飛ばした後
    カントク「おかあさん、ぼくのあの帽子どうしたでしょうね
    流目「なんですか、それ!?」カントク「人間の証明
    と答えて「きまったーっ。きまったぜ、ベイビー」と会心のギャグに大喜びするカントクをよそに流目以下二軍の選手たちが白けてる様子が描かれている。
  • 手塚治虫著『ブラック・ジャック』第17巻第163話「しめくくり[2]の挿話では全国五千万の読者が待っとる大ベストセラーの大河小説「未知の世紀」の作者として名士で有名人である井中大海(おおみ)が膵体がんで倒れて入院し、入院先のブラックジャックの同窓生である病院長が「『未知の大器』はいまや「人間の証明」や「ルーツ」なんかをグンとしのぐ人気」と話している場面がある。  
  • 林律雄大島やすいち著『おやこ刑事』第4巻事件簿No.5「ある殺し屋[3]の挿話で冒頭で殺しの舞台となる映画館で上映されていた作品が『八つ墓の証明』となっており、これは連載当時公開中の大ヒット映画『人間の証明』(松田優作主演、1977年角川映画)と『八つ墓村』(萩原健一主演、1977年松竹)のタイトルを足したパロディである。

映画

人間の証明
Proof of the Man
監督 佐藤純彌
脚本 松山善三
製作 角川春樹
吉田達
サイモン・ツェー
出演者 岡田茉莉子
松田優作
ジョージ・ケネディ
音楽 大野雄二
主題歌 ジョー山中
「人間の証明のテーマ」
撮影 姫田真佐久
編集 鍋島惇
製作会社 角川春樹事務所
配給 東映
公開 日本の旗 1977年10月8日
上映時間 133分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
英語
配給収入 22.5億円[4][5]
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岡田茉莉子松田優作ジョージ・ケネディがそれぞれ過去に一物を持つ人物を演じ、当時の日本映画では稀なニューヨークロケが行われた。松山善三(プロでありながら、公募に応募して採用された)の脚色により、森村誠一がテーマとした題名「人間の証明」である原作と異なる結末になっている。ラストシーンでは本来無言であったはずの松田が独自に台詞を付けたいとの要望を出し、佐藤純彌も台詞つきのシーンを撮ったが、佐藤の判断で台詞はカットしつつも台詞を言った後の表情がとても良かったため、そちらを採用した。

映画公開時に用いられた有名な台詞「母さん、僕のあの帽子どうしたでせうね ええ、夏、碓氷から霧積へ行くみちで 渓谷へ落としたあの麦藁帽ですよ…」は西條八十の詩がオリジナルであり[6]、劇中でも語られている。ジョー山中が歌う「人間の証明」のテーマソング(「Mama, Do you remember...」と歌詞は西條八十の詩を英訳したもの)もヒットし、ベストテン入りを果たしている。

脚本は最初、長谷川和彦に依頼し、角川春樹が直接長谷川に交渉したが[7]、長谷川が角川に対して無礼な物言いがあって流れたといわれる[8]

その後、賞金500万円を掲げて大々的に脚本を公募した。プロアマ問わずとの条件で最終選考に残ったのは、脚本家・監督の松山善三、脚本家の山浦弘靖、俳優・プロデューサーの岡田裕介(現東映社長)、プロデューサー・脚本家・推理作家の小林久三とプロばかりであった。応募者の名を伏せて角川プロデューサー、佐藤監督らによる選考会の模様は『キネマ旬報』707号(1977年5月1日刊行)誌上に公開されたが、のっけから「ロクなのがない!」「(公募に頼った)考えが甘かった」とボロクソであり、「いちばん修正しやすい」との消極的理由で入選作を決定した。ふたを開けてみれば、全選考委員にとって大先輩である松山の脚本だったという気まずい結果となった。なお、角川によれば、予算にまで気を配って小さくまとめた悪しきプロ脚本が多かった中、大胆に海外場面を多用した松山脚本が角川映画に相応しいと判断したという。

偶然に次ぐ偶然によってクライマックスのお涙頂戴になだれこむ展開は、大映が戦後直後に「三倍泣けます」「ハンカチをご用意ください」のキャッチフレーズでヒットさせた三益愛子の「母物」の再来だと批判されたが、角川春樹は石上三登志との対談で、まさにそれをこそ狙ったと語っている[9]

第51回キネマ旬報ベスト・テン第50位、読者選出第8位となった[10][4][5]。配給収入は22億5000万円となり、この年の興行ベストテン第2位を記録した[4][5]。原作小説を読んでから映画を観るか、あるいはその逆かといった意味の「読んでから見るか、見てから読むか」という宣伝文句も話題となった[4][5]

配給は東映であったが、興行は日比谷映画劇場をメインとした東宝洋画系チェーンが担った。その後、2000年にDVD化され、2009年にBDソフト並びにデジタル・リマスター版DVDがリリースされた。2012年に改めて「角川ブルーレイ・コレクション」の一作品としてブルーレイディスク化された。

あらすじ (映画)

東京赤坂にある高層ホテルのエレベーター内で、胸部を刺されたまま乗り込んできた黒人青年ジョニー・ヘイワードが死亡した。麹町署の棟居弘一良刑事らは、彼をホテルまで乗せたタクシー運転手の証言から、車中でジョニーが「ストウハ」という謎の言葉を発していたことを突き止める。さらにタクシーの車内からは、ジョニーが忘れたと思われるボロボロになった『西條八十詩集』が発見された。一方、ジョニーが殺害された同時刻に、ある女性が何者かにひき逃げされる事件が起きた。犯人は有名ファッションデザイナー八杉恭子の息子である郡恭平だった。恭平は豪雨の中で運転していた最中、飛び出してきた女性に気づかずに轢いてしまったのだ。発覚を怖れた恭平は女性の遺体を東京湾に沈めたが、翌日、女性の夫から捜索願が出された事により事件は公になった。恭平は恭子に事件のあらましを全て告白し、恭子は恭平にアメリカへ逃げるように指示する。その頃、棟居刑事は「ストウハ」がストローハット(麦わら帽子)を意味すると推理した。実際に事件現場であるホテルの回転ラウンジの照明が麦わら帽子状に見えるため、ジョニーがそれを見てそう思い込んだと解釈した。

さらに、詩集におさめられた一編の詩に、麦わら帽子と霧積という地名が記されていたのだった。ひき逃げ事件から棟居は八杉にたどり着く。棟居と八杉の間には深い因縁があった。昭和24年、闇市でアメリカ軍人に襲われていた八杉を棟居の父が助けようとして殺されたのだ。ジョニーがアメリカを去る際に残した「キスミー」という言葉から、群馬県の霧積温泉郷を割り出した棟居が現地に向かうと、ジョニーの情報を知っているであろう中山たねという老婆が何者かに殺されていた。霧積では八杉恭子が戦後、進駐軍向けのバーで働いていたことが分かった。棟居はジョニー殺害の犯人だと推理し、ジョニーの本当の母親を探すためニューヨークへ飛ぶ。棟居はニューヨークでの相棒となるシュフタン刑事の手の甲の刺青から、父を殺したのが彼であることを知る。捜査を進める棟居はジョニーが日本で生まれたことを突き止める。そんな折、棟居はひき逃げ犯の恭平をニューヨークで追い詰めるが、抵抗する恭平はシュフタンに射殺された。

東京では日本デザイナーコンクールが開かれていた。その席で、棟居は八杉に恭平が死んだことを伝える。八杉とジョニーは生き別れた母子だった。しかし、ジョニーの存在が世間に知れ渡り、過去に黒人と関係を持っていた事実が露見することを恐れた恭子はジョニーを殺害し、それらを知っている中山たねも殺していた。棟居に事の全てを告白した八杉は、霧積の崖から身を投げるのだった。

翌日、八杉の死亡記事を読んだシュフタン刑事はジョニーの父親を訪ねた。既に麻薬依存に陥っていたが、事の全てを告げると解釈したように首を縦に振り、静かに息絶えた。シュフタン刑事はその遺体を廃墟の片隅に埋めた直後、黒人男性に刺され、そのまま動かなくなった。

スタッフ (映画)

キャスト (映画)

テンプレート:佐藤純彌監督作品

テレビドラマ

1978年版

森村誠一シリーズの3作目として放映された。オリジナルの部分が多い(郡陽子のモノローグや扱いに顕著)。

製作は東映であるが、東宝の監督が主に演出いる(プロデューサー兼俳優の岡田裕介との縁)。2010年7月21日から8月6日に全4巻のDVDが発売された。各巻3話収録で2巻ずつ同時発売されている

  • 放映期間:1978年1月7日 - 1978年4月1日(全13話)
  • 放送時間:毎週土曜日22:00 - 22:55

スタッフ (1978年版)

キャスト (1978年版)

名前の後ろの※は、原作に登場しない人物。※※は、ドラマ版で著しく登場場面が増えた人物。

映画版でも同じ役で出演している。

視聴率 (1978年版)

第1回21.2%、第2回22.1%、第3回20.4%、第4回21.4%、第5回22.4%、第6回21.9%、第7回20.7%、第8回18.9%、第9回20.7%、第10回18.2%、第11回22.2%、第12回20.5%、最終回24.7%[11]

TBS 土曜22時台(当時は毎日放送の制作枠。一部地域を除く)
前番組 番組名 次番組
森村誠一シリーズ・暗黒流砂
森村誠一シリーズ・人間の証明

テンプレート:TBS土曜10時枠の連続ドラマ

1993年版

金曜ドラマシアターで1993年1月8日に放送された。

スタッフ (1993年版)

キャスト (1993年版)

2001年版

タイトルは「人間の証明2001」、「女と愛とミステリー」で放送された。

BSジャパンでは2001年1月7日21:00 - 23:24に、テレビ東京系列では同年1月10日20:54 - 23:18に放映された。

スタッフ (2001年版)

キャスト (2001年版)

2004年版

フジテレビ系連続ドラマとして2004年7月8日から9月9日まで放映された。全10回。初回は15分拡大の22:00 - 23:09に放送。平均視聴率は12.1%だった。

スタッフ (2004年版)

キャスト (2004年版)

サブタイトル (2004年版)

各話 放送日 サブタイトル 視聴率
第1話 2004年7月08日 遠い橋・ある異邦人の死 15.9%
第2話 2004年7月15日 謹慎 12.6%
第3話 2004年7月22日 母さんに捧げる詩 11.9%
第4話 2004年7月29日 霧積温泉の変死者 11.7%
第5話 2004年8月05日 母の秘密を知る女 11.0%
第6話 2004年8月12日 輝ける青春の記憶 11.4%
第7話 2004年8月19日 南部アメリカ編(01) 09.8%
第8話 2004年8月26日 米国編(2)犯人の顔 11.3%
第9話 2004年9月02日 郡恭子最後の一日 11.5%
最終話 2004年9月09日 人間たちの明日 13.3%
平均視聴率 12.0%(視聴率は関東地区ビデオリサーチ社調べ)
  • 初回は15分拡大放送。
フジテレビ 木曜劇場
前番組 番組名 次番組
離婚弁護士
(2004.4.15 - 2004.6.24)
人間の証明(2004年版)
(2004.7.8 - 2004.9.9)
大奥〜第一章〜
(2004.10.7 - 2004.12.16)

テンプレート:木曜劇場

2011年版(韓国ドラマ)

ロイヤルファミリー
各種表記
ハングル 로열 패밀리
漢字
発音 ロヨル ペミルリ
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ロイヤルファミリー」の題名で、文化放送連続ドラマとして2011年3月2日から4月28日まで放送。日本ではTBS韓流セレクト」枠で2011年10月27日から11月21日まで放送。

キャスト(韓国版)

サブタイトル(韓国版)

各話 放送日 サブタイトル(邦題)
第1話 3月2日 Kと呼ばれた女
第2話 3月3日 敵中へ
第3話 3月9日 誠意の勝利
第4話 3月10日 社長の座
第5話 3月16日 最後の賭け
第6話 3月17日 社長就任
第7話 3月23日 ユンソの苦悩
第8話 3月24日 つかの間の幸せ
第9話 3月30日 2つのテディベア
第10話 3月31日 過去を知る女
第11話 4月6日 策略
第12話 4月7日 衝撃の事実
第13話 4月13日 嫁たちの反乱
第14話 4月14日 戦いに挑む理由
第15話 4月20日 第三幕の幕開け
第16話 4月21日 オムの心
第17話 4月27日 新たな真実
第18話 4月28日 永遠の安息
文化放送 MBC水木ミニシリーズ
前番組 番組名 次番組
マイ・プリンセス
(2011.1.5 - 2011.2.24)
ロイヤルファミリー
(2011.3.2 - 2011.4.28)

2017年版

ドラマスペシャルとして、テレビ朝日系列で2017年4月2日21:00 - 23:10[12]に放送[13]。主演・藤原竜也。原作通り1970年代の設定となる。

スタッフ (2017年版)

キャスト (2017年版)

脚注

  1. 週刊少年ジャンプ』1977年11/7(47)号掲載。
  2. 週刊少年チャンピオン』1978年3/20(13)号掲載。
  3. 週刊少年サンデー』1977年12/18(51)号掲載。
  4. 4.0 4.1 4.2 4.3 「昭和52年」(80回史 2007, pp. 240-247)
  5. 5.0 5.1 5.2 5.3 「1977年」(85回史 2012, pp. 344-352)
  6. 角川文庫で『西條八十詩集』が映画公開にあわせて復刊され、その中で森村誠一もエッセイを寄稿している。
  7. 「邦画新作情報」、『キネマ旬報』1976年12月下旬号、 184−185頁。
  8. 『月刊シナリオ』 日本シナリオ作家協会、1977年1月号、83頁
  9. 『季刊映画宝庫/日本映画が好き!!!』(芳賀書店、1978年刊)
  10. 40周年記念映画祭開催!角川映画はいかにして昭和後期の日本映画界を改革していったか?(前編)”. シネマズ. 松竹 (2016年7月23日). . 2016閲覧.
  11. 「テレビ視聴率季報(関東地区)」ビデオリサーチ。
  12. 20:58 - 21:00に『今夜のドラマスペシャル』も別途放送。
  13. “藤原竜也と鈴木京香が「人間の証明」で13年ぶりの共演”. ザテレビジョン (KADOKAWA). (2017年1月27日). https://thetv.jp/news/detail/99010/ . 2017閲覧. 
  14. “EXILE ATSUSHIが「人間の証明」テーマソングをカバー”. ザテレビジョン (KADOKAWA). (2017年2月25日). https://thetv.jp/news/detail/101879/ . 2017閲覧. 
  15. JUNESMODELS.com
  16. 「NEW TOPICS――ドラマスペシャル『人間の証明』」(Remix公式サイト)

参考文献

関連項目

外部リンク