千島国

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千島国(ちしまのくに)

明治二年(一八六九)八月、蝦夷地を北海道と改め、十一ヵ国八十六郡を制定した際建置された国。北海道の東北部に位置する千島列島の内、国後(くなしり)および択捉(えとろふ)両島を範囲とし、国後・択捉・紗那(しゃな)・振別(ふれべつ)・蘂取(しべとろ)の五郡を置く。国名は中世以来北海道を「蝦夷ヶ千島」と呼んでいたことに由来。十七世紀より外国船の探検が始まり、松前藩の地図にも描かれた。ロシアは十八世紀に入って列島の南下を開始し、幕府も探検隊を派遣して南千島の経営にあたった。両国は多年の紛争を経て安政元年(一八五四)日露和親条約を結び、国境をウルップ水道とし択捉以南を日本領とした。





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