国道120号

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起点の神橋交差点(日光市、2005年4月)。写真中央下に0キロポスト、国立公園サイン下に日光町道路元標がある
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利根郡片品村、丸沼高原付近(2010年8月
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沼田市・下川田町交差点
(終点、2015年9月)
↑方向(奥・新鷺石橋)が国道120号・国道291号・国道401号、↘方向(手前)が国道145号、←方向が国道17号、→方向が国道17号・国道291号である。

国道120号(こくどう120ごう)は、栃木県日光市から群馬県沼田市に至る一般国道である。

概要

本国道は栃木県日光市から群馬県片品村を経由しながら西進し、群馬県沼田市の国道17号交点までを結ぶ路線である。日本ロマンチック街道の一部に指定されている。

栃木、群馬を直結する道路としてはもっとも北に位置する[注釈 1]。ただし、後述で触れる金精峠は冬期間通行止めになるため、当該期間は日光方面と片品村、沼田方面間の通行はできない[注釈 2]

途中、日光市では標高差約500メートルのいろは坂を通る。いろは坂は西(起点→終点)方向の第二いろは坂と東(終点→起点)方向の第一いろは坂とでそれぞれ別ルートになっている。本国道は日光市細尾町[注釈 3]にて2ルートに分岐し、同市中宮祠の二荒橋前交差点[注釈 4]にて2ルートが合流する。

また日光市では、本国道の新道かつ一般有料道路である日光宇都宮道路日光IC - 清滝IC[注釈 5]が現道と並行して走る。

路線データ

一般国道の路線を指定する政令[1][注釈 6]に基づく起終点および経過地は次のとおり。

歴史

路線状況

本国道は、日光国立公園日光連山から奥日光の山域を東西に横断して栃木県と群馬県を結ぶ。最高地点の金精峠周辺は、日本の国道の中では国道292号299号に続いて3番目に標高が高い地点(標高1840 m)であり、ここをトンネルで抜けてゆく[6]。沿線には日光東照宮いろは坂華厳の滝中禅寺湖戦場ヶ原など日本国内有数の観光地が数多くあり、金精峠下の展望台からは日本百名山男体山湯ノ湖を眺めることができる[7]。秋季は、いろは坂から金精峠まで標高1500 m前後のこの付近は、白樺カラマツの紅葉が美しいポイントで知られている[8]。金精トンネル西側の群馬県では、山深い山林の中を走る道路となり、沿線には菅沼丸沼などの湖がある[9]。冬季は雪深くなる地域であるが、金精トンネルが閉鎖されることを除けば、栃木県側から戦場ヶ原や日光湯元スキー場が隣接する日光湯元温泉まで、また群馬県側からは丸沼高原スキー場付近までは冬季でも通行できる。

通称

  • 日本ロマンチック街道
  • いろは坂(日光市細尾町 - 中宮祠・二荒橋前交差点)
    • 第一いろは坂 : 終点→起点への下り方向
    • 第二いろは坂 : 起点→終点への登り方向
  • 奥利根ゆけむり街道(片品村鎌田・鎌田交差点 - 沼田市利根町平川・平川交差点)

バイパス

バイパス(現道と並行する一般有料道路)

重複区間

道路施設

道の駅

トンネル

地理

通過する自治体

交差する道路

交差する鉄道

  • 群馬県
    • JR上越線(鷺石跨線橋 : 沼田市戸鹿野町)※跨線橋により上越線をまたぐ

  • 金精峠 -(標高2024 m、栃木県日光市湯元/群馬県片品村東小川)
    • この峠の下を金精トンネルが通過する。かつてこのトンネルは有料であったが、現在は無料開放されている。冬季(概ね12月 - 4月末頃)は積雪のため通行止めになる。
  • 椎坂峠 -(標高740 m、群馬県沼田市利根町園原 - 白沢町生枝)
    • 冬期は、積雪や凍結のため難所とされていた。現在は椎坂バイパスがメインで利用されている。

沿線

脚注

注釈

  1. 一般車両が通行制限(冬季通行止めを除く)を受けることなく通れる道路としては当国道が該当する。林道も含むと奥鬼怒スーパー林道が該当するが、この道路は県境付近で一般車両の通行ができない。
  2. 国道122号を南下し大きく迂回せざるを得ない。
  3. 分岐地点は日光市細尾町・細尾大谷橋交差点から2.4 kmほど終点方向に進んだ地点にある。
  4. 合流地点の二荒橋前交差点は日光市中宮祠・立木観音入口交差点から150 mほど起点方向に進んだ地点にある。
  5. 宇都宮IC - 日光IC間は国道119号の新道(バイパス)である。
  6. 一般国道の路線を指定する政令の最終改正日である2004年3月19日の政令(平成16年3月19日政令第50号)に基づく表記。
  7. 7.0 7.1 7.2 7.3 7.4 2015年4月1日現在
  8. 一般国道の指定区間を指定する政令の最終改正日である2015年4月22日の政令(平成27年4月22日政令第219号)に基づく表記。
  9. 1954年2月11日に日光町と小来川村が合併して日光市発足。
  10. 1954年4月1日に沼田町ほか4村が合併して沼田市発足。

出典

  1. 一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)”. 法令データ提供システム. 総務省行政管理局. . 2015閲覧.
  2. 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況 (PDF)”. 道路統計年報2016. 国土交通省道路局. p. 6. . 2017閲覧.
  3. 一般国道の指定区間を指定する政令(昭和33年6月2日政令第164号)”. 法令データ提供システム. 総務省行政管理局. . 2015閲覧.
  4. ウィキソースには、二級国道の路線を指定する政令(昭和28年5月18日政令第96号)の原文があります。
  5. 一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)
  6. 佐藤健太郎 2014, p. 140.
  7. 須藤英一 2013, pp. 60-61.
  8. 須藤英一 2013, p. 60.
  9. 須藤英一 2013, p. 61.

参考文献

  • 佐藤健太郎 『ふしぎな国道』 講談社〈講談社現代新書〉、2014-10-20。ISBN 978-4-06-288282-8。
  • 須藤英一 『新・日本百名道』 大泉書店、2013年。ISBN 978-4-278-04113-2。

関連項目

外部リンク