多可郡

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ファイル:Hyogo Taka-gun.png
兵庫県多可郡の位置(緑:多可町 薄緑・水色:後に他郡から編入した区域 薄黄:後に他郡に編入された区域)

多可郡(たかぐん)は、兵庫県播磨国)の

人口20,305人、面積185.19km²、人口密度110人/km²。(2018年4月1日、推計人口

以下の1町を含む。

郡域

1879年明治12年)に行政区画として発足した当時の郡域は、下記の区域にあたる。

  • 西脇市の大部分(明楽寺町・水尾町・落方町・上王子町・合山町・出会町・八坂町・岡崎町を除く)
  • 多可町の大部分(八千代区大和を除く)
  • 神崎郡神河町の一部(岩屋・越知・大畑・作畑・新田・杉・大山・猪篠)

歴史

風土記には託賀郡とある。

近世以降の沿革

  • 慶応4年
  • 明治2年8月10日1869年9月15日) - 久美浜県の管轄地域が生野県の管轄となる。
  • 明治3年(1870年
    • 11月 - 生野県の管轄地域が兵庫県の管轄となる。
    • 田安徳川家領・一橋徳川家領が兵庫県の管轄となる。
  • 明治4年
  • 明治5年(1872年)(4町117村)
    • 岩屋村・越知村が合併して越岩村となる。
    • 大畑村・作畑村・福田新田村が合併して福畑村となる。
  • 明治8年(1875年)(4町113村)
    • 岩座神村・多棚釜村・多田村が合併して多神村となる。
    • 上村・用村・平野村が合併して富吉村となる。
    • 西仙寺が西田井村に合併。
  • 明治9年(1876年)(4町102村)
    • 8月21日 - 第2次府県統合により兵庫県の管轄となる。
    • 下三原村・下三原村・仕出原村・下野間村・中野間村が合併して貴船村となる。
    • 坂本村(現・多可町天船)・中村・横屋村・下村が合併して豊谷村となる。
    • 門田村・赤坂村・俵田村が合併して豊谷村となる。
    • 大山中村・大山下村が合併して大山村となる。
    • 別所村が比延村に合併。
  • 明治10年(1877年)(4町101村)
    • 岩鼻新田村が上比延村に合併。
    • 塚口新田村が塚口村に、西林寺が坂本村(現・西脇市)にそれぞれ改称。
  • 明治11年(1878年) - 奥荒田村・的場村・寺内村(現・多可町)・西脇村(現・多可町)・山野部村が合併して福原村となる。(4町97村)
  • 明治12年(1879年1月8日 - 郡区町村編制法の兵庫県での施行により、行政区画としての多可郡が発足。郡役所が中村町に設置。
  • 明治13年(1880年)(4町86村)
    • 奥豊部村・杉原村が合併して杉部村となる。
    • 門村・三谷村・市原村が合併して門三原村となる。
    • 西山村・轟村・山口村・丹治村が合併して大河村となる。
    • 山寄上村・鳥羽村・清水村が合併して清島村となる。
    • 大袋村・箸荷村・中島新村・観音寺村が合併して大箸村となる。
  • 明治15年(1882年) - 大山村・猪篠村の所属郡が神東郡に変更。(4町84村)

町村制以降の沿革

ファイル:Hyogo Taka-gun 1889.png
1.中村 2.松井庄村 3.杉原谷村 4.野間谷村 5.日野村 6.重春村 7.津万村 8.比延庄村 9.黒田庄村 10.越知谷村(紫:西脇市 赤:多可町 橙:神崎郡神河町)
  • 明治22年(1889年4月1日 - 町村制の施行により、以下の町村が発足。郡役所の所在地が中村となる。(10村)
    • 中村 ← 中村町、茂利村、奥中村、徳畑村、森本村、坂本村、安坂村、下曽我井村、西安田村、中安田村、東安田村、糀屋村、間子村、岸上村、鍛冶屋村、田野口村、牧野新町、天田村、東山村、高岸村、安楽田町、門前村(現・多可町)
    • 松井庄村 ← 福原村、熊野部村、豊部村、多神村(現・多可町)
    • 杉原谷村 ← 大河村、大箸村、門三原村、杉部村、清島村(現・多可町)
    • 野間谷村 ← 貴船村、天船村、豊谷村、大屋村(現・多可町)
    • 日野村 ← 西田井村、富田村、郷之瀬村、小坂村、大木村、前島村、市原村、羽山村、富吉村、上野中村(現・西脇市)
    • 重春村 ← 野村、板波村、平野新田村、谷村、高田井村、和田村、高松山村、和布新田村(現・西脇市)
    • 津万村 ← 津万町、大垣内村、蒲江村、寺内村、島村、大野村、坂本村、上戸田村、下戸田村、上野村、西脇村、西島村(現・西脇市)
    • 比延庄村 ← 比延村、上比延村、下比延村、堀村、塚口村、中畑村、奥畑村、高島村(現・西脇市)
    • 黒田庄村 ← 喜多村、大門村、津万井村、岡村、福地村、大伏村、門柳村、前坂村、黒田村、小苗村、船町村、田高村、石原村(現・西脇市)
    • 越知谷村 ← 越岩村、福畑村(現・神崎郡神河町)
  • 明治29年(1896年
    • 4月1日 - 郡制の施行のため、越知谷村の所属郡が神崎郡に変更。(9村)
    • 7月1日 - 郡制を施行。
  • 大正6年(1917年11月1日 - 津万村が町制施行・改称して西脇町となる。(1町8村)
  • 大正12年(1923年)4月1日 - 郡会が廃止。郡役所は存続。
  • 大正13年(1924年)4月1日 - 中村が町制施行して中町となる。(2町7村)
  • 大正15年(1926年)7月1日 - 郡役所が廃止。以降は地域区分名称となる。
  • 昭和27年(1952年)4月1日 - 西脇町・日野村・重春村・比延庄村が合併して西脇市が発足し、郡より離脱。(1町4村)
  • 昭和29年(1954年3月25日 - 野間谷村が加西郡大和村と合併して八千代村が発足。
  • 昭和30年(1955年1月1日 - 松井庄村・杉原谷村が合併して加美村が発足。(1町3村)
  • 昭和35年(1960年)1月1日(4町)
    • 加美村が町制施行して加美町となる。
    • 八千代村が町制施行して八千代町となる。
    • 黒田庄村が町制施行して黒田庄町となる。
  • 平成17年(2005年
    • 10月1日 - 黒田庄町が西脇市と合併し、改めて西脇市が発足、郡より離脱。(3町)
    • 11月1日 - 中町・加美町・八千代町が合併して多可町が発足。(1町)

変遷表

脚注

  1. 領主から年貢免除の特権を与えられた土地。
  2. 右記のほか篠原新田が記載されているが詳細不明。本項では村数に数えない。
  3. 記載は「杉原・市原村」。
  4. 4.0 4.1 4.2 記載は天船を冠称。

参考文献