大塚駅 (東京都)

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大塚駅(おおつかえき)は、東京都豊島区南大塚三丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)山手線である。

本項では、付近にある東京都交通局大塚駅前停留場(おおつかえきまえていりゅうじょう)についても記述する。

乗り入れ路線

大塚駅にJR東日本の山手線、大塚駅前停留所に東京都交通局の都電荒川線(東京さくらトラム)が乗り入れ、接続駅となっている。

JR東日本の駅には環状線としての山手線電車のみが停車し、それ以外の列車はホームがないため通過する。特定都区市内制度における「東京都区内」および「東京山手線内」に属している。駅番号はJR山手線が「JY 12」、都電荒川線(東京さくらトラム)大塚駅前停留場が「SA 23」。

歴史

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駅ビル建設のため2009年に解体された旧駅舎(2007年12月1日)
ファイル:JR Otuska sta 002.jpg
駅ビル建設前の南口(2010年4月)

山手線の駅は、同線(品川 - 新宿 - 赤羽)から分岐して常磐線を結ぶルートの開業により設置された。当初の計画では、目白から分岐し、現在の文京区大塚(現在の東京メトロ丸ノ内線新大塚駅付近)を通るルートであり、大塚の地に駅が置かれるはずであった。しかし、後に池袋からの分岐に変更されたため、計画時の駅名のまま現在の位置に開業した。本来、当駅周辺は「巣鴨」(巣鴨村)である。大塚駅前に巣鴨警察署があるのもこのためで、そのほか、当駅周辺や当駅より西側や南側でも「巣鴨」と名が付くものがいくつか存在している。

駅の開業後は駅名に合わせて次第に「大塚」と呼ばれるようになり、1969年住居表示実施に伴い、実態に合わせて現在の「南大塚」、「北大塚」となった。駅名から町名が変更された例としては山手線沿線では他に「恵比寿」、「代々木」、「高田馬場」、「目黒」、沿線以外では「新小岩」、「中板橋」等がある。

東京都電の大塚駅前停留場としては、現存する荒川線の他に、春日、上野広小路方面への路線の停留場もあった。ただし、飛鳥山停留場の場合と異なり、現・荒川線とは線路は繋がっていなかった。

第二次世界大戦前はデパート花街もあり賑わっていたため、大塚に地下鉄が乗り入れる予定であったが、大塚駅一帯は低地で、地下鉄を通す技術が難しかったこともあり、実現しなかった。その代わりとして、当初大塚駅を設置する予定であった南の高台に東京メトロ丸ノ内線新大塚駅が開業している。

年表

JR東日本

東京都交通局

  • 1911年(明治44年)8月20日:王子電気軌道大塚駅(現・大塚駅前停留場)が開業。
  • 1925年大正14年)11月12日:東京市電大塚駅前電停が開業。
  • 1942年(昭和17年)2月1日:王子電気軌道が東京市に買収され、市電大塚駅前電停に組み込まれる。
  • 1971年(昭和46年)3月18日:大塚駅前 - 錦糸町間の都電(16系統)が廃止。現在は都営バス都02系統が同じルートを通っている。
  • 2007年(平成19年)3月18日:ICカード「PASMO」の利用が可能となる。

駅構造

JR東日本

業務委託駅JR東日本ステーションサービス委託)[2]島式ホーム1面2線を有する高架駅。線路の南北の地上部分にそれぞれ南口と北口の駅舎が建てられていたが(特に南口は山手線の駅舎としては貴重な木造駅舎であった)、2棟とも2009年に解体され、バリアフリー対応などの改良工事が行われている。南口は現在、改良工事のための広大なスペースが設置されている。その改良工事の進捗により、2008年6月1日より池袋寄りにエスカレーターが設置され、後にエレベーターも設置された。そして、2009年1月11日より新改札口を開設し、旧南口・北口および各切符売り場が廃止され、新出入口に移動したので、南口・北口間を改札を通る事なく行き来できる様になった。後に構内(いわゆる駅ナカ)に飲食店やパン店などが開店した。

2013年平成25年)、駅南口に地上12階・地下1階の駅ビル『JR大塚南口ビル』が建造された。地下1階〜4階には複合商業施設アトレヴィ大塚』(2013年9月21日開業)が入っている他、スポーツ施設、保育園、オフィスなどが入居。また都電大塚駅前停留場への連絡通路の確保や、環境に配慮した設備の導入などが成されている。

のりば

番線 路線 方向 行先
1 JY 山手線 内回り 池袋新宿方面
2 外回り 上野東京方面

(出典:JR東日本:駅構内図

南口(2017年6月24日) 北口(2012年4月28日)
南口(2017年6月24日)
北口(2012年4月28日)


東京都交通局

相対式ホーム2面2線を有する地上駅

JR高架下、大塚駅の巣鴨方、ガード下いっぱいに停留場が設けられている。同駅の南口・北口双方から当停留場に至ることが可能で、事実上JRの駅の自由通路を兼ねている。このホームを経由して大塚駅の南北を移動する人も多い。

西側の線路に上り(三ノ輪橋方面)、東側の線路に下り(早稲田方面)の電車が発着する。駅の向原方には渡り線があり、大塚駅前止まりの電車がこれを用いて転線する様子を見ることができる。下りホームの北端近くに窓口があり、定期券などを販売している。

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都電大塚駅前電停(2007年12月1日)


利用状況

近年の推移は下表の通り。

年度別1日平均乗車人員[* 1][* 2]
年度 JR東日本 出典
1日平均
乗車人員
1992年(平成04年) 60,208 [東京都統計 1]
1993年(平成05年) 59,132 [東京都統計 2]
1994年(平成06年) 57,334 [東京都統計 3]
1995年(平成07年) 56,377 [東京都統計 4]
1996年(平成08年) 56,389 [東京都統計 5]
1997年(平成09年) 56,025 [東京都統計 6]
1998年(平成10年) 55,978 [東京都統計 7]
1999年(平成11年) [JR 1]56,231 [東京都統計 8]
2000年(平成12年) [JR 2]54,956 [東京都統計 9]
2001年(平成13年) [JR 3]55,198 [東京都統計 10]
2002年(平成14年) [JR 4]54,927 [東京都統計 11]
2003年(平成15年) [JR 5]54,532 [東京都統計 12]
2004年(平成16年) [JR 6]53,554 [東京都統計 13]
2005年(平成17年) [JR 7]52,510 [東京都統計 14]
2006年(平成18年) [JR 8]53,477 [東京都統計 15]
2007年(平成19年) [JR 9]53,442 [東京都統計 16]
2008年(平成20年) [JR 10]53,890 [東京都統計 17]
2009年(平成21年) [JR 11]53,295 [東京都統計 18]
2010年(平成22年) [JR 12]53,346 [東京都統計 19]
2011年(平成23年) [JR 13]51,861 [東京都統計 20]
2012年(平成24年) [JR 14]51,963 [東京都統計 21]
2013年(平成25年) [JR 15]53,142 [東京都統計 22]
2014年(平成26年) [JR 16]54,001 [東京都統計 23]
2015年(平成27年) [JR 17]55,726 [東京都統計 24]
2016年(平成28年) [JR 18]56,703 [東京都統計 25]
2017年(平成29年) [JR 19]57,330

駅周辺

北口

南口

南北を通過

バス路線

かつては南口駅前広場に1番乗り場がある他は近辺の路上に設置されている状態だったが、駅前ロータリー整備に伴い、すべて大塚駅南口交差点部分に集約された。停留所名は大塚駅前となっている。すべて都営バスである。

隣の駅

JR logo (east).svg 東日本旅客鉄道(JR東日本)
JY 山手線
池袋駅 (JY 13) - 大塚駅 (JY 12)巣鴨駅 (JY 11)
PrefSymbol-Tokyo.svg 東京都交通局
SA 都電荒川線(東京さくらトラム)
向原停留場 (SA 24) - 大塚駅前停留場 (SA 23) - 巣鴨新田停留場 (SA 22)

脚注

記事本文の出典

利用状況の出典

JR東日本の1日平均利用客数
  1. 各駅の乗車人員 - JR東日本
JR東日本の統計データ
JR東日本の1999年度以降の乗車人員
東京都統計年鑑

関連項目

外部リンク

東日本旅客鉄道 山手線 JY
(田端 - 東京間 : 東北本線、東京 - 品川間 : 東海道本線
内回り東京方面<<)品川 - 大崎 - 五反田 - 目黒 - 恵比寿 - 渋谷 - 原宿 - 代々木 - 新宿 - 新大久保 - 高田馬場 - 目白 - 池袋 - 大塚 - 巣鴨 - 駒込 - 田端 - 西日暮里 - 日暮里 - 鶯谷 - 上野 - 御徒町 - 秋葉原 - 神田 - 東京 - 有楽町 - 新橋 - 浜松町 - 田町 - 品川(>>外回り渋谷方面)

テンプレート:都電荒川線