天草飛行場

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天草飛行場(あまくさひこうじょう、: Amakusa Airfield)は熊本県天草市にある飛行場天草空港(あまくさくうこう)とも呼ばれる。

概要

天草地方の行政、商業、交通の中心地である旧本渡市の市街地より、約6kmの天草下島の北部にある高尾山の山頂付近(旧天草郡五和町と旧本渡市の境)に位置し、主に天草地方の空運を担っている。

日本の空港は空港法において、それぞれの役割に応じ「拠点空港」「地方管理空港」等と分類されるが、当飛行場はそれらの分類に属さない「その他の空港」に区分されている。航空機安全運航支援センターが運用業務を受託する。

13/31方向に1000mの滑走路を持つ。滑走路に平行誘導路はない。着陸帯の幅は120mであり、計器着陸に対応している。計器着陸装置(ILS)は未設置である。滑走路は当初サーブ 340の就航を見込んで建設していたが、同機種が生産中止になって、就航予定機材がボンバルディアDHC-8に変更になり、滑走路により厚い舗装を行っている。[1]

年間利用客数は、国内62,759人(2014年度)[2]

空港建設の構想時は、西武鉄道グループのレジャー施設を見込んで本田航空が参入する意向を示していた。しかしバブル崩壊でレジャー施設の建設がなくなり、本田航空もコミューター事業から撤退し、就航の見込みが立たなくなった。結局、熊本県や天草地方の市町村によって第3セクター天草エアラインを設立して就航した。[3]

歴史

施設

空港ターミナルビル

空港ターミナルビルは滑走路の南東側にある。ボーディングブリッジは設置されておらず旅客タラップまたはエアステアより飛行機に搭乗する。ターミナルビルに隣接するエプロンはコミューター機用2バースを設置している。貨物取扱及び給油設備は設置されていない。

熊本県天草空港管理事務所が運営・管理している。地上2階建てで内装は木材を多用している。空港の造成時に地中から発見された約200万年前の埋れ木を、ターミナルビル内に展示してある。

駐車場

ターミナルビル前に無料駐車場(収容台数64台)がある。利用可能時間は7:10 - 20:45。

拠点・焦点都市としている航空会社

ファイル:Amakusa Airlines, ATR42-600, JA01AM.JPG
天草エアラインのATR 42-600

1社の航空会社がこの空港をハブ空港(拠点都市)もしくは焦点都市として運航している。

就航路線

航空会社が2社以上の場合、最前(太字)の航空会社の機材・乗務員で運航する共同運航(コードシェア)便

アクセス

本数・所要時間・料金等の詳細は、該当項目や公式サイトで最新情報を確認されたい。

バス

道路

その他

  • 滑走路の南側に公園があり、造成された小高い丘からは空港の構内とともに島原湾を望むことができる。
  • 2010年8月6日午前10時10分ごろ、滑走路わきの緑地帯に、航空自衛隊春日基地(春日ヘリコプター空輸隊:福岡県春日市)所属の大型ヘリコプター「CH-47輸送機」1機が緊急着陸した。機長の話によると、午前9時24分に福岡空港を離陸し鹿児島県下甑島レーダーサイトに向かっていたところ、午前9時55分ごろに機体後部の補助エンジンから煙が出て発火したため、緊急着陸したいと天草飛行場事務所に連絡した。出火した補助エンジンは、間もなく自然鎮火したという。緊急着陸後、機体から炎は見えず、乗員5名が乗っていたが負傷者はなかった。この事故の影響で、天草飛行場は閉鎖され、天草エアラインの福岡空港発の便と熊本空港行きの便の計2便が欠航した。

脚注

  1. 黒木亮 (2017年1月22日). “島のエアライン/9”. . 2017閲覧.
  2. “管内空港の利用状況概況集計表(平成26年度速報値)” (PDF) (プレスリリース), 国土交通省大阪航空局, http://ocab.mlit.go.jp/about/total/report/pdf/h26syuukei.pdf 
  3. 黒木亮 (2016年11月25日). “島のエアライン/1”. 毎日新聞. . 2017閲覧.
  4. 4.0 4.1 4.2 4.3 引用エラー: 無効な <ref> タグです。 「outline」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません
  5. オリエンタルエアブリッジ、五島福江/天草間でチャーター便運航へ”. FlyTeam ニュース. . 2013-2-5閲覧.
  6. 2015年4月1日からコードシェア実施 [1]


外部リンク