姫路市

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姫路市(ひめじし)

兵庫県南部,姫路平野を中心に広がる市。播磨灘北部の家島諸島を含む。市川夢前川の複合三角州からその背後の丘陵地帯に広がり,播磨工業地域の中核をなす。 1889年市制。以後周辺市町村を編入して市域を拡大。 1996年中核市に移行。 2006年香寺町,安富町,家島町,夢前町の4町を編入。中心市街地は,奈良時代は播磨国の国府所在地。

江戸時代は初め池田氏,寛延2 (1749) 年以降は酒井氏 15万石の城下町,西国街道の宿場町として発展。明治以後は軍都となった。山陽新幹線,JR山陽本線,播但線,姫新線の交点で,県西部の商業中心地。工業の近代化は江戸時代の播磨木綿に発した繊維工業に始まり,マッチ,皮革などの工業が興った。 1937年の広畑への製鉄工場の進出を機に,臨海地域の重工業化が進み,1960年代からの大規模な海浜埋め立てにより,東は妻鹿から飾磨,広畑を経て網干にいたる地域に重化学工業地域が形成され,周辺の丘陵地は住宅地へと変容した。

周辺部では養鶏や米作などの農業が盛ん。家島諸島ではハマチなどの養殖と観光漁業が行なわれる。中部に江戸中期に起源をもつ塩田温泉がある。姫路城は大天守など8棟が国宝,門や土塀など 74棟が国の重要文化財に指定され,姫路城跡は国指定特別史跡。国際連合教育科学文化機関 UNESCOの世界遺産 (文化遺産) にも登録されている。書写山の円教寺は大講堂などが国の重要文化財,境内が国の史跡に指定。播磨総社 (射楯兵主神社) の一ツ山・三ツ山神事は国の重要無形民俗文化財に指定され,三ツ山のひな型は国指定重要有形民俗文化財。ほかに広峯神社本殿,弥勒寺本堂,古井家住宅などの国指定重要文化財,播磨国分寺跡,壇場山古墳,瓢塚古墳,赤松氏城跡の置塩城跡などの国指定史跡がある。

家島諸島の一部は瀬戸内海国立公園に,書写山一帯は西播丘陵県立自然公園に,東部の丘陵部は播磨中部丘陵県立自然公園に,北部の雪彦山一帯は雪彦峰山県立自然公園に属する。山陽新幹線,JR山陽本線,播但線,姫新線,山陽電気鉄道の鉄道網,山陽自動車道,播但連絡道路,国道2号線,29号線,250号線,312号線,372号線,436号線の道路網が縦横に伸び,姫路港と家島諸島および小豆島との間にフェリー,高速船の定期便がある。


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