小野塚喜平次

ファイル:Kiheiji Onozuka, Dean of the Faculty of Law at Imperial University of Tokyo.jpg

小野塚喜平次

小野塚 喜平次（おのづか きへいじ、1871年2月10日（明治3年12月21日） - 1944年（昭和19年）11月27日）日本初の政治学者の一人とされる。東京帝国大学総長。

来歴・人物

柏崎県長岡の上田町（現新潟県長岡市上田町）に生まれる。校長排斥事件の責任をとって長岡中学を中途退学後に上京し、共立学校から第一高等学校 (旧制)を経て、東京帝国大学を卒業後、ヨーロッパに留学。帰国後に日本初となる政治学講座の教授となる（1901年）。彼が教授に就任したとき、吉野作造がその講義を聴いて影響を受けた。

また1903年、当時の桂太郎総理大臣、小村寿太郎外相に対露強硬論の意見書を提出した東大七博士の一人としても知られる。

1917年、帝国学士院会員。 1918年、法学部長。 1925年、貴族院議員（学士院選出）。 1928年、東京帝国大学総長。 1934年、退職。

弟子に吉野作造、南原繁、河合栄治郎、蝋山政道、矢部貞治など多数。

著作

• 『政治學大綱』1903年
• 『歐州現代立憲政況一斑』1908年
• 『現代歐州の憲政』1913年
• 『現代歐州政治及學説論集』1916年
• 『現代政治の諸研究』1925年

• 戸水寛人・富井政章・高橋作衛・金井延・寺尾亨・中村進午 - 小野塚以外の「東大七博士」（ただし中村のみ学習院教授）。