山武市

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山武市(さんむし)は、千葉県東部である。

地理

千葉県の北東部に位置し、県庁所在地千葉市成田国際空港まで約10~30km, 東京都心部から約70kmの距離にある。日本有数の砂浜海岸である九十九里浜の中央から南側にかけ、約8kmにわたって太平洋に面する。2006年平成18年)3月27日成東町山武町蓮沼村松尾町の4町村が合併して誕生した[1]

成東地区、蓮沼地区、山武地区、松尾地区の概要
旧成東町

商業施設が立ち並び東金市まで続く都市である

旧蓮沼村

九十九里海岸蓮沼ウォーターガーデンがあり観光が盛ん

旧山武町

日向駅があるが、住宅地の売れ行きが非常に悪かったため地価が非常に安い

旧松尾町

旭市横芝光町へ続く国道126号があり、アクセスがよい

河川
作田川境川、源川、木戸川両総用水

隣接する自治体

歴史

沿革

合併までの経緯と市名

合併以前は山武郡・山武町とも読みは「さん」であったが、現在の山武市の読みは「さん」である。武社国造武射郡の読み方「むさ」を受け継いだ「さんむ」の方が古い歴史的な読み方であり、1975年あたりから何時の間にか「さんぶ」に変わってしまったので、重い歴史を持った「さんむ」の方が新しい市に相応しいためであるという。

  • 九十九里市

2002年(平成14年)11月25日に山武地域合併準備会が発足した[2]。 当初はこの4町村と東金市九十九里町が合併する計画で、2003年(平成15年)12月25日に山武地域合併協議会が新市名を九十九里市(くじゅうくりし)と決定し[3]2005年(平成17年)3月22日の合併を目指していた[4]2004年(平成16年)11月28日の東金市の住民投票で「合併反対」が多数となり離脱することになり[5]2005年(平成17年)1月31日に山武地域合併準備会が解散することになった[6]。結局、東金市と九十九里町を除いた4町村が合併することになった。実現していれば13万人の都市になっていた。

  • 太平洋市

2005年(平成17年)1月31日に山武中央4町村合併任意協議会が新市名を太平洋市と決定した[7]古谷淳・松尾町長(当時)は「決してパシフィック・オーシャンの意味ではない。大きな希望を持った平和な市と理解してほしい[8]と釈明したが、「一自治体が『太平洋』を名乗るべきではない」という趣旨の抗議が相次いだ。 そのため、2005年(平成17年)2月27日に新市名を白紙撤回され[9]、住民アンケートを行って同年3月15日に現在の市名に変更された[10]

行政区域変遷

  • 変遷の年表

人口

平成27年国勢調査より前回調査からの人口増減をみると、6.89%減の52,222人であり、増減率は県下54市町村中44位、60行政区域中50位。

山武市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より

東金市と同様に消滅可能性都市に指名されている。

行政

市長

歴代市長
  • 初代:椎名千収(2006年4月23日 - 2018年4月22日 3期)

役所

  • 山武市役所(旧成東町役場)
    • (本庁舎)
      山武市殿台296番地
  • 山武支所(さんぶの森交流センターあららぎ館内)
    • 山武市埴谷1884番地1
  • 蓮沼支所(旧蓮沼村役場)
    • 山武市蓮沼ハの4832番地1
  • 松尾支所(旧松尾町役場)
    • 山武市松尾町松尾40番地2

警察

  • 山武警察署(旧成東警察署。山武市、芝山町、横芝光町を管轄。)

消防

立法

市議会

  • 定数:22名
  • 任期:2011年(平成23年)5月1日~2015年(平成27年)4月30日
  • 議長:小川吉孝(平成会)
  • 副議長:小野崎正喜(山政研)
会派名 議席数 議員名(◎は代表)
山政研 5 ◎高知尾正義、萩原善和、加藤忠勝、小野崎正喜、小川良一
平成会 5 ◎越川哲、行木三郎、小川善郎、小川吉孝、林善和
公明党 3 ◎本山英子、市川陽子、川原春夫
政策研究会 3 ◎高橋忠、能勢秋吉、井野敬一
新政会 3 ◎大塚重忠、大川義男、宍倉弘康
諸派 3 蕨眞、八角公二、今関恒

今関恒と林善和の2名は、2014年(平成26年)4月20日に行われた市議補選で当選した。

県議会

  • 選挙区:山武市選挙区
  • 定数:1名
  • 任期:2015年(平成23年)4月30日~2019年(平成31年)4月29日
氏名 会派名 当選回数
(欠員)

経済

産業

農林業・観光業を主産業とする。特に林業は『山武杉』で知られるが、近年は過疎による後継者不足に悩んでいる。また、その山武杉などを加工して作られる「組子細工」は、主に障子欄間などの建具に施される技法で、それを施された建具を「上総建具」と呼ぶ。これらは宝暦年間に普及し始めた山武杉の台頭によってより盛んになり、伝統工芸品として房総の魅力500選に選ばれるなど、評価されている。

昭和初期までは漁業も盛んで旧蓮沼村地区は栗山川漁港を利用していたが、最近は衰退した。

市内の企業

地域

教育

高等学校

中学校


小学校

  • 山武市立成東小学校
  • 山武市立大富小学校
  • 山武市立南郷小学校
  • 山武市立鳴浜小学校
  • 山武市立緑海小学校
  • 山武市立日向小学校
  • 山武市立睦岡小学校
  • 山武市立山武北小学校
  • 山武市立山武西小学校
  • 山武市立蓮沼小学校
  • 山武市立豊岡小学校
  • 山武市立松尾小学校
  • 山武市立大平小学校


幼稚園

  • 成東幼稚園
  • 南郷幼稚園
  • 緑海幼稚園
  • 鳴浜幼稚園
  • 日向幼稚園
  • むつみのおか幼稚園
  • 蓮沼幼稚園(平成21年4月1日より休園中)


図書館

  • 成東図書館
  • さんぶの森図書館
  • 松尾図書館

文化施設

  • 成東文化会館のぎくプラザ
  • 成東中央公民館
  • さんぶの森文化ホール
  • さんぶの森中央会館
  • さんぶの森公園
  • さんぶの森交流センターあららぎ館
  • 松尾洗心館
  • 松尾ふれあい館(農村環境改善センター)
  • 蓮沼中央会館


スポーツ施設

  • 成東総合運動公園
  • さんぶの森中央体育館
  • さんぶの森元気館
  • さんぶの森ふれあい公園
  • 日向の森野球場
  • 蓮沼スポーツプラザ
  • 蓮沼野球場
  • 松尾運動公園


地区

合併などの経緯から、

  • 成東地域
  • 山武地域
  • 松尾地域
  • 蓮沼地域

に分かれている。

地域 大字・町名
旧成東町 成東・姫島・島・殿台・津辺・市場・親田・川崎・板附・和田・湯坂・野掘・真行寺・嶋戸・新泉・富田・寺崎・早船・柴原・上横地・下横地・草深・五木田・小泉・富口・富田幸谷・白幡・本須賀・木戸・小松・松ケ谷・井之内
旧山武町 麻生新田・板川・板中新田・沖渡・実門・戸田・中津田・埴谷・美杉野・横田・雨坪・植草・大木・木原・椎崎・下布田・日向台・武勝・森・矢部・西湯坂
旧松尾町 山室・引越・谷津・古和・小川・上大蔵・下大蔵・金尾・蕪木・八田・猿尾・五反田・祝田・水深・本水深・田越・大堤・松尾・富士見台・広根・下野・折戸・下之郷・借毛本郷・高富・本柏・木刀・武野里
旧蓮沼村 蓮沼イ・蓮沼ロ・蓮沼ハ・蓮沼ニ・蓮沼ホ・蓮沼平

住所表記

各地域ごとに住所表記が異なる。

  • 成東・山武地域
    • 例) 山武郡成東町成東→山武市成東
    • 例) 山武郡山武町埴谷→山武市埴谷
  • 松尾地域
    松尾地域の地区に関しては、大字の前に松尾町をつける。
    • 例) 山武郡松尾町山室→山武市松尾町山室
  • 蓮沼地域 
    • 例) 山武郡蓮沼村イ→山武市蓮沼イ

市外局番

  • 成東・山武・蓮沼地域=0475(東金MA)
  • 松尾地域=0479(八日市場MA)

交通

鉄道

高速バス

東京ルート

成東車庫 - 成東高校 - 東金商高入口 - 東金駅入口⇔東京駅八重洲口前 - 浜松町バスターミナル
成東車庫 - さんぶの森公園 - 八街駅 - 御成台車庫 - 千城台駅 ⇔東京駅八重洲口前 - (成東発は東雲車庫着/東京発は大江戸温泉物語発)

千葉ルート

成東車庫 - 成東高校 - 東金商高入口 - 東金駅入口⇔都町球場入口 - 中央三丁目 - 中央二丁目 - 千葉駅

路線バス

千葉線
海岸線
八街線
芝山ふれあいバス
蓮沼循環

道路


名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

名所・旧跡

観光スポット

  • 成東城址公園
  • 成東海岸(小松海水浴場、白幡・井之内海水浴場、本須賀海水浴場)
  • 蓮沼海岸(殿下海水浴場、中下海水浴場、南浜海水浴場)
  • 蓮沼海浜公園(宿泊施設、プール、テニス場、公園施設などを伴ったリゾート、房総の魅力500選に選定)
  • いちご狩り - 成東地域の国道126号沿いを「ストロベリーロード」と称しており、この付近には約20件のいちご農家がある。

出身有名人

その他

2020年夏季オリンピックでのホストタウンとしての登録を2015年12月8日付けで内閣官房に申請し、2016年1月26日にスリランカを対象としたホストタウンに登録された。[11]

脚注

  1. 1.0 1.1 “新4市・町 誕生祝う 香取市 県内初の自治区制導入 山武市 旧4町村、テープカット 新・成田市 NARITAナンバーを交付 横芝光町 2町合併、喜びかみしめ”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 16. (2006年3月28日) 
  2. “山武合併準備会が発足 任意協から法廷協の母体”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 14. (2002年11月26日) 
  3. “新市の名称は「九十九里市」 山武地域合併協が決定 「全国的に知名度高い」”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 14. (2003年12月26日) 
  4. “合併期日は来年3月22日 山武合併協”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 14. (2004年7月23日) 
  5. “「反対」が多数 合併協[議会]離脱へ 東金市住民投票 東金市合併住民投票開票状況”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 1. (2004年11月29日) 
  6. “山武合併協31日解散 3市町で廃止議案を可決”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 16. (2005年1月20日) 
  7. “「太平洋市」に名称決定 山武4町村合併 議員定数24、在任特例13カ月”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 16. (2005年2月1日) 
  8. “新市の名称「太平洋市」に…千葉県の4町村合併”. YOMIURI ONLINE (読売新聞社). (2005年1月31日). オリジナル2005年2月7日時点によるアーカイブ。. https://archive.is/20050207031408/http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20050131i212.htm 
  9. “「太平洋市」を白紙撤回 成東、山武、松尾、蓮沼の4町村合併 新市名めぐり正念場”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 16. (2005年2月28日) 
  10. “新市名は「山武(さんむ)」 山武4町村、22日合併調印”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 1. (2005年3月16日) 
  11. "山武市東京オリンピック・パラリンピック戦略推進事業". 千葉県山武市公式ホームページ (2016年12月8日閲覧).

参考文献

  • 『図典 日本の市町村章』 小学館辞典編集部、小学館、2007-01-10、初版第1刷。ISBN 4095263113。

外部リンク

行政
  • [{{#property:P856}} 公式ウェブサイト]
観光