日立リヴァーレ

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日立リヴァーレ
原語表記 日立リヴァーレ
ホームタウン 茨城県ひたちなか市
創設年 1980年
所属リーグ V.LEAGUE Division1
チーム所在地 茨城県ひたちなか市
体育館所在地 茨城県ひたちなか市
代表者 月森博基
監督 甲斐祐之
ホームページ 公式サイト
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日立リヴァーレ(ひたちリヴァーレ)は、茨城県ひたちなか市を本拠地とする、日立オートモティブシステムズの女子バレーボールチームである。2018年7月現在、V.LEAGUE Division1(V1リーグ)に所属している。

概要

1980年11月に日立製作所佐和工場(現・日立オートモティブシステムズ佐和事業所、茨城県ひたちなか市)で発足[1]。2001年に廃部となった日立ベルフィーユとは別の系譜。

チーム名の『リヴァーレ』とは、イタリア語で「好敵手・ライバル」と言う意味で、Vリーグの強豪たちとライバルとして渡り合えるように願いを込められている[2]。チームマスコットはうさぎ。強い闘志で負けず嫌いのお転婆さんでありチャーミングな頑張り屋さんである守護神とされている[3]

練習場はホームタウンのひたちなか市にある日立オートモティブシステムズ体育館であり[2]、ホームゲームは同市のひたちなか市総合運動公園総合体育館茨城県内のかなくぼ総合体育館などで開催されている。

歴史

1980年11月に、日立製作所国分工場から佐和工場に移管されて日立佐和女子バレーボール部が誕生した[4]

1981年、第1回東部地域リーグからスタートするも、6チーム参加の最下位(5戦全敗)となる。1983年第3回で東部地域リーグに復帰。1985年に第5回地域リーグで全勝優勝を果たし、実業団リーグ(現・Vチャレンジリーグ、旧V1リーグ)昇格を果たす[1]。1985/86シーズンの第17回実業団リーグでは最下位となり1年で降格。しかし、1年で復帰した。その後も好成績を収められず、1995/96シーズンの第27回大会では7位で入替戦に敗れ再降格となった。それでも、翌シーズンの第17回地域リーグで全勝優勝を果たしまたも1年で復帰。そして、その翌年の1997/98シーズンの第29回実業団リーグで全勝優勝を飾り、Vリーグ(現・Vプレミアリーグ)昇格を果たした。

しかし、1998/99シーズンの第5回Vリーグでは8位。第6回大会では最下位となり、入替戦で東北パイオニア(現・パイオニアレッドウィングス)に連敗し、2シーズンでのV1リーグ(実業団リーグより名称変更)降格となった。2000/01シーズンの第3回V1リーグでは優勝するも、入替戦で敗れて復帰できず。

2001年4月に菅原貞敬が監督に就任。2001/02シーズンの第4回V1リーグで優勝し、入替戦でJTマーヴェラスを破り3年ぶりのVリーグ復帰を果たした。

2002/03シーズンの第9回Vリーグでは最下位の8位となるが、次期よりチーム数が増えるためそのままプレミア残留となった。そのシーズン終了後にベテラン勢が退団したため、若手中心のチームに様変わりした[1]。第10回Vリーグでは、自己最高の6位に入った。2005/06シーズンは、ベテラン監督の吉田國昭が監督に就任。板橋恵佐田樹理井野亜季子らと戦力も充実してきて、拾ってつなぐ粘りの全員バレーを展開した。第12回Vリーグでは8位にとどまるもの、第55回黒鷲旗全日本選抜大会では準優勝を果たした。

2006年5月に茂原アルカスが廃部になった為、日立グループのバレーボールチームは、当チームが男女合わせて唯一のチームとなった[注釈 1]

2008/09V・プレミアリーグ(Vリーグより名称変更)で全敗を喫して最下位となり、2009年4月のV・チャレンジマッチ(入替戦)で敗れ、8シーズンぶりにチャレンジリーグに降格となった。その後、江畑幸子全日本メンバーに選出される。以降、江畑は国際試合で活躍するが、チームにもそのまま残り、次のシーズンをV・チャレンジリーグで通すこととなる。

2009年、同年の黒鷲旗大会まで久光製薬スプリングスの監督だった濱田義弘がコーチに就任する。2009/10V・チャレンジリーグでは優勝を果たすも、V・チャレンジマッチでパイオニアに最後に逆転され、セット率でプレミア復帰ならず。

2010年4月、チーム呼称をこれまでの「日立佐和リヴァーレ」から「日立リヴァーレ」に変更、正式名称は「日立オートモティブシステムズ女子バレーボール部」となった[4][注釈 2]

2010/11V・チャレンジリーグは2位で終わるも、東日本大震災の影響でV・チャレンジマッチが中止となり、このままV・チャレンジリーグ残留ということになる。2011/12V・チャレンジリーグでは優勝するも、V・チャレンジマッチでNECレッドロケッツに連敗してまたもプレミア復帰ならず。2009/10シーズン以降の3シーズン、上尾メディックスと共にV・チャレンジリーグ上位2位を占めているが、2012/13V・チャレンジリーグでもそのような展開になり、上尾メディックスにセット率で競り負け準優勝。V・チャレンジマッチでV・プレミアリーグ7位のデンソー・エアリービーズと対戦することとなり、第1戦はセットカウント1-3で敗れ、追い込まれる。しかし、第2戦はセットカウント3-1で勝利。セット率で追いつき、得点率で上回ったため、5シーズンぶりのプレミアリーグ昇格が決定した[5][6]。その後の第62回黒鷲旗では、グループ戦でデンソーとの再戦に勝利し、メジャータイトル2冠の久光製薬をフルセットにまで追い込むなど、躍進ぶりを見せた。

プレミア復帰後のファーストシーズンとなった2013/14シーズンでは、チーム史上最高の12勝をあげ6位となった[7]。2015/16シーズンにはレギュラーラウンド3位、ファイナル6を首位で通過しファイナルに歩を進めた。ファイナルでは久光製薬に涙を飲んだが、チーム史上最高位となる準優勝を遂げた[8]。2016/17シーズンでもファイナル3に進出したが、久光製薬に二連敗し二年連続のファイナル進出を逃した[9]

沿革

  • 1980年11月 日立佐和女子バレーボール部創部
  • 1981年1月 日立佐和女子バレーボール部後援会発足
  • 1985年3月 実業団リーグ(現チャレンジリーグ 旧V1リーグ)初昇格
  • 1998年3月 Vリーグ(プレミアリーグ)昇格
  • 2002年3月 Vリーグ(プレミアリーグ)再昇格
  • 2006年5月 黒鷲旗全日本バレーボール選手権大会 準優勝
  • 2010年4月 日立リヴァーレに改称
  • 2013年4月 Vチャレンジマッチに勝利し、プレミアリーグに昇格
  • 2016年3月 Vプレミアリーグで準優勝を果たす。

成績

主な成績

VプレミアV.LEAGUE Division1(日本リーグ/Vリーグ
  • 優勝 なし
  • 準優勝 1回(2015-16シーズン)
黒鷲旗全日本選抜大会
天皇杯・皇后杯全日本バレーボール選手権大会
チャレンジリーグ / V1リーグ
国民体育大会成年女子(6人制)

年度別成績

大会名 順位 参加チーム数 試合数 勝率
実業団リーグ 第17回 (1985/86) 8位 8チーム 14 1 13 0.071
第19回 (1987/88) 7位 8チーム 14 3 11 0.214
第20回 (1988/89) 6位 8チーム 14 4 10 0.286
第21回 (1989/90) 4位 8チーム 14 7 7 0.500
第22回 (1990/91) 6位 8チーム 14 5 9 0.357
第23回 (1991/92) 6位 8チーム 14 5 9 0.357
第24回 (1992/93) 6位 8チーム 14 6 8 0.429
第25回 (1993/94) 5位 8チーム 14 6 8 0.429
第26回 (1994/95) 7位 8チーム 14 4 10 0.286
第27回 (1995/96) 7位 8チーム 14 3 11 0.214
第29回 (1997/98) 優勝 8チーム 14 14 0 1.000
Vリーグ 第5回 (1998/99) 8位 10チーム 18 7 11 0.389
第6回 (1999/00) 10位 10チーム 18 3 15 0.167
V1リーグ 第3回 (2000/01) 優勝 8チーム 14 12 2 0.857
第4回 (2001/02) 優勝 7チーム 12 11 1 0.917
Vリーグ 第9回 (2002/03) 8位 8チーム 21 3 18 0.143
第10回 (2003/04) 6位 10チーム 18 7 11 0.389
第11回 (2004/05) 9位 10チーム 27 7 20 0.259
第12回 (2005/06) 8位 10チーム 27 10 17 0.370
V・プレミアリーグ 2006/07シーズン 9位 10チーム 27 6 21 0.222
2007/08シーズン 10位 10チーム 27 1 26 0.037
2008/09シーズン 10位 10チーム 27 0 27 0.000
V・チャレンジリーグ 2009/10シーズン 優勝 12チーム 16 15 1 0.938
2010/11シーズン 準優勝 12チーム 18 17 1 0.944
2011/12シーズン 優勝 12チーム 22 21 1 0.955
2012/13シーズン 準優勝 10チーム 18 17 1 0.944
V・プレミアリーグ 2013/14シーズン 6位 8チーム 28 12 16 0.429
2014/15シーズン 5位 8チーム 21 7 14 0.333
2015/16シーズン 準優勝 8チーム 21 13 8 0.619
2016/17シーズン 3位 8チーム 21 14 7 0.667
2017/18シーズン 8位 8チーム 21 5 16 0.236
V・LEAGUE Division1 2018/19シーズン

選手・スタッフ

選手

2018年7月1日版[10][11]

背番号 名前 シャツネーム 国籍 P 備考
1 間橋香織 MABASHI 日本の旗 日本 WS
2 小野寺友香 ONODERA 日本の旗 日本 WS/S
3 堀井有蘭 HORII 日本の旗 日本 WS
6 芳賀舞波 HAGA 日本の旗 日本 MB 副主将
7 齋藤加奈子 SAITO 日本の旗 日本 L
8 佐藤美弥 M.SATO 日本の旗 日本 S 主将
9 渡邊久惠 WATANABE 日本の旗 日本 WS 副主将
10 小池杏菜 KOIKE 日本の旗 日本 L
12 遠井萌仁 M.TOI 日本の旗 日本 WS
13 長内美和子 OSANAI 日本の旗 日本 WS
15 土井さくら DOI 日本の旗 日本 WS
17 オクム大庭冬美ハウィ OKUMU OBA 日本の旗 日本 WS
18 上坂璃子 RURIKO 日本の旗 日本 WS
19 窪田美侑 KUBOTA 日本の旗 日本 WS
20 入澤まい IRISAWA 日本の旗 日本 MB
21 巻口明日香 MAKIGUCHI 日本の旗 日本 WS

スタッフ

2018年7月1日版[10][11]

役職 名前 国籍
部長 月森博基 日本の旗 日本
副部長 角田博文 日本の旗 日本
顧問 山ノ川孝二 日本の旗 日本
チーフ・ストラテジスト 藤村一路 日本の旗 日本
総監督 菅原貞敬 日本の旗 日本
監督 甲斐祐之 日本の旗 日本
コーチ 高橋和人 日本の旗 日本
コーチ 達川和彦 日本の旗 日本
トレーナー 市山佳樹 日本の旗 日本
トレーナー 西條千春 日本の旗 日本
コーチ兼アナリスト 松丸将也 日本の旗 日本
マネージャー 小寺まどか 日本の旗 日本
通訳 石原宏実 日本の旗 日本

在籍していた主な選手

関連項目

注釈

  1. 過去に女子では、本社チームで日本リーグ・Vリーグの強豪チームであり、数々の記録と名選手を輩出した日立ベルフィーユと、男子では茨城県に本拠地を置き、入れ替え戦で勝利してVリーグに昇格するも、Vリーグ2シーズン目で廃部になった日立国分トルメンタがあった。両チームとも、経営改革や社内の合理化等が理由で廃部になっている。
  2. 2009年に日立製作所からオートモティブシステムグループが分社化され、株式会社日立オートモティブシステムズが設立された。それに伴い、佐和事業所も社名が日立製作所から日立オートモティブシステムズとなった。

脚注

  1. 1.0 1.1 1.2 チーム沿革”. Vリーグ機構. . 2013閲覧.
  2. 2.0 2.1 チーム概要”. Vリーグ機構. . 2013閲覧.
  3. チーム紹介 > マスコット”. 日立リヴァーレ. . 2013閲覧.
  4. 4.0 4.1 歴史”. 日立リヴァーレ. . 2013閲覧.
  5. 2012/13V・チャレンジマッチ(入替戦) 試合結果のお知らせ”. Vリーグ機構. . 2013-4-7閲覧.
  6. 男子・ジェイテクトSTINGS、女子・日立リヴァーレ V・プレミアリーグ昇格決定”. Vリーグ機構. . 2013閲覧.
  7. Vリーグ機構. “v.league 星取表 Vプレミアリーグ女子 2013/14 レギュラーラウンド通算”. . 2014閲覧.
  8. Vリーグ機構. “2015/16V・プレミアリーグ女子大会 V・ファイナルステージ ファイナル 試合結果のお知らせ”. . 2016閲覧.
  9. 【レポート】久光製薬と豊田合成がファイナル進出決定!~V・ファイナルステージ ファイナル3京都大会(3/12)~”. Vリーグ機構. . 2017閲覧.
  10. 10.0 10.1 選手・スタッフ紹介 選手”. 日立リヴァーレ. . 2017閲覧.
  11. 11.0 11.1 チーム登録選手”. Vリーグ機構. . 2017閲覧.

外部リンク

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