東武宇都宮線

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停車場・施設・接続路線
HST
37.5 南栗橋駅
LSTR
日光線
hSTR hSTR+l STRq
JR東:両毛線
3.0 TN-11 栃木駅
hSTR hSTR
鍋山人車鉄道
hKRZW hKRZW
巴波川
STRq hKRZho hSTRr
ABZgl STR+r
0.0 TN-12 新栃木駅
STR ABZgl STRq
日光線
ABZgl ABZql KDSTeq
南栗橋車両管区新栃木出張所
BHF
2.0 TN-31 野州平川駅
BHF
3.9 TN-32 野州大塚駅
eDST
柳原信号所
WBRÜCKE
思川
BHF
7.3 TN-33 壬生駅
WBRÜCKE
黒川
BUE
国道352号
BHF
10.8 TN-34 国谷駅
SKRZ-Au
北関東自動車道
BHF
12.6 TN-35 おもちゃのまち駅
BHF
14.8 TN-36 安塚駅
WBRÜCKE
姿川
SBRÜCKE
国道121号宇都宮環状道路
BHF
18.3 TN-37 西川田駅
eABZgl exSTRq
大谷線
BHF
20.3 TN-38 江曽島駅
KRZo HSTq
鶴田駅
STR
JR東:日光線
BHF
22.1 TN-39 南宇都宮駅
BRÜCKE
国道119号日光街道
eBHF
23.2 花房町駅 -1954
KBHFe
24.3 TN-40 東武宇都宮駅

宇都宮線(うつのみやせん)は、栃木県栃木市新栃木駅と同県宇都宮市東武宇都宮駅を結ぶ東武鉄道鉄道路線である。駅ナンバリングの路線記号はTN

概要

栃木県の県庁所在地である宇都宮市中心部と同市南部、壬生町および栃木市を結ぶ路線である。東日本旅客鉄道(JR東日本)の「宇都宮線」が東北本線の愛称であるのに対し、本路線は正式な線路名称である上、先に名付けられている。ラインカラーは日光線のオレンジと赤紫()を用いている。

東武鉄道の路線網の中では支線的存在にありながら、幹線(日光線伊勢崎線)との往来よりも末端である宇都宮を中心とした利用が多いことが特徴となっている。東武宇都宮駅の乗降人員は1万人超であるのに対し、他途中駅は400 - 2000人程度に留まる[1]。朝通勤時の下り列車(東武宇都宮行き)は東武宇都宮駅の改札口の位置関係上、先頭車両が激しく混雑しやすい。

東京では所要時間・利用客の面でJRに大きく差を付けられていて、現在では北千住方面への定期列車は1日1往復の特急「しもつけ」のみとなっており、栃木 - 宇都宮間の近距離普通列車を主体としている。また、全線が単線であるものの全駅が交換設備を持ち、また複線化用地が全線にわたって確保されていた形跡が見られる。宇都宮寄りの沿線では駅を中心とした住宅地が整備されており、ベッドタウン路線の色彩が濃い。

路線データ

  • 路線距離:24.3km
  • 軌間:1067mm
  • 駅数:11駅(起終点駅含む)
  • 複線区間:なし(全線単線
  • 電化区間:全線(直流1500V)
  • 閉塞方式:自動閉塞式
  • 最高速度:90km/h
  • 最長編成:4両編成
  • 保安装置:東武形ATS

運行形態

普通列車が中心で、ワンマン運転の4両編成が日光線栃木駅 - 東武宇都宮駅間で1時間あたり昼間2 - 3往復、ラッシュ時は特急を含めて3 - 4往復(13 - 30分間隔)で運行されている。ほとんどの列車が栃木駅で特急スペーシア「けごん」・「きぬ」や日光線急行・区間急行・普通列車と相互接続し、浅草・日光方面を結んでいる。なお、朝夕ラッシュ時と早朝深夜の一部列車は栃木駅まで直通せず、新栃木駅で折り返す。また、朝に1本のみ日光線南栗橋発東武宇都宮行きの列車が設定されており、この列車は新栃木駅 - 東武宇都宮駅間でワンマン運転を行う。

特急は、「しもつけ」が朝の東武宇都宮発浅草行き1本と夕方の浅草発東武宇都宮行き1本で毎日運行されている。ホーム有効長の関係から、350系4両編成で運転される。

各駅のホームにはホーム監視モニターが設置され、普通列車のドア開閉は運転士が行っている。車内では自線の他日光線・鬼怒川線の主要列車が記載された時刻表が掲出されている。

以前は伊勢崎線浅草駅 - 東武宇都宮駅間に直通準急(あるいは無料急行・無料快速・無料準快速など、所要時間は約2時間30分 - 3時間)が運行され、長らくおおむね1時間あたり1本の割合で設定されていたが[2]、1994年には下り東武宇都宮行きは夕方・上り浅草行きは朝と夜運転で6往復[3]、2001年時点では下り東武宇都宮行きが夕方に1本・上りは朝に業平橋(現・とうきょうスカイツリー)行きが1本・浅草行きが1本となり[4]2006年3月18日のダイヤ改正で廃止された。

使用車両

ファイル:TOBURAILWAY SERIES8000 81105F.JPG
東武8000系ワンマン対応車 - 新栃木駅(2008年10月撮影)

現在の車両

  • 350系
    • 特急「しもつけ」用。普通列車のワンマン運転開始後も車掌が乗務する。
  • 8000系南栗橋車両管区新栃木出張所所属)
    • ワンマン対応車。8189F・8190F・81105F・81106F・81108F・81115F・81116F・81118Fの4両編成8本が運用される。

過去の車両

  • 3070系
    • 内陸部での高温多湿(猛暑)が問題となった時期に、伊勢崎線で朝ラッシュ時の増結運用を終えた春日部検修区の8000系や10000系を南栗橋から回送し、非冷房の3070系の運用を置き換えることで、午後のみではあるものの冷房化が図られたことがある。宇都宮線の4運用のうち3運用がこの方法で午後のみ置き換えられ、5050系の転入まで継続された。
  • 5050系
    • 2006年12月31日をもって運用終了した。当時は5155F・5156F・5157F・5160F・5161F・5162Fの4両編成6本が運用されていたが、全車が廃車解体された。当線は5000系列が最後まで運行された線区であった。
  • 6050系
    • ワンマン運転となるため、8000系ワンマン対応車に置き換えられた。
  • 10000系・10030系
    • ワンマン運転となるため、8000系ワンマン対応車に置き換えられた。
  • 30000系
    • ワンマン運転となるため、2007年5月上旬に8000系ワンマン対応車に置き換えられ、南栗橋車両管区春日部支所に戻された。

導入予定の車両

  • 20000系
    • 日比谷線直通の20000系を70000系に置き換え、余剰となった20000系の内外装をリニューアルした上で、2018年夏より導入予定[5][6]

歴史

当区間の優等列車の歴史については「しもつけ (列車)」も参照のこと。

  • 1928年(昭和3年)12月7日 鉄道免許状下付(下都賀郡大宮村-宇都宮市)[7][8]
  • 1930年(昭和5年)3月 複線化に計画を変更[8]
  • 1931年(昭和6年)
  • 1932年(昭和7年)
  • 1933年(昭和8年)
    • 4月6日 急行電車の設定が認可される[8]
    • 12月15日 野球場前駅を常設駅とし南宇都宮駅に改称。
  • 1944年(昭和19年)
  • 1953年(昭和28年) 浅草 - 東武宇都宮間の無料急行・準急(毎時1-2本運行)に加え、愛称無しの有料急行1往復運行開始。現在の特急「しもつけ」とほぼ同じダイヤ設定。当時の日光線準急は浅草 - 東武日光間と浅草 - 東武宇都宮間に運転されていた。
  • 1954年(昭和29年)9月24日 花房町駅廃止。
  • 1956年(昭和31年) 浅草 - 東武宇都宮間の有料急行に「しもつけ」の愛称が与えられる。
  • 1959年(昭和34年)
    • 11月 浅草 - 東武宇都宮間の急行「しもつけ」廃止[8]。浅草 - 東武宇都宮間直通列車は再び準急・快速(毎時1-2本)のみとなる。
    • 11月28日 東武宇都宮駅移転に伴い0.1km短縮(24.3km)[8]
  • 1965年(昭和40年)6月7日 おもちゃのまち駅開業[8]
  • 1970年(昭和45年)
  • 1988年(昭和63年)8月9日 浅草 - 東武宇都宮間に快速急行「しもつけ」(6050系を使用)運転開始[8]
  • 1989年(平成元年)11月28日 柳原信号所廃止。
  • 1991年(平成3年)7月21日 ダイヤ改正により、快速急行「しもつけ」を急行に格上げ[8]、使用車両を350系に切り替える[8]
  • 2006年(平成18年)3月18日 ダイヤ改正に伴う種別名変更により、急行「しもつけ」を特急に格上げ[8]
  • 2007年(平成19年)
    • 8月 一部の時間帯で普通列車ワンマン運転開始。
    • 10月31日 全普通列車でワンマン運転開始[8]
  • 2015年(平成27年)
  • 2018年(平成30年)6月16日 栃木県県民の日記念イベントにあわせ、「東武宇都宮線フリー乗車DAY」を実施予定。栃木 - 東武宇都宮間が無料で乗車できる「東武宇都宮線フリー乗車券」を宇都宮線各駅で配布[16]

駅一覧

凡例
単線/複線 … ∥:複線区間、◇:単線区間(列車交換可能)、∨:これより下は単線、∧:終点(列車交換可能)
駅番号 駅名 駅間営業キロ 営業キロ 接続路線 単線/複線 所在地
 
TN-12 新栃木駅 - 0.0 東武鉄道:TN 日光線(一部列車は栃木駅まで直通運転) 栃木市
TN-31 野州平川駅 2.0 2.0  
TN-32 野州大塚駅 1.9 3.9  
TN-33 壬生駅 3.5 7.3   下都賀郡
壬生町
TN-34 国谷駅 3.5 10.8  
TN-35 おもちゃのまち駅 1.8 12.6  
TN-36 安塚駅 2.2 14.8  
TN-37 西川田駅 3.5 18.3   宇都宮市
TN-38 江曽島駅 2.0 20.3  
TN-39 南宇都宮駅 1.8 22.1  
TN-40 東武宇都宮駅 2.2 24.3  

過去の接続路線

  • 栃木駅:鍋山人車鉄道 - 1956年11月廃止
  • 柳原信号所:柳原線 - 1989年11月28日廃止(貨物線)
  • 壬生駅:小倉川砂利線 - 1984年2月1日廃止(貨物線)
  • 西川田駅:大谷線 - 1964年6月16日廃止

廃駅・廃止信号所

  • 柳原信号所(野州大塚 - 壬生間)
  • 花房町駅(南宇都宮 - 東武宇都宮間)

脚注

  1. 宇都宮線乗降人員
  2. 『JTB時刻表』1989年3月号、日本交通公社、p.698 によると日中はおおむね1時間に1本で下り東武宇都宮行き11本・上り浅草行き10本の準急あり。
  3. 『JTB時刻表』1994年9月号、日本交通公社、p.774
  4. 『JTB時刻表』2001年4月号、JTB、p.790
  5. “2018年度の設備投資計画について” (PDF) (プレスリリース), 東武鉄道, (2018年4月27日), http://www.tobu.co.jp/file/pdf/66e1f6bb5a290cd25df639f76cc41d82/180427_2.pdf?date=20180509103433 . 2018閲覧. 
  6. “東武鉄道20000系リニューアル、日光線・宇都宮線で今夏デビューへ”. マイナビニュース. (2018年4月27日). https://news.mynavi.jp/article/20180427-623596/ . 2018閲覧. 
  7. 「鉄道免許状下付」『官報』1928年12月11日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  8. 8.00 8.01 8.02 8.03 8.04 8.05 8.06 8.07 8.08 8.09 8.10 8.11 8.12 8.13 東武宇都宮線開通80周年記念イベントを実施! - 東武鉄道、2011年7月21日、2011年7月21日閲覧。
  9. 「地方鉄道運輸開始」『官報』1931年8月18日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  10. 10.0 10.1 【栃木、茨城大雨】線路が宙づり 東武宇都宮線で橋の土台流される 全線で運転見合わせ - 産経ニュース、2015年9月11日
  11. 大雨の影響による復旧作業の進捗状況について (PDF)”. 東武鉄道 (2015年9月11日). . 2015閲覧.
  12. 台風第18号及び第17号による大雨等に係る被害状況等について(第8報) (2015/09/11 12:00現在) (PDF)”. 国土交通省 (2015年9月11日). . 2015閲覧.
  13. 【台風18号・ライフライン情報】東武宇都宮線、一部区間除き運転再開 安塚-西川田駅間で橋が流失 - 下野新聞、2015年9月11日
  14. 東武宇都宮線安塚〜西川田間、10/7運転再開 - 橋りょう流出から1カ月で復旧 - マイナビニュース、2015年10月5日
  15. 安塚-西川田駅間の運転を再開 東武宇都宮線 - 下野新聞、2015年10月7日
  16. “6月16日(土)栃木県県民の日記念イベントにあわせ、「東武宇都宮線フリー乗車DAY」を実施します!” (PDF) (プレスリリース), 東武鉄道, (2018年5月10日), http://www.tobu.co.jp/file/pdf/5f1d09795e654f3a60d56dc5eb09c20a/180510_1.pdf . 2018閲覧. 

関連項目

外部リンク

テンプレート:東武鉄道の路線