松平健

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松平 健(まつだいら けん、1953年11月28日 - )は、日本俳優歌手。本名は鈴木 末七(すずき すえしち)[注釈 1]。愛称はマツケンケン様上様愛知県豊橋市出身。三喜プロモーション所属。

来歴・人物

豊橋市立青陵中学校卒業、愛知県立豊橋工業高等学校中退後、寿司職人となる[1]。その後、石原裕次郎に憧れて俳優を志し、1970年(昭和45年)に上京。石原プロモーションに入社を直訴するもかなわず、宝映テレビプロダクションに入団。当初の芸名は松本二郎を名乗り、同僚に稲川淳二がいた。デビューは1972年(昭和47年)の『マドモアゼル通り』で、この時期に松平健に改名した。この当時ウルトラマンタロウのオーディションを受けるが最終選考で落選[2]

1974年(昭和49年)に勝新太郎が主宰する勝プロダクションに入り、勝の付き人を経験する傍ら、1975年(昭和50年)に勝主演の『座頭市物語』に出演した。1976年(昭和51年)に昼ドラマ『人間の條件』(フジテレビ系)において、初の主人公・梶役を演じた。

1978年(昭和53年)に『暴れん坊将軍』(テレビ朝日系)の主役徳川吉宗に抜擢される。同作は2008年(平成20年)まで放送回数832回を数える長寿番組となり、時代劇スターとして認知され、彼の代表作となった。前後して出演した大河ドラマの『草燃える』では北条義時、『峠の群像』では石野七郎次、『元禄繚乱』では色部又四郎、『利家とまつ』では柴田勝家、『義経』では武蔵坊弁慶[注釈 2]を演じており、同ドラマの常連俳優のひとりである。徳川吉宗や上記以外にも高杉晋作斎藤道三平清盛大友宗麟大石内蔵助遠山景元徳川家康など歴史上の人物をドラマ化したもので主演している。

また1980年(昭和55年)には自身初となる刑事ドラマ『走れ!熱血刑事』(テレビ朝日系)に主演している。

2004年(平成16年)6月には『新説!歴史将軍』(フジテレビ系)に出演して、バラエティ番組の初司会を務めた。同年夏、舞台公演の終わりに華美な衣装で熱唱する「マツケンサンバ」のパフォーマンスが、大地真央との離婚取材に訪れたはずの芸能マスコミから注目を浴びた。それまで同曲のCDは公演会場でのみ売られていたが、この評判を受け「マツケンサンバII」が7月7日に全国発売され、松平の愛称として『マツケン』という呼称が浸透するようになる。「マツケンサンバII」はオリコンシングル部門で初登場17位を記録(最高位は3位)。8月の『神宮外苑花火大会』では歌と踊りを披露して、25,000人の観客は総立ち。秋には宝塚歌劇団の運動会の入場行進でも踊られた。12月31日の『第55回NHK紅白歌合戦』及び『第46回日本レコード大賞』に「マツケンサンバII」では、両者ともに出場したすべての男性歌手で最も高い視聴率を記録した[3]。以後、2006年までマツケンサンバがブームとなる。当時の小中学生にも広く浸透し、大ブレイクした。

2005年(平成17年)2月19日ニューヨーク・タイムズ紙に日本での「マツケンサンバII」ブームに関する記事が、松平のコメントつきで掲載された[4]。3月8日には東京ドームでマツケンサンバのコンサートも行い、南原清隆香取慎吾(“カツケン”名義)と共演した。4月から『バニラ気分!』内で『マツケン・今ちゃん・オセロのGO!GO!サタ』で、バラエティ番組にも本格的に進出した。8月、地元・豊橋市の「豊橋ふるさと大使」に就任。9月14日には「マツケンサンバII」の続編に当たる「マツケンサンバIII」が発売され、初登場オリコンシングル部門17位を記録。17日には愛・地球博(愛知万博)の会場内で、「マツケンサンバIII」を披露、10,000人の観客は総立ちとなった。12月31日には『年忘れにっぽんの歌』に出演し、20分間にわたって『マツケンサンバI・II・III』をメドレーで熱唱した。

2006年(平成18年)に『マツケンのAWA踊り』を発売。今回は振付を真島ではなくパパイヤ鈴木が担当。豊橋まつりで豊橋発祥のええじゃないかをテーマにした「マツケンのええじゃないか」を豊橋球場で披露、約1万人を集める。

2007年(平成19年)5月18日ナゴヤドーム中日ドラゴンズ - 読売ジャイアンツ戦で始球式を務めた。7月に秋元康とのコラボレーションによるシングル「マツケン・パラパラ」を“KEN MATSUDAIRA”名義で発売。今回は、その名の通りパラパラがテーマ。熱い夏を吹き飛ばすアッパー系のナンバーで、松平はロンゲのウィッグにゴージャスな白いスーツという姿で、パラパラの振り付けにも果敢に挑戦した。

2008年(平成20年)4月に、地元中日ドラゴンズの応援歌「燃えよドラゴンズ! 2008」を熱唱。「暴れん坊将軍」にちなみ、2008年版の歌詞には「天下を取る」など勇ましいフレーズが含まれている。カップリング曲として新曲「マツケン燃えドラ盆おどり」も収録。「マツケンサンバII」の振付師、真島茂樹が振り付けを担当し、ナゴヤドームで観客が一緒になって踊れるような曲となっている。4月12日付のオリコンデイリーランクで10位になった。同年、自らがプロデュースしている美人美脚ユニット「Luxis」をデビューさせ、プロデューサーとしても活動している。

2012年(平成24年)10月より、政府広報が展開する、悪質商法などの「高齢者の消費者トラブル」防止に関する啓発をするイメージキャラクター未然奉行に就任した[5]

2012年(平成24年)11月、自らプロデュースするカレー「マツケンカレー」発売。11月1日に東京都内にて発売記念イベントが行われた[6]

2015年(平成27年)より愛知県が展開している観光PRキャンペーン「モノスゴ愛知でマツケン」のキャンペーンキャラクターを務めており、同キャンペーンのサイトで公開されている動画「こちらマツケン。こちら愛知県」にも出演している(年度ごとにバージョンが変わる)[7][8]

私生活では演劇風と共に去りぬ』の縁で1990年(平成2年)に大地真央と結婚したが、2004年(平成16年)に離婚。その後、2005年(平成17年)10月12日に14歳年下の元タレント女優松本友里と再婚。2006年(平成18年)10月31日に長男が誕生した。しかし2010年(平成22年)11月15日、松本が自宅で自殺。ショックを受けながらも、松平は千秋楽まで舞台を務めた。2015年7月、40歳代の一般女性と再々婚[9]

出演作品

テレビドラマ

映画

演劇

バラエティ番組

他多数

教養番組

音楽番組

CM

劇場アニメ

テレビアニメ

吹き替え

イベント

ゲーム

インターネット動画

ディスコグラフィー

シングル

  • 夜明けまで(1980年11月。デビュー曲。テレビ朝日系テレビドラマ『走れ!熱血刑事』主題歌)
  • そのままのお前であればいい(1982年)
  • 花〜すべての人の心に花を〜(1984年)
  • マツケン音頭(1984年)
  • 夜明け(1985年)
  • 再会物語(1985年)
  • マツケン数え歌(1987年)
  • マツケンマンボ(1987年)
  • マツケン小唄(1989年)
  • マツケンでGO!(1991年)
  • 夢灯り(1992年。暴れん坊将軍挿入歌)
  • マツケンサンバI(1992年)
  • マツケンサンバII(1994年)
  • やじろべえ(1995年)
  • 次郎長・お蝶ふたり笠(1995年。真木由布子とのデュエット)
  • 千代紙(1996年)
  • ぬくもり(1997年)
  • 北のともしび(1999年)
  • マツケンサンバII・2004年バージョン(2004年)オリコン3位
  • マツケンサンバIII(2005年)オリコン17位
  • マツケンのAWA踊り(2006年)オリコン99位
  • マツケンのええじゃないか(2006年・愛知県豊橋市限定発売)
  • 恋、二の次に(2007年・テレビ朝日「遠山の金さん」主題歌)
  • マツケンパラパラ〜俺様ゲーム〜(2007年)オリコン106位
※“KEN MATSUDAIRA”名義。
  • 燃えよドラゴンズ! 2008、マツケン燃えドラ盆おどり(中日ドラゴンズ2008応援歌)(2008年)オリコン60位
  • 星空のハネムーン(2008年)オリコン183位
  • 手をつなごう〜マツケン×仮面ライダーサンバ〜(2011年・映画『劇場版 仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル』主題歌[21]) オリコン26位
  • マツケンマハラジャ / マツケンカレー(2011年) - オリエンタルからコラボ製品「マツケンカレー」が期間限定発売、オリコン109位
  • 日本人応援歌(2012年)
  • マツケンサンバ4/マツケンの大繁盛(2014年)
  • 札幌哀愁(2014年)オリコン105位
  • 昇竜 -いざゆけ ドラゴンズ- (2015年) - 中日ドラゴンズ公式球団歌。
  • むらさき山哀歌(2016年)

アルバム

  • 黎明(1980年)
  • 夜明けまで(1980年)
  • 若獅子の旅立ち(1982年)
  • 若獅子は咆哮ゆ(1982年)
  • 花〜すべての人の心に花を〜(1984年)
  • 五月の雨(1985年)
  • 男の美学(1994年)
  • ぬくもり(1997年)
  • 斬って候(2000年)
  • MATSUKEN DANCE TRACKS(2003年)
  • THE VOICE 〜セルフカバー・ベストアルバム〜(2005年)
  • 松平健 華麗なる11変化(2009年)

関連商品

書籍

  • マツケンレシピ―刀を包丁に持ち替えた(2006年4月、フジテレビ出版)
  • マツケンレシピ2 カンタン豪華なおもてなしごはん(2007年9月、扶桑社)

食品

  • マツケンカレー(2012年)

受賞歴

脚注

注釈

  1. 末七の由来は、7人兄弟の末っ子からきている。
  2. 武蔵坊弁慶役は、新春時代劇スペシャル / 弁慶1997年(平成9年)・テレビ朝日・主演)に続き、2回目となった。

出典

  1. 松平健の母 ~将軍は耐えしん坊~”. グレートマザー物語. テレビ朝日. 2014年11月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。. 2017閲覧.
  2. あのマツケンがウルトラマン主役候補だった!?”. . 2017閲覧.
  3. 今回のスター 松平健”. 徳光和夫のトクセンお宝映像!. BS日テレ. 2013年12月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。. 2017閲覧.
  4. “A Samurai And Japan Get Samba Night Fever”. The New York Times. (2005年2月19日). http://www.nytimes.com/2005/02/19/arts/music/a-samurai-and-japan-get-samba-night-fever.html . 2017閲覧. 
  5. 特集-高齢者の消費者トラブル:政府広報オンライン”. . 2012閲覧.
  6. “松平健プロデュース「マツケンカレー」に自信あり”. スポーツニッポン. (2012年11月2日). http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2012/11/02/kiji/K20121102004464350.html 
  7. 徹子の部屋 松平健 2017/06/22(木)12:00放送 テレビ朝日”. TVでた蔵. ワイヤーアクション (2017年6月22日). . 2017閲覧.
  8. 愛知県PRサイト「モノスゴ愛知でマツケン」が愛知県愛に溢れている件。”. カルテットコミュニケーションズ (2015年9月7日). . 2017閲覧.
  9. 松平健、61歳で3度目の結婚 お相手は一般女性”. ORICON (2015年8月20日). . 2018閲覧.
  10. “松平健:「おんな城主 直虎」で武田信玄に 「少しおちゃめに演じたい」”. まんたんウェブ (株式会社MANTAN). (2017年6月21日). https://mantan-web.jp/article/20170621dog00m200009000c.html . 2017閲覧. 
  11. “松平健、初のダークヒーローで“攻めの演技”「自分から向かっていった」”. ORICON STYLE. (2016年5月17日). http://www.oricon.co.jp/news/2071799/full/ . 2016閲覧. 
  12. “横澤夏子、TBS連ドラ初出演 武井咲の先輩役に「壮大なドッキリではないかと…」”. ORICON STYLE. (2016年6月7日). http://www.oricon.co.jp/news/2072913/full/ . 2016閲覧. 
  13. “松平健が佐々木小次郎役!武蔵描く新作映画で”. シネマトゥデイ (株式会社シネマトゥデイ). (2018年1月26日). https://www.cinematoday.jp/news/N0097964 . 2018閲覧. 
  14. ケーブルテレビのJCN|どうも。JCNです。
  15. アンドロイド・マツケンサンバ|JCNスマートテレビ|JCNデ世界初ヲ体験シヨウ。
  16. 時代劇専門チャンネルオリジナルCM”. 時代劇専門チャンネル公式YouTube. . 2018閲覧.
  17. [松平健]劇場版「ドラえもん」にゲスト出演 コスプレ披露で「がんばりマスタード!!」”. マイコミジャーナル. . 2013閲覧.
  18. 松平健、『X-MEN』最新作で洋画吹き替え初挑戦「大いに暴れたい」”. オリコン. . 2016閲覧.
  19. スターホース3 × 暴れん坊将軍 まさかのコラボレース実現!”. セガ 製品情報サイト (2015年12月25日). . 2015年12月27日閲覧.
  20. “「23/7 トゥエンティ スリー セブン」,「ウォーダン」役に俳優の松平 健さんを起用”. 4Gamer.net. (2017年9月7日). http://www.4gamer.net/games/393/G039372/20170907121/ . 2018閲覧. 
  21. “マツケン吉宗が仮面ライダーサンバ歌う”. 日刊スポーツ. (2011年6月21日). http://www.nikkansports.com/entertainment/news/p-et-tp1-20110621-793292.html 

関連項目

外部リンク


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