柿本人麻呂

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柿本人麻呂(歌川国芳作,木版画,1844~54).jpg

柿本人麻呂(かきのもと の ひとまろ、斉明天皇6年(660年)頃 - 神亀元年(724年)3月18日[1]

持統,文武朝の歌人。『万葉集』中の年代を明記した歌によると,持統3 (689) 年から文武4 (700) 年まで作歌活動をしている。下級官吏として天皇や諸皇子に仕え,その歌才のゆえに宮廷歌人的な役割も果していたようで,官命によって地方を旅行したり,地方官になったこともあると考えられている。『万葉集』に署名のみえるものとして長歌 18首,短歌 68首 (「或本歌」などを含む。なお異説もある) を残す。作品は,伝統をふまえたうえで独創的であり,時代の精神を体現しつつかつ個性的で,その自由ではなやかな修辞,力強く重厚な詠風などによって『万葉集』中第一の歌人と認められている。なお『万葉集』には『柿本朝臣人麻呂歌集』から採録した歌 373首があり,このなかにも人麻呂の作があると考えられているが,具体的な作品については説が分れている。



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