栗駒国定公園

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世界谷地原生花園

栗駒国定公園(くりこまこくていこうえん)は岩手県宮城県秋田県山形県にまたがる大規模な山岳国定公園で、総面積は771.4平方kmに及ぶ。1968年7月22日指定。

焼石岳の西麓(焼石岳の山頂付近は指定外である)、栗駒山(須川岳)のほか、大噴湯で知られる小安峡世界谷地原生花園神室山鬼首および鳴子峡などから成る。一帯には栗駒温泉郷を始め、夏油温泉秋ノ宮温泉郷鬼首温泉郷須川温泉鳴子温泉郷(鳴子、東鳴子、中山平)など温泉が豊富に湧出する。鳴子温泉郷一帯は東北有数の保養地として発展しており、利用者が多い。

地質学的にも貴重なものが多く、夏油温泉の石灰華(特別天然記念物)、[1]状珪石および噴泉塔(天然記念物)、鬼首の雌釜および雄釜間歇温泉(特別天然記念物)などが同公園内にある。

前身は東北4県が設置した県立自然公園である。岩手県の須川・焼石自然公園、宮城県の栗駒山県立自然公園、玉造温泉郷県立自然公園、秋田県の栗駒県立自然公園、山形県の神室加無山県立自然公園で、これらを統合して加無山を除いたものが栗駒国定公園となった[2]。加無山は加無山県立自然公園とされた。

  1. 魚偏に而。
  2. 宮川善造「地域開発における観光」、『奥羽山脈の研究』、現代地理学研究会、1988年、345頁。