水商売

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水商売(みずしょうばい)とは、先の見通しが立ちにくく、世間の人気や嗜好に大きく依存し、収入が不確定な業種職業、およびそうしたものに従事する人を指す日本の俗語である。なお、日雇い労働者農家漁師など、人気や嗜好以外の要因で収入が安定しない職や働き方を含まない。

概要

飲食業花柳界性風俗業のような業種のほかに、相撲歌舞伎演劇などの興行ものや人気商売(芸能人スポーツ選手など)、作家クリエイターといった職業も含む言葉だが、現在では夜間営業で酒を出す飲食店(主にバーや接待クラブ)や風俗営業ホストホステス風俗嬢などに限定して指すことが多い。接待飲食等営業の場合は「お水」とも呼ばれている。

風俗商売としての水商売においては、経営母体やいわゆる「ケツ持ち」として暴力団が介在するケースが報道などを通してしばしば見受けられる。 なお、金品などのプレゼントは本来は申告しなくてはならないものであるが、ほとんどの人間は申告をしていない。扱っているものがものなので脱税をしやすく実際している店も多い。中には働いていないことにして税金を払わずに給与を払っているような悪質な店もある。

語源

「水」は収入が不確定な状態を指している[1]。飲食店、風俗店は景気の良し悪し、天候、客の気まぐれなどによって収益が大きく左右されるものである。 また、芸妓が「泥水稼業」と言われていたからという説、江戸時代、街路にあった「水茶屋」からという説もある[2]

脚注

  1. 前田富祺(編)『日本語源大辞典』(小学館)ISBN 4095011815参照。
  2. 米川明彦(編)『日本俗語大辞典』(東京堂出版)ISBN 4490106386参照。

関連項目

外部リンク