池田山川

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池田・山川(いけだ・やまがわ)は、鹿児島県薩摩半島南部にある池田湖松ヶ窪池底鰻池成川盆地山川湾から成る火山群の総称。池田火山(群)とも呼ばれる。阿多カルデラの内部にあり、約5,500年前から約4,500年前にかけて噴火したことからランクCの活火山に指定されている。

歴史

約5,500年前、まず現在の池田湖の北部にある池崎噴火口でマグマ水蒸気爆発が発生した。続いてスコリア軽石を噴出する噴火が起こり、池田火砕流と呼ばれる火砕流が発生した。この火砕流は数回にわたって発生している。一連の噴火活動による噴出物は合計約5km3に達し、噴出物が抜けた跡に池田カルデラと呼ばれるカルデラが形成された。これとほぼ同時期に現在の池田湖北部と山川湾とを結ぶ直線上付近でマグマ水蒸気爆発が繰り返され、松ヶ窪、池底、鰻池、成川盆地、山川湾のマール群が相次いで形成された。

その後、池田湖の湖底火山が噴火し池田湖火山灰と呼ばれる火山灰を噴出している。さらに約4,500年前に池田湖の南縁に鍋島岳と呼ばれる溶岩ドームが形成された。

関連項目

参考文献

  • 指宿市役所総務課市誌編さん室編 『指宿市誌』 指宿市長肥後正典、1985年。

外部リンク