深海平原

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深海平原(しんかいへいげん)とは平ら、もしくは勾配の緩やかな大洋の深海底である。この場所では下部からの熱エネルギーの影響が無く、粒子はゆっくりと沈降する。そのため、世界でもっとも平坦で滑らかな地域ということができる。

深海平原は水深2,200~5,500mに達し、 一般にはコンチネンタルライズ中央海嶺の間に広がっている。深海平原は凹凸のある海洋地殻の表面を細粒の堆積物(主に粘土シルト)が覆っている。多くの堆積物は、大陸棚から深海峡谷を通して低層水の中を下るタービダイト(重力流)によって供給される。他の堆積物は主に風により陸から海に運ばれた塵(粘土粒子)や、海洋表層から沈降した小さな海生動植物(プランクトン)の遺骸から成る。 太平洋では他の大洋底より深海平原が少なく、重力流による堆積物は太平洋の縁辺にある海溝でせき止められる。 

大西洋では、「大陸棚→コンチネンタルライズ→深海平原→中央海嶺」と中央海嶺を中心に対称な配列となっている。 縁辺に海溝がある太平洋の場合、一方、もしくは両方が「大陸棚→コンチネンタルライズ(もしくは海溝斜面)→海溝→深海平原→中央海嶺」という配列になる。

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