田辺市

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湯の峰温泉つぼ湯

田辺市(たなべし)は、近畿地方の南部、和歌山県の中南部に位置する

和歌山県南部の中心都市である。熊野古道の中辺路ルート、大辺路ルートの分岐点で、「口熊野」と称される。

近畿の市の中では面積は最大である(全国順位は20位)

地理

気候は黒潮の影響があり、比較的温暖であるが、内陸は山が迫り、山地的な気候の影響がある。一方、市の北部は紀伊山地に面する。熊野本宮大社をはじめ、熊野参詣道熊野九十九王子社跡などは、ユネスコ世界遺産紀伊山地の霊場と参詣道」に含まれる物件である。

海岸線は入り組んで田辺湾を形成する。湾の北の端には天神崎があり、南側は白浜に接する。湾内には神島など小さな島があり、亜熱帯性の生物が記録されている。

三星山護摩壇山

人口

和歌山県内では和歌山市に次いで第2位の人口である。 平成22年国勢調査(速報値)より前回調査からの人口増減をみると、4.11%減の79,107人であり、増減率は県内30市町村中9位。

田辺市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より

歴史

源義経の片腕である武蔵坊弁慶のふるさととされる、この田辺は熊野水軍の根拠地でもあった。江戸時代には口熊野(くちくまの)の中心地として重視され、紀伊徳川家の一族や重臣が田辺に封ぜられた。明治維新の際には田辺藩が成立した。

沿革

行政

新田辺市

旧田辺市

田辺市
廃止日 2005年5月1日
廃止理由 新設合併
田辺市(旧)、龍神村中辺路町大塔村
本宮町→田辺市(新)
現在の自治体 田辺市(新)
廃止時点のデータ
地方 近畿地方
都道府県 和歌山県
団体コード 30206-6
面積 136.43km2
総人口 70,652
(2004年10月31日)
隣接自治体 日高郡 みなべ町西牟婁郡 白浜町
上富田町大塔村中辺路町
田辺市役所
所在地 646-8545
和歌山県田辺市新屋敷町1番地
外部リンク 田辺市ホームページ
特記事項 旧田辺市の市役所本庁は、新田辺市の市役所本庁となっている。
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歴代市長(戦後)
  • 小森嘉一(1947年4月5日 - 1955年4月8日)
  • 那須孫次郎(1955年4月30日 - 1958年4月2日)
  • 野見千吉(1958年4月27日 - 1974年4月26日)
  • 水野忠晴(1974年4月27日 - 1986年4月26日)
  • 生駒啓三(1986年4月27日 - 1994年1月3日)
  • 脇中孝(1994年2月20日 - 2005年4月30日)

姉妹都市・提携都市

国内

海外

主な学校

幼稚園

  • 田辺市立新庄幼稚園
  • 田辺市立三栖幼稚園
  • 田辺市立上秋津幼稚園
  • 田辺市立中芳養幼稚園
  • 私立うえのやま幼稚園
  • めぐみ学園紀南幼稚園
  • 私立立正幼稚園

小学校

  • 田辺市立田辺第一小学校
  • 田辺市立田辺第二小学校
  • 田辺市立田辺第三小学校
  • 田辺市立芳養小学校
  • 田辺市立大坊小学校
  • 田辺市立稲成小学校
  • 田辺市立近野小学校
  • 田辺市立富里小学校
  • 田辺市立三里小学校
  • 田辺市立会津小学校
  • 田辺市立田辺東部小学校
  • 田辺市立新庄小学校
  • 田辺市立新庄第二小学校
  • 田辺市立中芳養小学校
  • 田辺市立上芳養小学校
  • 田辺市立中山路小学校
  • 田辺市立上山路小学校
  • 田辺市立栗栖川小学校
  • 田辺市立鮎川小学校
  • 田辺市立本宮小学校
  • 田辺市立上秋津小学校
  • 田辺市立秋津川小学校
  • 田辺市立三栖小学校
  • 田辺市立長野小学校
  • 田辺市立伏菟野小学校
  • 田辺市立馬我野小学校(休校中)
  • 田辺市立咲楽小学校
  • 田辺市立龍神小学校
  • 田辺市立二川小学校

中学校

  • 和歌山県立田辺中学校(中高一貫教育、田辺高校に併設)
  • 田辺市立明洋中学校
  • 田辺市立高雄中学校
  • 田辺市立東陽中学校
  • 田辺市立新庄中学校
  • 田辺市立衣笠中学校
  • 田辺市立中芳養中学校
  • 田辺市立上芳養中学校
  • 田辺市立上秋津中学校
  • 田辺市立近野中学校
  • 田辺市立三里中学校
  • 田辺市立龍神中学校
  • 田辺市立大塔中学校
  • 田辺市立秋津川中学校
  • 田辺市立中辺路中学校
  • 田辺市立本宮中学校

高等学校

その他

交通

鉄道路線

紀伊田辺駅には特急くろしおを含め、すべての列車が停車するが、芳養駅と紀伊新庄駅には普通列車しか停車しない。芳養駅には1時間に1本、紀伊新庄駅には3時間に1本ほどの割合で列車が停車する。

路線バス

コミュニティバス

道路

高速自動車国道
国道
主要地方道
一般県道

最寄空港

田辺市内中心部からは車で約25分である。空港自体は隣接する西牟婁郡白浜町内にある。日本航空の定期便が毎日3往復、東京国際空港(羽田)との間を約1時間で結んでいる。2,000m滑走路をもつ。また、JR紀伊田辺駅前などから空港リムジンバスではないものの、明光バスが運行する路線バスが飛行機に接続するかたちで、走っている。

産業

  • 商業

田辺市は県では和歌山市に次ぐ商業地であり、紀南の中心地として商業施設が集中する。

  • 農業

旧田辺市域ではみなべ町と並ぶ梅の一大産地となっており、山間部の上芳養、中芳養地区一帯に集中する。また、大坊地区はミカンの産地となっており、紀南みかん、大坊みかんと呼ばれるブランドみかん産地。スモモ栽培も盛んで、新庄地区などが主産地。山間部の旧中辺路町、旧大塔村一帯では稲作の転作作物としてシシトウ栽培が推奨され、県内随一の産地となっている。旧龍神村では椎茸やユズの栽培が行われている。本宮地区では茶が特産され、音無茶として販売される。

  • 畜産業

田辺市~旧中辺路町一帯は養鶏場が多い。梅干し工場の副産物であった梅酢を餌に含ませ、食味を改良した「紀州うめどり」や「紀州うめたまご」の知名度が上がり、そのうめどりを利用した「たなべえサンド」などの特産品も生まれている。旧本宮町域では熊野牛の産地となっている。

  • 漁業

カツオ、イサキ、サンマなどが獲れる。イサキは『紀州いさぎ』としてブランド化。

  • 林業

龍神地区や本宮地区、大塔地区では林業が盛んで、龍神スギ、熊野スギとしてブランド化された銘木の産地。それゆえ林業によって成立した集落がいくつも見られたが、国産木材の価格低迷や高齢化などにより多くの集落が姿を消している。

観光地

有形文化財

自然景勝地

熊野信仰

文化施設

ファイル:Minakata kumagusu kensyoukan&kyutei.JPG
南方熊楠顕彰館と熊楠旧邸

温泉

その他

祭事

映画ロケ地

出身有名人

地元では、植芝盛平武蔵坊弁慶南方熊楠を加えて田辺の三奇人と呼んでいる。このうち南方熊楠は和歌山市出身だが後半生を田辺で過ごしており、生誕150年となる2017年にその功績をたたえて田辺市名誉市民の称号が贈られることとなった[1]

その他

  • 田辺市の市外局番の大部分は0739であるが(田辺MA)、本宮町は0735(新宮MA)である。0739は、白浜町、上富田町、すさみ町、みなべ町も使用。
  • 本州最南の市である。
  • 1973年から1978年までの6年間、田辺市でプロ野球南海ホークス春季キャンプを行っていた。
  • ご当地グルメとしてあがら丼などが考案されている。
  • 1999年に聖飢魔IIが「ふるさと創生計画」の一環で当時の市民とCM出演した。

脚注

関連項目

外部リンク