甲府駅

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甲府駅
配線図

竜王駅 留置線テンプレート:BS7text

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金手駅 酒折駅

甲府駅(こうふえき)は、山梨県甲府市丸の内一丁目にある東日本旅客鉄道(JR東日本)、東海旅客鉄道(JR東海)のである。

概要

当駅の所属線となっている中央本線[1]と、当駅を終点とする身延線の2路線が乗り入れている。中央本線の当駅を含む塩尻以東の区間はJR東日本の管轄(JR東日本が第一種鉄道事業者)で、身延線は全線にわたってJR東海の管轄である。当駅はJR東日本の管轄駅であり、JR東海には属さない[2]。JR東日本八王子支社の管内にあり、身延線下り場内信号機に会社境界が設置されている。特急列車を含む全旅客列車が停車する。

1987年4月の国鉄分割民営化までは、中央本線・身延線ともに日本国有鉄道(国鉄)の路線であったが、分割民営化によって中央本線塩尻以東はJR東日本、身延線はJR東海の管轄となり、当駅はJR東日本とJR東海の境界駅となった。

歴史

中央本線は甲府市街中心地を東西に通過しているが、甲府駅の立地する甲府市丸の内一丁目は内堀に囲郭された甲府城の内城部分に位置する。現在の甲府駅駅舎は城域北側の清水曲輪に相当し、曲輪には書院城門などの施設が存在していた。南側には屋形曲輪・本丸が所在する。清水曲輪の東西・北側は内堀が囲郭し、北側にはニの堀で囲郭された武家地に通じる山手門が所在している。明治期に甲府城は廃城となり、ニの堀は埋め立てられ武家地は払い下げられて官公庁用地として開発され、甲府駅の開業に至る。

駅構造

JR東日本とJR東海の共同使用駅となっており、JR東日本の管轄駅である。身延線は甲府駅第一場内信号が会社境界となっており、そこから甲府駅寄りはJR東日本管理となっている。

地上駅であり、舞鶴城跡の一部にある。南口に接して単式ホーム1面1線、その北側に島式ホーム1面2線が置かれ、南口側から1番線、2番線、3番線の順に付番されている。さらに単式ホームの東京方が切り欠かれ、切欠き部を挟む形で身延線用の2線があり、計2面5線となる。身延線用の切欠ホームのうち1番線に近い方が5番線、南口に近い方が4番線である。開業時から長年にわたり4番線は欠番となっており、代わりに6番線が存在したが、2010年7月15日に変更された。中央本線ホームすべての番線が身延線とポイントを介して線路が繋がっているが、現在は中央本線と身延線相互間の定期直通列車は存在しない。なお、中央本線ホームの番線から身延線へ進入する出発信号機、身延線から中央本線への場内信号機は緊急時や臨時列車の運行時に備えて一部が稼動しており[注釈 1]、毎年8月の「市川の花火」の際は普通列車の増発で身延線ホームが2本とも埋まるため、2017年も「ふじかわ13号」が3番線に到着した。身延線に繋がる信号のうち、一部は使用停止となっており、1番線から身延線へ進入する出発信号機は使用停止となっている。

かつては4番線のさらに南寄りに身延線用のホームが存在し、現行の4・5番線の位置には側線が存在していただけであった。旧身延線ホームは、多くは更地になり甲府市に売却されて公園となったものの、残った区画には2005年まで一部が残存しており標識等も残っていたが、その後解体されて消滅した。また、1番線と2番線の間と3番線の外側にそれぞれホームがない線路が1線ずつあり、貨物列車が旅客列車を待避するために使用される。駅から1.5キロメートルほど西側には、JR東日本甲府運輸区の車両留置線がある。

構内北側に旧・日本国有鉄道(国鉄)甲府機関区が、南口ロータリーの西側には1面2線の貨物ホームや貨車仕分け線などがあった。コンテナなども取扱う大規模な駅であったが、1984年に貨物取扱は廃止され、その後1988年に新たなコンテナ取扱駅として竜王駅が整備された。なお、機関区跡地の再開発は長年にわたりロータリーのみで進展がなかったが、2005年より本格的な整備が行なわれ、跡地は現在NHK甲府放送局甲府地方合同庁舎などが建っている(これまでのロータリーも改修されている)。

ホーム上は1番線と2・3番線にNEWDAYSコンビニエンスストア)、KIOSK駅弁販売所、個室タイプの待合室と喫煙ルーム[注釈 2]が設置されている。一方、4・5番線にはベンチと自動販売機のみ設置されている。現駅舎竣工から長い間改札コンコースを結んでいたのは階段のみであったが、バリアフリー対応の一環で2010年7月15日までに1番線新宿方面および2・3番線松本方面にエレベーターエスカレーターが設置された。

橋上駅舎を有しており、駅事務室や自動改札口、みどりの窓口[3][注釈 3]、南口の駅ビルセレオ甲府」の2階に接している。北口へは橋上駅舎から跨線橋が伸びており、通路にはコインロッカーVIEW ALTTEATM)が設置されている。近距離乗車券等の自動券売機には、JR移行直後にはJR東日本区間とJR東海区間を区別する機能があった。

当駅はJR東日本東京圏輸送管理システム(ATOS)導入の最西端の駅となる。

駅ビルは1986年(昭和61年)の「かいじ国体」開催にあわせ、1985年(昭和60年)10月に「エクラン」として改築完成したものである。以前は戦前からの木造平屋の駅舎を持ち、1番線を除く中央本線各ホームへは跨線橋でアクセスしていた。この跨線橋はかなり古いものであった。2015年3月13日に「セレオ甲府」として改装オープンした。

のりば

番線 路線 方向 行先
1・2・3 中央本線 下り 小淵沢塩尻松本長野方面
上り 大月八王子新宿東京方面
4・5 CC 身延線 鰍沢口身延富士静岡方面
  • 1・4・5番線は同じホームで、5番線は切欠きとなっている。
  • 中央本線は小淵沢・塩尻・松本方面の下りが1番線、大月・新宿・東京方面の上りが2・3番線が基本であるが、折り返しや特急の待ち合わせで逆方向のホームを使用する列車もある。
  • 特急「かいじ」の定期列車は、竜王駅発着の一部を除き、当駅が始発・終点となっている。
  • 静岡方面の特急「ふじかわ」はすべて4番線から発車する。

駅弁

当駅ではかつて日食甲陽軒によって数種類の駅弁が販売されていたが、2002年に日本レストランエンタプライズへ吸収合併され[4]、駅弁事業から撤退した。現在の主な駅弁は下記の通り[5]

  • ほっかほか甲州炭火焼き鶏めし
  • ほっかほか富士桜豚めし

利用状況

JR東日本集計による2社をあわせた2017年度の1日平均乗車人員15,090人である。なお、この数字には降車客や2社間乗り換え客は含まれない。

近年の1日平均乗車人員の推移は以下の通り。

年度 1日平均
乗車人員
1998年(平成10年) 16,363
1999年(平成11年) 16,023
2000年(平成12年) [JR 1]16,910
2001年(平成13年) [JR 2]16,291
2002年(平成14年) [JR 3]15,303
2003年(平成15年) [JR 4]14,976
2004年(平成16年) [JR 5]14,717
2005年(平成17年) [JR 6]14,585
2006年(平成18年) [JR 7]14,425
2007年(平成19年) [JR 8]14,496
2008年(平成20年) [JR 9]14,239
2009年(平成21年) [JR 10]13,897
2010年(平成22年) [JR 11]13,869
2011年(平成23年) [JR 12]13,608
2012年(平成24年) [JR 13]14,277
2013年(平成25年) [JR 14]14,556
2014年(平成26年) [JR 15]14,355
2015年(平成27年) [JR 16]14,683
2016年(平成28年) [JR 17]14,797
2017年(平成29年) [JR 18]15,090

運賃精算に関する状況

身延線はワンマン列車が多く運行されているが、無人駅から当駅まで乗車した場合は、整理券自動精算機に対応していないことから精算を行う必要がある。また、TOICA(ほか、各種IC乗車カード)対応区間が西富士宮駅以南であることから、仮に同カードを使用して同駅以南から当駅まで乗車した場合も同様の手続きを行う必要がある。駅業務はJR東日本が行っていることからJR東海は当駅での精算業務にも関与しておらず、JR東海専用の精算所や中間改札も設置していない。

身延線の列車の到着直後は無人駅から乗車した利用客が改札口の有人通路に並び精算を受けるため、特に朝ラッシュ時は長蛇の列が1番線ホームまで延びる光景がよく見られる。また、身延線の甲府側の区間はIC乗車カードが非対応であることから、改札から身延線ホームまでの所々に注意喚起を促す掲示がなされている。

当駅からIC乗車カードを利用して身延線・東海道本線経由で(JR東日本管内の)熱海駅やそれ以遠(小田原・伊東方面)へ行くこともできない(身延線は東京近郊区間ではなく、途中でJR東海(JR他社線)を経由する形となる身延線経由の利用を認めていない)(※JR東日本管内で完結する中央本線・横浜線・相模線経由などなら可能)。

駅周辺

南口

駅南口にはかつての山梨交通電車線甲府駅前駅があった場所に建つ山交百貨店武田信玄公の銅像を左右に見る駅前広場があり、バス・タクシーの発着場になっている。また、この広場から南に伸びる大通りは「平和通り」と呼ばれ、商業ビルや金融機関などが軒を連ねている。

第二次世界大戦後、南口駅前広場中央部には噴水、武田信玄公像、宝石をあしらったモニュメントが設置されていた[注釈 4]。当時、武田信玄公像は南向き、すなわち平和通りの方を真直ぐ向き、甲府市の繁華街を見下ろす形で立っていた。下車してきた観光客に尻を向けるのもどうかという意見があり、駅舎改築時に駅前広場の若干西側(竜王側)に移され、現在は交番とともに睨みを効かせている。噴水は1985年の駅舎改築工事、モニュメントは2015年の駅前ロータリー改修工事開始を機に撤去され現存しない。

駅前ロータリーはバスターミナルへ向かう高速バスや路線バスをはじめ、タクシーや一般車両と共用していたため自動車の往来が非常に激しかった。また、駅からバスターミナルへ向かう際は横断歩道を渡る必要があった。そのため、甲府駅南口周辺整備事業によってバスターミナルやロータリーを含めた再開発を行っており[6]、2015年7月15日から一般車ロータリーが、2016年9月7日から公共交通ロータリー(バスターミナル)が全面供用を開始した。

駅前

史跡・観光名所

役所・公共機関

郵便局・金融機関

大型商業・宿泊施設

教育機関

北口

新駅舎竣工後、北口は階段および車椅子用のスロープがあるのみであったが、再開発に関連し2008年7月より改修工事が行われ、2010年8月4日に完成した。新北口はエレベーターとエスカレーターのほか構内に待合広場を設け、水晶で作られた「クリスタルアース」と呼ばれる球体のモニュメントや水晶細工などが展示されている。またペデストリアンデッキが設置され、甲府市道愛宕町下条線を渡るために一度降りて再び歩道橋を渡るか横断歩道を渡るという手間が省けるようになった。ペデストリアンデッキには屋根が取り付けられており、素材は東京ドームの屋根と同じものが使われている。

北口の改修工事中はやや南東側に「仮北口」が設けられ、スロープの代わりにエレベーターがあったほか、タクシーや自家用車用のロータリーが設置されていた。但しロータリー規模が小さかったため、バス停は仮北口からやや離れた愛宕町下条線沿いに設置されていた。バス停は新北口が供用開始されると北口ロータリーに再移転している。

甲府駅北口のパノラマ。
左から順に、甲府駅北口(鉄塔はNHK甲府放送局のもの)、駅前ロータリー(奥に見えるビルはセインツタワー)、(木を挟んで)山梨県立図書館、藤村記念館(その奥に山梨文化会館)、セインツ.25

史跡・観光名所

役所・公共機関・郵便局

教育機関

その他施設

路線バス

甲府駅前にはバス停留所が南口のバスターミナルと、北口の駅前広場、駅東側の陸橋上にある。ほぼすべての高速バスおよび路線バスは南口のバスターミナルから発着するが、山梨交通の一部の路線(10・12・14・15系統と、16・17系統の塚原行)などはバスターミナルを通らないため、甲府駅北口または甲府駅(陸橋)にて乗降する必要がある。

南口

参照: 甲府駅バスターミナル

バスターミナル以外にも、駅の南口周辺にはWILLER EXPRESSが発着する甲府駅南口(県会議事堂前)バス停がある。山梨交通グループや富士急山梨バスの「県会議事堂(前)」の南進方向のバス停と同一地点にある[7][8]

甲府駅南口(県会議事堂前)

運行会社 系統 経由地 行先 備考
ニュープリンス高速バス WILLER EXPRESS 京都駅八条口・桃山台 WILLERバスターミナル大阪梅田 1日1本のみ運行

北口

1番のりば(国立病院・HANAZONOホスピタル・塚原方面)

運行会社 系統 経由地 行先 備考
山梨交通 14 国立病院附属小学校・和田町 HANAZONOホスピタル
山梨交通 15 国立病院・附属小学校・和田町・HANAZONOホスピタル・千代田湖 上帯那 平日3本、土休日2本のみ運行
山梨交通 16・17 国立病院・附属小学校・西田町 塚原

2番のりば(山梨大学・武田神社・河口湖駅・富士山駅・県立科学館方面)

運行会社 系統 経由地 行先 備考
山梨交通 10・11 山梨大学護国神社入口 武田神社
山梨交通 12 山梨大学・護国神社入口・武田神社・積翠寺橋 積翠寺 1日3本のみ運行
富士急山梨バス   愛宕トンネル・かいてらす・山梨学院中学・高校英和大学入口・石和温泉駅県立博物館・下黒駒・河口湖駅 富士山駅 1日2本のみ運行
山梨交通   愛宕トンネル・かいてらす 県立科学館 土日祝日・夏休み期間のみ運行

3番のりば(常盤通り・法人会館・伊勢町方面)

運行会社 系統 経由地 行先 備考
山梨交通 10・12 甲府駅(陸橋)・常盤通り・法人会館・遊亀公園・北大路通り・南甲府駅 伊勢町営業所
山梨交通 14・15 甲府駅(陸橋)・常盤通り・法人会館・遊亀公園 伊勢町営業所
山梨交通 16 甲府駅南口・常盤通り・法人会館・遊亀公園 伊勢町営業所
山梨交通 17 甲府駅南口・常盤通り・法人会館・城東二丁目西・青沼三丁目・南甲府駅 伊勢町営業所 平日3本、土休日2本のみ運行

4番のりば

運行会社 系統 経由地 行先 備考
山梨交通 11・13   終点 降車専用
富士急山梨バス   終点 降車専用
トラビスジャパン   辰野パーキングエリア乗換) 京都駅八条口東側・梅田 1日1本のみ運行

陸橋

甲府駅北口方面

運行会社 系統 経由地 行先 備考
山梨交通 10 甲府駅北口・山梨大学・護国神社入口 武田神社
山梨交通 12 甲府駅北口・山梨大学・護国神社入口・武田神社・積翠寺橋 積翠寺 1日3本のみ運行
山梨交通 14 甲府駅北口・国立病院・附属小学校・和田町 HANAZONOホスピタル
山梨交通 15 甲府駅北口・国立病院・附属小学校・和田町・HANAZONOホスピタル・千代田湖 上帯那 平日3本、土休日2本のみ運行
山梨交通 16・17 甲府駅北口・国立病院・附属小学校・西田町 塚原

法人会館方面

運行会社 系統 経由地 行先 備考
山梨交通 10・12 常盤通り・法人会館・遊亀公園・北大路通り・南甲府駅 伊勢町営業所
山梨交通 14・15 常盤通り・法人会館・遊亀公園 伊勢町営業所

隣の駅

東日本旅客鉄道
中央本線
酒折駅 - 甲府駅 - 竜王駅
東海旅客鉄道
CC 身延線
金手駅 - 甲府駅

脚注

注釈

  1. 台風15号による身延線分断の際甲府側にあった車両を静岡車両区へ回送する際は当信号所を介して行われた。
  2. 2009年3月14日から、JR東海在来線全駅のホームは終日禁煙となったが、当駅はJR東日本管轄のため対象外であり、喫煙ルームが設けてある。
  3. JR東日本東京近郊の主要駅で見られるびゅうプラザ指定席券売機が統合されたスタイル。
  4. 武田信玄公像は1969年建立、高さ3.1m、重さ約5トン。噴水は1960年、モニュメントは1975年に設置。

出典

  1. 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年
  2. 『東海旅客鉄道20年史』、pp732-733では「JR他社駅」と表記されている。
  3. JR東日本の窓口のため、JR東海の提供する東海道新幹線の会員制予約サービスである「エクスプレス予約」やJR東海の特別企画乗車券(休日乗り放題きっぷ)は取り扱っていない。
  4. “駅弁の「日食甲陽軒」解散へ”. 読売新聞 (読売新聞東京本社): p. 29. (2002年3月8日) 
  5. 『JR時刻表』2017年3月号、交通新聞社2017年、 552頁。
  6. 甲府駅南口駅前広場の再整備実施計画 (PDF)”. 甲府市 (2013年3月29日). . 2016閲覧.
  7. 甲府駅南口(県会議事堂前)”. WILLER TRAVEL. . 2016閲覧.
  8. 県会議事堂”. . 2016閲覧.
JR東日本の2000年度以降の乗車人員

関連項目

外部リンク

テンプレート:中央東線 テンプレート:身延線