留萌港

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留萌港
所在地
日本の旗 日本
所在地 北海道留萌市
座標 東経141度38分15秒北緯43.95583度 東経141.6375度43.95583; 141.6375
詳細
管理者 留萌市
種類 重要港湾
公式サイト 留萌港

留萌港(るもいこう)は、北海道留萌市にある港湾港湾法上の「重要港湾」、港則法上の「特定港」に指定されている。

概要

留萌港は留萌市をはじめとする留萌振興局旭川市を中心とする上川・空知地方の流通拠点港、日本海漁場とする沿岸漁業の基地としての役割を担っている[1]。南防波堤は激浪による稀有な難工事であり、堤体の移動や改修の歴史などから「留萌港南防波堤」として「土木学会選奨土木遺産」に選定されている[2]

港湾施設

「港湾施設」参照[3]

外郭施設

  • 西防波堤
  • 北外防波堤
  • 南防波堤
  • 北防波堤
  • 古丹浜北防波堤
  • 古丹浜南防波堤
  • 東岸地区防波堤
  • 内港西防波堤
  • 大町地区船溜防波堤
  • 留萌川導流堤
  • 大町第1防潮堤
  • 大町第2防潮堤
  • 明元町防波護岸
  • 大町防波護岸
  • 塩見町防波護岸
  • 三泊町防波護岸
  • 南護岸
  • 北岸地区護岸
  • 古丹浜防波護岸
  • 大町地区船溜防波護岸
  • 副港護岸
  • 南防波堤護岸
  • 古丹浜ふ頭南護岸
  • 古丹浜ふ頭北護岸
  • 塩見地区緑地護岸

係留施設

  • 大型船けい船岸壁
    • 南-8.0 m岸壁
    • 南-7.0 m岸壁
    • 南-6.0 m岸壁
    • 南-5.0 m岸壁
    • 北岸壁
    • 東岸地区岸壁
    • 古丹浜ふ頭-10.0 m岸壁
    • 古丹浜ふ頭-7.5 m岸壁
    • 北防波堤ドルフィン
    • 三泊地区-12.0 m岸壁

荷さばき施設

  • 荷さばき地
    • 古丹浜荷さばき地
    • 古丹浜ふ頭荷さばき地
    • 北岸地区荷さばき地
    • 南岸地区荷さばき地
    • 大町地区荷さばき地
    • 三泊地区荷さばき地
  • 上屋
    • 19号倉庫
  • 木材整理水面
    • 古丹浜木材整理水面
    • 北岸木材整理水面

緑地

  • 塩見地区緑地

官公署

沿革

ファイル:Rumoi city center area Aerial photograph.1977.jpg
留萌市街と留萌港周辺の空中写真(1977年(昭和52年)撮影の6枚を合成作成)。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成。

かつての留萌川の河口付近にはアイヌ語で「ルルモッペ」(潮の静かに入るところ、海水が静かでいつもあるもの)と呼ばれているアイヌの集落があり[4]場所請負制が始まるとルルモッペにも交易船が行き交うようになり、運上屋が開かれた[4]明治になると、漁獲物や木材を本州へ運ぶ和船や西洋型の帆船が出入りが増加したため、イギリスの技師であるチャールズ・スコット・メークによる調査・計画を機に築港運動が活発になった[4]。そして、1909年(明治42年)に国による築港が認められ、翌年の「第一期拓殖計画」の一環として工事を行った[4]。工事は計画変更や事業期間延長などの影響によって「第二期拓殖計画」に引き継がれた[4]1929年昭和4年)からは留萠鉄道が炭鉱線付設に岸壁築造を含む工事を行って1932年(昭和7年)に竣工しており、日本国内で初めて民間業者が築港に携わる事業となった[5]。なお、近代化した留萌港は1933年(昭和8年)に竣工した[4]。留萌港の近郊には大和田炭鉱など複数の炭田(留萌炭田)があったため、港には石炭積込機(石炭ローダー)が設置されて石炭の積み出し港として発展したほか[4]木材の輸出も堅調であった[4]。戦後になると高度経済成長の中で大型の消波ブロックによる南防波堤の再構築、西防波堤の整備など港湾機能拡充を図った[4]。また、石炭から石油へのエネルギー転換によって留萌港は古丹浜地区や三泊地区に大型岸壁を整備し、流通拠点港としての機能強化を図っている[4]

2017年(平成29年)12月26日、西防波堤にあるコンクリート製の南灯台(1975年(昭和50年)設置、高さ約14.6m、直径約2.7m、位置[1])が土台から3mを残して折れているのが見つかった。26日は最大瞬間風速30mを超える暴風雪を記録しており、高波で倒壊したとみられる[6][7][8]

年表

脚注

参考資料

関連項目

外部リンク

テンプレート:重要港湾