目黒駅

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目黒駅(めぐろえき)は、東京都品川区上大崎にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・東京急行電鉄(東急)・東京地下鉄(東京メトロ)・東京都交通局都営地下鉄)のである。品川区最北端の駅である。

乗り入れ路線

以下の4社4路線が乗り入れ、接続駅となっている。

  • JR東日本:JY 山手線 - 電車線で運行される環状線としての山手線電車のみが停車し、それ以外の列車は通過する。また、特定都区市内制度における「東京都区内」および「東京山手線内」に属している[1]駅番号は「JY 22」。
  • 東急:MG 目黒線 - 当駅が起点。下記2路線と相互直通運転が行われている。かつては「目蒲線」と称していた。駅番号は「MG01」。
  • 東京メトロ:N 南北線 - 当駅が起点。開業当初から多くの列車が赤羽岩淵駅から埼玉高速鉄道線への直通運転を実施している。駅番号は「N 01」。
  • 都営地下鉄:I 三田線 - 当駅が起点。駅番号は「I 01」。

東急・東京メトロ・都営地下鉄の駅は、目黒線と南北線および三田線の間で相互直通運転を行っている。3社の路線が乗り入れるが東急が管轄する共同使用駅(東急の管轄)となっている。3社の乗り入れで1社が管轄する数少ない共同使用駅である。

また、南北線と三田線は、当駅から白金高輪駅までの区間で駅・線路設備を共用している。当該区間については、南北線を運行する東京メトロが第一種鉄道事業者として施設を保有しており、三田線を運行する東京都交通局は第二種鉄道事業者となる。

歴史

駅名と所在地

駅名は目黒駅であるが、駅の所在地は目黒区ではなく品川区である。開設時に遡っても目黒村でなく大崎村に位置している。

駅名選定の経緯は残されていないが、目黒不動尊目黒川など周辺には「目黒」を冠する名称が多い。設置場所については、蒸気機関車の煙や振動が農作物に悪影響を与えると心配した地元農民の反対運動のため、目黒川沿いに鉄道を建設する当初計画が変更されたとする伝承(目黒駅追上事件と称される)がある[7]。一方、地理学者の青木栄一はこうした伝承のほとんどは文献資料などの根拠を欠いたものであると述べている。

こうした通説の否定を踏まえ、杉山淳一は、目黒駅が大崎から渋谷までのほぼ直線上になった路線上にあることに着目し、目黒川沿いに鉄道を敷いた場合のコストを考慮した上で路線が計画され、結果的に現在の設置場所に目黒駅が設けられたのではないかと推測している[8]

このような経緯から、当駅周辺では目黒のさんまに因んで、品川区側と目黒区側の両方で「目黒のさんま祭り」がそれぞれ別の団体によって異なる日に、それぞれ開催されるという珍しい現象が起きている[注 1]

駅構造

JR東日本

ファイル:Meguro Station-1.jpg
正面口(2018年1月21日撮影)

島式ホーム1面2線を有する地上駅改札橋上と地下の2か所にある。

山手線では2012年(平成24年)度から2017年(平成29年)度にかけて各駅にホームドアを設置する計画があり、目黒駅では2010年(平成22年)8月28日から他駅に先行して供用が開始された[注 2]。目黒駅では過去、1992年(平成4年)にホームドアの設置試験が行われたことがあった[9]

2016年8月20日未明には、駅ナンバリング対応の看板に交換された[10]

のりば

方面表記は現地の発車標の表記に合わせて表記する。

番線 路線 方向 行先
1 JY 山手線 内回り 品川東京上野方面
2 外回り 渋谷新宿池袋方面

(出典:JR東日本:駅構内図

発車メロディ

いずれも当駅初採用である。

1 JY Water Crown(東洋メディアリンクス製)
2 JY Dance on(櫻井音楽工房製)


東京急行電鉄・東京メトロ・都営地下鉄

島式ホーム1面2線を有する地下駅。前述の通り東急が駅を管轄しているため、フルスクリーン式ホームドアを採用している南北線では唯一の可動式ホーム柵設置駅である。東急線開業当初は2面3線の地上相対式ホームを持つ頭端式の地上駅であり[2]、その後1953年に駅ビルが建ち、地下1階に東急ストアが入居していた[2]。正面に改札口が設置されたほか、1番線のホーム中央に山手線ホームへの連絡改札口が設置されていた。1997年7月27日に現在の構造になったが、山手線ホームへの連絡改札口は引き続き設置され、東急とJRで別々になった。

自動券売機は東急・東京メトロ・都営地下鉄の3種類のものが設置されているので、目的地に応じた券売機を利用する必要がある。ただし、白金台駅白金高輪駅への乗車券購入は東京メトロ・都営地下鉄のどちらのものを利用しても差し支えなく行える。また、PASMOSuicaなどのICカード乗車券へのチャージ・PASMOの新規発行や定期券(磁気・PASMO)の発行は駅業務を所轄している東急が行っており、東京メトロ・東京都交通局の自動券売機ではチャージができない。また東京メトロ・東京都交通局の定期券の発行もできない。(東急⇔東京メトロ・東京都交通局の連絡定期券は東急の定期券窓口および「定期券」と表示のある券売機で発行可能)

東京急行電鉄の駅長所在駅であり、「目黒駅管内」として、当駅 - 奥沢駅間を管理している[11]。なお、東京メトロの駅としては、霞ヶ関駅務管区溜池山王地域の被管理駅[12]、都営地下鉄の駅としては、日比谷駅務管区日比谷駅務区の被管理駅である[13]

東京メトロ最南端の駅である。

のりば

方面表記は2013年2月時点の現地の発車標の表記に合わせた。[注 3]

番線 社名 路線 行先
1 35px MG 目黒線 大岡山多摩川武蔵小杉日吉方面
2 35px N 南北線 赤羽岩淵15px 埼玉高速鉄道線 浦和美園方面
PrefSymbol-Tokyo.svg I 都営三田線 西高島平方面

(出典:東急電鉄:駅構内図)・(出典:東京メトロ:駅構内図)・(出典:都営地下鉄:駅構内図

当駅発着の南北線・三田線の列車は終夜運転以外では設定されていない。目黒線には当駅発着の列車が設定されている。

シーサスポイント

当駅の不動前寄りにシーサスポイントがある。2006年9月25日から2008年6月21日までは目黒線の上り列車のうちの当駅終着の各駅停車がこのポイントを経由して下りホームである1番線に到着した後、上りホーム2番線に到着する後続の上り急行へ接続後、下り各駅停車武蔵小杉行として発車していた。しかし、同年6月22日以降は多くが南北線・三田線直通となったため、ごく一部の折り返し列車しか使用されていない。

利用状況

当駅の1日平均乗降人員は、1999年度まで約30万人程度で推移していたが、都営地下鉄三田線東京メトロ南北線の開業により、東急目黒線との直通が始まり、2000年度以降は利用客が増加した。2017年度における4社合計の1日平均乗降人員は約71.6万人であり、年間では約2億6100万人となっている。なお、日本以外の国の駅には年間乗降客数が2億人を超える駅が存在していないため、当駅は日本以外のどの駅よりも乗降客数が多い駅の一つである。

  • JR東日本 - 2017年度の1日平均乗車人員111,655人である[利用客数 1]
    JR東日本の駅の中では戸塚駅に次ぐ第32位。
  • 東京急行電鉄 - 2017年度の1日平均乗降人員276,680人である[利用客数 2]
    同社の駅の中では渋谷駅横浜駅に次ぐ第3位。東京メトロ南北線、都営地下鉄三田線との直通人員を含んでいる。
  • 東京メトロ - 2017年度の1日平均乗降人員は118,326人である[利用客数 3]
    東急目黒線との直通人員を含んでいる。
  • 都営地下鉄 - 2017年度の1日平均乗降人員は97,236人(乗車人員:49,675人、降車人員:47,561人)である[利用客数 4]
    東急目黒線との直通人員を含んでいる。

年度別1日平均乗降人員

各年度の1日平均乗降人員は下表の通り(JRを除く)。

年度別1日平均乗降人員[乗降データ 1][乗降データ 2]
年度 東京急行電鉄 営団 / 東京メトロ 都営地下鉄
1日平均
乗降人員
増加率 1日平均
乗降人員
増加率 1日平均
乗降人員
増加率
2000年(平成12年) 132,948 34,834 [備考 1] 31,332 [備考 2]
2001年(平成13年) 170,698 28.4% 51,488 47.8% 46,057 47.0%
2002年(平成14年) 180,398 5.7% 57,400 11.5% 52,915 14.9%
2003年(平成15年) 186,301 3.3% 65,748 14.6% 55,720 5.3%
2004年(平成16年) 191,340 2.7% 66,210 0.7% 58,153 4.4%
2005年(平成17年) 195,425 2.1% 70,088 5.9% 61,453 5.7%
2006年(平成18年) 203,745 4.3% 74,879 6.8% 66,370 8.0%
2007年(平成19年) 221,429 8.7% 86,549 15.6% 73,493 10.7%
2008年(平成20年) 235,367 6.3% 90,332 4.4% 77,589 5.6%
2009年(平成21年) 241,585 2.6% 92,666 2.6% 80,825 4.2%
2010年(平成22年) 235,597 −2.5% 93,678 1.1% 78,990 −2.3%
2011年(平成23年) 236,572 0.4% 94,530 0.9% 78,127 −1.1%
2012年(平成24年) 241,718 2.2% 98,495 4.2% 81,069 3.8%
2013年(平成25年) 248,074 2.6% 102,998 4.6% 83,424 2.9%
2014年(平成26年) 251,530 1.4% 105,289 2.2% 85,305 2.3%
2015年(平成27年) 259,382 3.1% 109,114 3.6% 88,327 3.5%
2016年(平成28年) 267,662 3.2% 112,752 3.3% 92,429 4.6%
2017年(平成29年) 276,680 3.4% 118,326 4.9% 98,317 6.4%

年度別1日平均乗車人員(1880年代 - 1930年代)

各年度の1日平均乗車人員は下表の通り。

年度別1日平均乗車人員
年度 日本鉄道 /
国鉄
出典
1884年(明治17年) [備考 3]
1885年(明治18年) 10 [東京府統計 1]
1886年(明治19年) 9 [東京府統計 2]
1888年(明治21年) 28 [東京府統計 3]
1890年(明治23年) 38 [東京府統計 4]
1891年(明治24年) 37 [東京府統計 5]
1893年(明治26年) 59 [東京府統計 6]
1895年(明治28年) 144 [東京府統計 7]
1896年(明治29年) 234 [東京府統計 8]
1897年(明治30年) 311 [東京府統計 9]
1898年(明治31年) 381 [東京府統計 10]
1899年(明治32年) 375 [東京府統計 11]
1900年(明治33年) 400 [東京府統計 12]
1901年(明治34年) 442 [東京府統計 13]
1902年(明治35年) 417 [東京府統計 14]
1903年(明治36年) 431 [東京府統計 15]
1904年(明治37年) 277 [東京府統計 16]
1905年(明治38年) 304 [東京府統計 17]
1907年(明治40年) 496 [東京府統計 18]
1908年(明治41年) 615 [東京府統計 19]
1909年(明治42年) 785 [東京府統計 20]
1911年(明治44年) 1,501 [東京府統計 21]
1912年(大正元年) 1,598 [東京府統計 22]
1913年(大正02年) 1,409 [東京府統計 23]
1914年(大正03年) 1,178 [東京府統計 24]
1915年(大正04年) 1,256 [東京府統計 25]
1916年(大正05年) 1,617 [東京府統計 26]
1919年(大正08年) 2,919 [東京府統計 27]
1920年(大正09年) 4,163 [東京府統計 28]
年度別1日平均乗車人員
年度 日本鉄道 /
国鉄
目黒蒲田電鉄 出典
1922年(大正11年) 6,431 [備考 4] [東京府統計 29]
1923年(大正12年) 11,921 [東京府統計 30]
1924年(大正13年) 16,386 [東京府統計 31]
1925年(大正14年) 15,637 [東京府統計 32]
1926年(昭和元年) 18,275 20,371 [東京府統計 33]
1927年(昭和02年) 18,110 23,274 [東京府統計 34]
1928年(昭和03年) 16,356 24,046 [東京府統計 35]
1929年(昭和04年) 16,216 24,508 [東京府統計 36]
1930年(昭和05年) 15,247 12,293 [東京府統計 37]
1931年(昭和06年) 14,243 22,868 [東京府統計 38]
1932年(昭和07年) 13,714 22,221 [東京府統計 39]
1933年(昭和08年) 13,788 22,651 [東京府統計 40]
1934年(昭和09年) 14,109 22,827 [東京府統計 41]
1935年(昭和10年) 14,591 23,492 [東京府統計 42]

年度別1日平均乗車人員(1953年 - 2000年)

年度別1日平均乗車人員[乗降データ 2]
年度 国鉄 /
JR東日本
東京急行電鉄 営団 都営地下鉄 出典
1953年(昭和28年) 35,534 未開業 未開業 [東京都統計 1]
1954年(昭和29年) 37,788 [東京都統計 2]
1955年(昭和30年) 39,957 [東京都統計 3]
1956年(昭和31年) 41,612 51,373 [東京都統計 4]
1957年(昭和32年) 44,243 55,774 [東京都統計 5]
1958年(昭和33年) 46,217 58,228 [東京都統計 6]
1959年(昭和34年) 49,545 61,208 [東京都統計 7]
1960年(昭和35年) 52,388 64,038 [東京都統計 8]
1961年(昭和36年) 53,631 66,181 [東京都統計 9]
1962年(昭和37年) 56,664 69,315 [東京都統計 10]
1963年(昭和38年) 60,581 71,693 [東京都統計 11]
1964年(昭和39年) 62,084 71,200 [東京都統計 12]
1965年(昭和40年) 61,585 68,881 [東京都統計 13]
1966年(昭和41年) 62,099 65,733 [東京都統計 14]
1967年(昭和42年) 63,110 65,231 [東京都統計 15]
1968年(昭和43年) 63,727 64,925 [東京都統計 16]
1969年(昭和44年) 59,710 63,597 [東京都統計 17]
1970年(昭和45年) 60,910 62,847 [東京都統計 18]
1971年(昭和46年) 104,246 61,391 [東京都統計 19]
1972年(昭和47年) 104,263 62,671 [東京都統計 20]
1973年(昭和48年) 105,666 63,458 [東京都統計 21]
1974年(昭和49年) 108,381 62,658 [東京都統計 22]
1975年(昭和50年) 106,273 61,219 [東京都統計 23]
1976年(昭和51年) 107,581 59,953 [東京都統計 24]
1977年(昭和52年) 105,622 59,622 [東京都統計 25]
1978年(昭和53年) 104,959 58,888 [東京都統計 26]
1979年(昭和54年) 104,344 57,538 [東京都統計 27]
1980年(昭和55年) 101,674 56,175 [東京都統計 28]
1981年(昭和56年) 102,041 55,342 [東京都統計 29]
1982年(昭和57年) 101,688 54,759 [東京都統計 30]
1983年(昭和58年) 100,257 54,393 [東京都統計 31]
1984年(昭和59年) 101,707 55,044 [東京都統計 32]
1985年(昭和60年) 100,545 54,992 [東京都統計 33]
1986年(昭和61年) 102,148 55,510 [東京都統計 34]
1987年(昭和62年) 102,874 56,005 [東京都統計 35]
1988年(昭和63年) 109,000 56,792 [東京都統計 36]
1989年(平成元年) 110,227 56,934 [東京都統計 37]
1990年(平成02年) 113,460 58,997 [東京都統計 38]
1991年(平成03年) 116,563 60,541 [東京都統計 39]
1992年(平成04年) 115,753 59,786 [東京都統計 40]
1993年(平成05年) 115,455 59,025 [東京都統計 41]
1994年(平成06年) 114,745 58,526 [東京都統計 42]
1995年(平成07年) 113,478 58,178 [東京都統計 43]
1996年(平成08年) 114,063 58,389 [東京都統計 44]
1997年(平成09年) 112,956 57,748 [東京都統計 45]
1998年(平成10年) 111,362 57,074 [東京都統計 46]
1999年(平成11年) [JR 1]110,348 56,459 [東京都統計 47]
2000年(平成12年) [JR 2]106,820 65,899 [備考 1]18,032 [備考 2]15,684 [東京都統計 48]

年度別1日平均乗車人員(2001年以降)

年度別1日平均乗車人員[乗降データ 2][乗降データ 3]
年度 JR東日本 東京急行電鉄 営団 /
東京メトロ
都営地下鉄 出典
2001年(平成13年) [JR 3]99,547 83,365 25,677 23,123 [東京都統計 49]
2002年(平成14年) [JR 4]99,413 88,047 28,642 26,619 [東京都統計 50]
2003年(平成15年) [JR 5]98,561 91,128 31,716 28,055 [東京都統計 51]
2004年(平成16年) [JR 6]97,463 93,285 33,230 29,227 [東京都統計 52]
2005年(平成17年) [JR 7]98,344 95,141 35,660 30,940 [東京都統計 53]
2006年(平成18年) [JR 8]100,006 99,151 37,795 33,370 [東京都統計 54]
2007年(平成19年) [JR 9]105,073 107,148 42,934 37,044 [東京都統計 55]
2008年(平成20年) [JR 10]106,132 114,792 44,849 39,688 [東京都統計 56]
2009年(平成21年) [JR 11]104,923 118,170 45,666 41,353 [東京都統計 57]
2010年(平成22年) [JR 12]102,310 115,482 46,118 40,447 [東京都統計 58]
2011年(平成23年) [JR 13]101,998 116,049 46,680 39,997 [東京都統計 59]
2012年(平成24年) [JR 14]103,033 118,374 48,478 41,489 [東京都統計 60]
2013年(平成25年) [JR 15]106,538 122,849 50,627 42,647 [東京都統計 61]
2014年(平成26年) [JR 16]106,504 124,778 51,845 43,633 [東京都統計 62]
2015年(平成27年) [JR 17]108,163 128,566 53,705 45,177 [東京都統計 63]
2016年(平成28年) [JR 18]110,219 132,732 55,493 47,253 [東京都統計 64]
2017年(平成29年) [JR 19]111,655 49,130
備考
  1. 1.0 1.1 2000年9月26日開業。
  2. 2.0 2.1 2000年9月26日開業。
  3. 1885年3月1日開業。
  4. 1923年3月11日開業。

駅周辺

ファイル:Meguro station north.jpg
白金桟道橋から見た目黒駅。右の高い建物がJR東急目黒ビル
  • 権之助坂
    駅西口側目黒通りの坂の名称で一方通行の上下線に分かれている。ただし下り線は上大崎交差点から目黒駅東口ロータリー出口まで相互通行。下り線は江戸時代に目黒の名主であった菅沼権之助によって開かれた。幕府の意向に反したとの冤罪で処刑されたが、慕う庶民がその名を付けて現在に至っている。上り線の"新坂"は当初存在していなかったが、増加する交通量などに対応するため、1965年(昭和40年)以後に住宅地を開いて開通した。
  • 権之助坂商店街
    駅西口前周辺から権之助坂一帯の加盟店舗数250を超える商店街で、権之助坂商店街振興組合として8つの商店会からなっている[14]
  • 行人坂
    江戸時代のこと、権之助坂ができる前は江戸府内に入るルートとして大鳥神社から太鼓橋を渡り、途中江戸三大大火の一つ、明和9年(1772年明和の大火(行人坂の火事)の火元となった大円寺を右に見ながら江戸府内へ向かう主道であった。余りの急坂で大八車を引く人々からは不評であった。"権之助坂"が開通して庶民の苦しみは取り除かれた。
  • アトレ目黒
    駅の地上に建設されたJRアトレビルの商業エリア。建物は1967年に建てられ、当時はJR目黒駅ビルが目黒ステーションビル、駅隣のビルが目黒ターミナルビルとなっていた。後年ステーションビルはサンメグロ、ターミナルビルはマイメグロとなり、さらにその後マイメグロはmicと呼称が変更された。2000年には2棟共に改装となり、改装中の休業期間を経て2001年10月には2棟併せてヒルトップガーデン目黒(サンメグロはヒルトップガーデングリーン館、マイメグロはヒルトップガーデンオレンジ館と呼称変更)となった。その後、再び改装を経て2005年(平成17年)12月にこのヒルトップガーデン目黒はATRE1(グリーン館建物がA館、オレンジ館建物がB館となっていた)となっている。2014年(平成26年)2月にB館が閉鎖され、3月にA館がリニューアルオープンし、その後はA館、B館の呼称は使用されていない。リニューアルオープン以降、旧A館の建物のみで営業していたが、旧B館の建物が2017年3月15日に再オープンした。JR東急目黒ビルの地上はもともと2002年4月からATREとしてオープンしていたが、ATRE1のオープンにともなってATRE2となっている。ATRE2には目黒区の目黒駅行政サービス窓口が設置されている[15][16]
  • 目黒雅叙園
    和風テイストのホテル結婚式場、会議、宴会、各種レストラン、保存建築(登録有形文化財)などがある。アニメーション映画千と千尋の神隠し』の湯屋などを思わせる造りが目を引く。駅から行人坂を下って徒歩で5分から6分程度。
  • 大鳥神社
    太鼓橋を渡って山手通りと目黒通りの立体交差点の横にある。2006年(平成18年)は鎮座1200年にあたっており、記念行事として、同年8月20日稚児と大人の行列、同年9月3日の例大祭には60余年振りの神輿宮入が執り行われた。初冬には、酉の市がある。
  • 学校法人杉野学園
    杉野服飾大学、杉野服飾大学短期大学部、ドレスメーカー学院。
  • 日出中学校・高等学校
    旧・日出女子学園中学校・高等学校、芸能コースが設置されており、在学生・卒業生に多くの芸能人がいる。
  • ホリプロ - 老舗芸能事務所。数多くの芸能人が所属している。
  • 日の丸自動車学校
    駅西口から徒歩6分。山手線から教習コースが望める。黒いビルに大きな目立つ赤い球がめり込んでいる。
  • EASE NEWYORK(イーズニューヨーク)・EASE PARIS(イーズパリ)
    ニューヨークパリの町並みを模した撮影スタジオ東急目蒲線線路跡地に建設された。
  • JR東急目黒ビル - アトレ目黒2やNTTアドビーコン・コミュニケーションズ本社
  • 新目黒東急ビル(旧・パイオニア本社跡地) - スターバックスコーヒージャパン本社
  • パークタワー目黒
  • 目黒セントラルスクエア
    都営バス目黒車庫跡地再開発により2018年オープンした。オフィス棟とマンション(ブリリアタワー目黒ノースレジデンス・サウスレジデンス)、広場があり、オフィス棟低層階には商業スペースや品川区の目黒サービスコーナー(行政窓口)[17]が設置されている。オフィス棟にはアマゾンジャパン[18]USEN-NEXT HOLDINGSカルチュア・コンビニエンス・クラブのグループ企業などが入居している[19]
  • その他、久米美術館東急ストアなどがある。

バス路線

都営バス[20]東急バス[21]により運行される以下の路線が発着する。

東口

都営バスは東口ロータリー内、東急バスは目黒通り上(東行は駅北側、西行は駅南側)に分かれて設置している。停留所名は東急バス西行きのみ「目黒駅東口」、他は「目黒駅前」となる。

乗り場 系統 主要経由地 行先 運行事業者
1番 品93[20] 明治学院品川駅高輪口・品川車庫 大井競馬場 都営
明治学院前・品川駅高輪口 品川車庫
2番 黒77[20] 天現寺橋・北青山三丁目・明治公園 千駄ヶ谷駅国立競技場駅 都営
橋86[20] 愛育クリニック麻布十番駅御成門 新橋駅
愛育クリニック・麻布十番駅・御成門 東京タワー
7番(東行) 東98[21] 慶応義塾大前・東京タワー・経済産業省前 東京駅南口 東急
無番(西行) 東98[21] 清水都立大学駅北口等々力七丁目 等々力操車所(一部清水止め)

西口

0 - 2番のりばは目黒通り上(駅南側)、3 - 5番のりばは目黒駅西口正面に設置。

乗り場 系統 主要経由地 行先 運行事業者
0番 東98[21] 清水都立大学駅北口等々力七丁目 等々力操車所(一部清水止め) 東急
1番 黒09[21] 中目黒駅下馬一丁目・下馬営業所・世田谷観音 野沢龍雲寺(循環)
2番 黒06[21] 祐天寺駅・世田谷観音 三軒茶屋駅
3番 黒01[21] 清水・サレジオ教会 大岡山小学校前
3B番 黒01[21] 大鳥神社前・元競馬場前 清水
黒02[21] 清水・都立大学駅北口 等々力七丁目 ※深夜バスのみ
4番 黒02[21] 清水・都立大学駅北口・等々力七丁目・上野毛駅 二子玉川駅
清水・都立大学駅北口 等々力七丁目
5番 黒07[21] 清水・都立大学駅北口・日本体育大学前桜新町駅 弦巻営業所

付記

当駅で配布されている南北線・都営三田線・東急目黒線のポケット時刻表は東京急行電鉄のフォーマットのものになっている。

隣の駅

JR logo (east).svg 東日本旅客鉄道(JR東日本)
JY 山手線
五反田駅 (JY 23) - 目黒駅 (JY 22) - 恵比寿駅 (JY 21)
18px 東京急行電鉄(東急)・Tokyo Metro logo.svg 東京地下鉄(東京メトロ)・PrefSymbol-Tokyo.svg 東京都交通局(都営地下鉄)
MG 目黒線・N 南北線・I 都営三田線
急行(当駅から地下鉄線内は各駅に停車)
武蔵小山駅 (東急目黒線・MG03) - 目黒駅 (MG01/N-01・I-01) - 白金台駅 (南北線・N-02/三田線・I-02)
各駅停車
不動前駅 (東急目黒線・MG02) - 目黒駅 (MG01/N-01・I-01) - 白金台駅 (南北線・N-02/三田線・I-02)

脚注

注釈

  1. 目黒駅東側は品川区・目黒駅前商店街振興組合によって開催され、目黒駅西側から少し離れた目黒区内では目黒のさんま祭気仙沼実行委員会によって開催される。
  2. 当初は7・10号車が6扉車を含むためこの部分は設置せず、4扉車置き換えが完了した2011年9月にこの2両分も設置を行った。
  3. 「武蔵小杉」は日吉駅延伸時に方面表記から一旦抹消されたが、2013年1月頃、東急の駅番号導入に伴う案内サイン更新で復活した。

本文中の出典

  1. JR東日本:きっぷに関するご案内>特定の都区市内駅を発着する場合の特例”. 東日本旅客鉄道. . 2014閲覧.
  2. 2.00 2.01 2.02 2.03 2.04 2.05 2.06 2.07 2.08 2.09 2.10 東急の駅、pp.84-85。
  3. 3.0 3.1 東急の駅、pp.82-83。
  4. 鉄道友の会東京支部東急部会「2001年度 東急総決算」、『RAIL FAN』第50巻第2号、鉄道友の会、2003年2月1日、 8頁。
  5. 定期券うりばのご案内(インターネット・アーカイブ)
  6. “山手線恵比寿駅、目黒駅のホームドア使用開始日について” (PDF) (プレスリリース), 東日本旅客鉄道, (2010年3月4日), http://www.jreast.co.jp/press/2009/20100307.pdf 
  7. 歴史を訪ねて 目黒の鉄道 1”. 目黒区役所 (2013年10月1日). . 2014閲覧.
  8. 杉山淳一 (2010年7月24日). “鉄道トリビア58 目黒駅は品川区にあり、品川駅は港区にあるその理由”. マイナビニュース. . 2015閲覧.
  9. 『鉄道ピクトリアル』1992年6月号
  10. 目黒駅は「JY22」、JR東の駅ナンバリング導入開始 東京五輪見据え、外国人使いやすく 産経ニュース 2016.8.20 11:20
  11. 鉄道ピクトリアル2015年12月臨時増刊号 【特集】東京急行電鉄 p.47
  12. 鉄道ピクトリアル2016年12月臨時増刊号 【特集】東京地下鉄 p.17
  13. 東京都交通局駅務管区処務規程
  14. 権之助坂商店街 公式サイト
  15. 目黒駅行政サービス窓口”. 目黒区役所 (2012年7月9日). . 2014閲覧.
  16. なお、目黒駅行政サービス窓口が設置されているATRE2の地番は東京都品川区上大崎3-1-1である。
  17. 目黒サービスコーナー”. 品川区. . 2018閲覧.
  18. アマゾンジャパン/東京オフィスを拡張、技術職など1000人を追加採用”. 流通ニュース (2018年5月22日). . 2018閲覧.
  19. 目黒セントラルスクエアが開業!”. ジャパン・プロパティーズ株式会社. . 2018閲覧.
  20. 20.0 20.1 20.2 20.3 バスのりば>目黒駅”. 東京都交通局. . 2014閲覧.
  21. 21.00 21.01 21.02 21.03 21.04 21.05 21.06 21.07 21.08 21.09 21.10 東急バス時刻表(目黒駅)”. 東京急行電鉄. . 2014閲覧.

利用状況の出典

JR・私鉄・地下鉄の1日平均利用客数
  1. 各駅の乗車人員 - JR東日本
  2. 2017年度乗降人員 - 東急電鉄
  3. 各駅の乗降人員ランキング - 東京メトロ
  4. 各駅乗降人員一覧 - 東京都交通局
JR東日本の1999年度以降の乗車人員
JR・私鉄・地下鉄の統計データ
  1. 各種報告書 - 関東交通広告協議会
  2. 2.0 2.1 2.2 品川区の統計 - 品川区
  3. 区勢要覧 - 目黒区
東京府統計書
東京都統計年鑑

参考文献

  • 宮田道一 『東急の駅 今昔・昭和の面影』 JTBパブリッシング、2008-09-01。ISBN 9784533071669。

関連項目

外部リンク


東日本旅客鉄道 山手線 JY
(田端 - 東京間 : 東北本線、東京 - 品川間 : 東海道本線
内回り東京方面<<)品川 - 大崎 - 五反田 - 目黒 - 恵比寿 - 渋谷 - 原宿 - 代々木 - 新宿 - 新大久保 - 高田馬場 - 目白 - 池袋 - 大塚 - 巣鴨 - 駒込 - 田端 - 西日暮里 - 日暮里 - 鶯谷 - 上野 - 御徒町 - 秋葉原 - 神田 - 東京 - 有楽町 - 新橋 - 浜松町 - 田町 - 品川(>>外回り渋谷方面)

テンプレート:東急目黒線 テンプレート:東京メトロ南北線