神野寺 (君津市)

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神野寺
所在地 千葉県君津市鹿野山324-1
位置 北緯35度15分17.2秒
東経139度57分47.4秒
山号 鹿野山
宗派 真言宗智山派
本尊 薬師如来軍荼利明王
正式名 鹿野山琳聖院神野寺
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神野寺(じんやじ)は、千葉県君津市にある真言宗智山派の寺院。鹿野山琳聖院と称し、本尊は薬師如来軍荼利明王

由緒

寺伝によれば、聖徳太子により推古天皇の時代(598年)に創建された関東地方最古の寺と伝えられる[1]永正年間(1504年1521年)に真言宗の僧弘範により中興されたという。

虎脱走事件

1979年昭和54年)8月2日夜、当時寺の境内に併設されていた動物園で飼育されていたトラ3頭が逃げた。1頭は直ぐに戻ってきたため捕獲されたが、1歳のオスとメスの2頭(体重約100キロ、体長約1.5メートル)が行方不明となった[2]

3日未明に寺からの通報を受けた千葉県警察は現地対策本部を設置。警察官消防団猟友会など計約500人による捜索が行われるとともに、周辺住民には外出禁止令が出され、大事件となった[2]

メスは4日朝に射殺されたが、全国の動物愛護団体などから「射殺するな」「かわいそうだ」と多数の苦情が殺到し、更に寺の住職も「時間的に余裕があったのだから射殺しなくてもよかったのではないか」と発言した。これを受けて猟友会が激怒したこともあり、捜査は一時中断した[2][3]

28日早朝、近隣住民の飼い犬がトラに襲われて犠牲になっているのが見つかった。これを受けて千葉県警の射撃能力が高い者で結成した「トラ捜索選抜隊」と猟友会員が合同で山中を捜索し、27日間に亘って逃亡を続けたオスも同日中に射殺された[2]

この事件を受けて寺は他の動物園に引き渡すなどして猛獣の飼育をやめ、自治体では猛獣などの危険動物の飼育・保管に関する条約の制定が進められた[2]

後に忌野清志郎によってトラの追悼コンサートが開催された。

文化財

重要文化財(国指定)
  • 表門(四脚門)[4]
千葉県指定有形文化財
千葉県指定天然記念物
  • 鹿野山の大桑[6]

所在地

  • 千葉県君津市鹿野山324-1

脚注

外部リンク

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