福島第一原子力発電所事故

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福島第一原子力発電所事故(ふくしまだいいちげんしりょくはつでんしょじこ)

2011年,福島県東部,双葉町大熊町にまたがる太平洋岸にある東京電力福島第一原子力発電所で発生した,史上 2番目の規模の原子力発電所事故。福島第一原子力発電所は 1971~79年に建設された 6基の沸騰水型原子炉からなり,東京電力が運転していた。事故当時運転中だったのは 1~3号機だけで,定期点検中だった 4号機のプールには使用済み核燃料が貯蔵されていた。2011年3月11日に起こった東北地方太平洋沖地震により発生した津波で,福島第一原子力発電所の非常用電源が損傷した。運転中の原子炉 3基は緊急自動停止したものの,電源を喪失したことによって数日後には各原子炉の緊急炉心冷却装置が停止した。その結果,各原子炉で炉心溶融が起こったとみられた。数回にわたって格納容器内の蒸気を大気へ放出する排気(ベント)が行なわれたが,3月12日と 3月14日に 1号機と 3号機それぞれの原子炉建屋で水素爆発が発生,3月15日には 2号機の原子炉建屋で爆発が起こり,格納容器が損傷したとみられた。周辺地域に高濃度の放射性物質が拡散するおそれがあることから,政府は発電所から半径 30km圏内を飛行禁止区域とし,20km圏内の住民に避難指示を出した。4月12日,経済産業省の原子力安全・保安院はこの事故の国際原子力事象評価尺度 INESを,1986年にソビエト連邦(ウクライナ)で起こったチェルノブイリ原子力発電所事故と同じレベル7とした。



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