紅の豚

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紅の豚
監督 宮崎駿
脚本 宮崎駿
原作 宮崎駿
製作 鈴木敏夫
製作総指揮 徳間康快
利光松男
佐々木芳雄
出演者 森山周一郎
加藤登紀子
岡村明美
桂三枝
上條恒彦
大塚明夫
音楽 久石譲
主題歌さくらんぼの実る頃」(OP)
時には昔の話を」(ED)
撮影 奥井敦
編集 瀬山武司
制作会社 スタジオジブリ
製作会社 徳間書店
日本航空
日本テレビ放送網
配給 東宝
公開 日本の旗 1992年7月18日
上映時間 93分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
配給収入 日本の旗 28億円[1]
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紅の豚』(くれないのぶた)は、スタジオジブリ制作の日本の長編アニメーション作品。アニメーション映画として1992年7月18日から東宝系で公開された。原作は月刊モデルグラフィックスに連載していた漫画『宮崎駿の雑想ノート』の中の「飛行艇時代」[2]

監督は宮崎駿。前作の『魔女の宅急便』に続いて劇場用アニメ映画の興行成績日本記録を更新した。

この作品以降、スタジオジブリ映画における宮崎駿監督作品は全て東宝系での公開となった。

スタジオジブリ作品では初めて、ヒロイン役を演じた役者本人が主題歌を歌っている。

作品概要

当初は同じ原作本「宮崎駿の雑想ノート」から『突撃!アイアンポーク』アニメ化が進められたが、諸事情により中止となったため代案として企画された[3]

世界大恐慌の時代のイタリアアドリア海を舞台に、飛行艇を乗り回す海賊ならぬ空賊(作中では空中海賊と呼ばれる)と、それを相手に賞金稼ぎで生きるブタの姿をした退役軍人操縦士の物語。

日本航空での機内上映用として製作が開始されたが、長編化したため、劇場公開されることとなった。このため、劇場公開より先に日本航空国際便機内で先行上映され、劇場公開後も機内上映は続けられた。2007年9月には、日本航空国際線機内で「紅の豚」の再上映が行われた[4][5]

原案は、月刊誌『モデルグラフィックス』の連載漫画記事宮崎駿の雑想ノートの「飛行艇時代」である[注 1]。生家が航空機産業に関係していたため、幼い頃から空を飛ぶことに憧れていた宮崎が、自分の夢として描いた作品である。宮崎自身がその演出覚書において、「疲れて脳細胞が豆腐になった中年男のためのマンガ映画」にしたいと記している。本編制作中にプロデューサー鈴木敏夫の製作した宣伝用予告映像は、過激な空戦シーンを中心に繋いだ戦争映画さながらのものだった。まるで本編と方向性の異なるイメージで作られたそれに対し、宮崎は猛烈に怒ったという。

ロケハンは1990年9月に実施。メンバーは宮崎のほかプロデューサーの鈴木敏夫、アニメ監督の押井守ら6名。目的地はイタリアのテベレ川流域の山岳都市で、最後にローマを訪ねるというものだった。

加藤登紀子主題歌エンディング曲を歌うと共に、声優としても出演している。

作品世界は、宮崎自身の趣味を反映し、それまでの「子供向け」ではなく同年代に向けた作品となっている。一貫してアニメを児童のために作ることを自らに課してきた宮崎にとっては、製作後も是非を悩み続ける作品となった。一方で「イタリア人すら忘れてしまった航空機を復活させたり、存在しない空軍を出せたりしたことは道楽としては楽しかった」とも語っている[6]。また、『借りぐらしのアリエッティ』製作時のインタビューで「紅の豚の続編をやりたい」、「題名は『ポルコ・ロッソ 最後の出撃』」と語っており、宮崎の思い入れが非常に強いことが伺える。

他のジブリ作品同様に『金曜ロードSHOW!』で繰り返し放送されており、宮崎が長編アニメ製作からの引退会見を行った2013年9月6日には当初の放送予定を変更して急遽オンエアされている。

時代背景

第一次世界大戦で戦勝国だったイタリア王国だが、国民から「栄光なき勝利」と呼ばれるまでに経済が不安定になっていた。本編は1929年頃の物語[注 2]で、既にイタリアは1922年ローマ進軍以来、ムッソリーニ率いるファシスト党独裁下となっている。

1931年から本格的にヨーロッパへ波及する大恐慌の足音や、この当時一世を風靡したアニメーションベティ・ブープに似た映画、ライバル役のカーチスが1933年のラジオドラマ『ローン・レンジャー』の名台詞「ハイヨー、シルバー!」を口にするなど、当時の世情を伺わせる描写が散りばめられている。

作品名の「紅」とは主人公の駆る飛行艇の機体色だが、国家対抗の色合いが強かった当時のカーレースにおけるイタリア人レーサー搭乗車のボディーカラーもまた、イタリア語で「レーシングの赤」を意味する「ロッソ・コルサ」であり、イギリスの緑、フランスの青、ドイツの黒と並んで「イタリアン・カラー」と呼ばれていた。

キャッチコピー

  • カッコイイとは、こういうことさ。」(糸井重里の考案) - メインのキャッチコピーとしてCMやポスターなどに使用されていた。
  • 「飛ばねぇ豚はただの豚だ」 - 作中のポルコのセリフで、劇場予告に印象的に使用されている。ポルコとの電話でジーナは「マルコ、今にローストポークになっちゃうから。私、イヤよ。そんなお葬式…」と言ったが、ポルコに「飛ばねぇ豚はただの豚だ」と返され、「バカ!」と電話を切っている。サウンドトラックの副題にもなっている。「飛ばねぇ」であり「飛べない」ではない。

あらすじ

深紅の飛行艇を操る豚のポルコは、かつてイタリア空軍のエースだったが、今はアドリア海の小島に隠棲し、空中海賊(空賊)退治を請け負う賞金稼ぎとして暮らしていた。マンマユート団たち空賊連合は、いつも商売の邪魔をするポルコを目の敵にしている。ある晩、昔馴染みのジーナが営むホテル・アドリアーノを訪れたポルコは、米国製の飛行艇を操るアメリカ人カーチスに出会う。カーチスは空賊連合が雇った用心棒だった。

しばらく後、愛艇のエンジン整備のためミラノに向かって飛んでいたポルコは、カーチスと遭遇し撃墜されてしまう。ポルコが大破した愛艇をミラノの工房ピッコロ社に持ち込むと、待っていたのはピッコロの孫で17歳の少女フィオだった。ポルコは驚くが、フィオの熱意に絆されて愛機の設計を任せる。

一方、ファシスト政権に非協力的なポルコは、ミラノでも秘密警察や空軍に狙われていることが発覚する。警告に来たかつての戦友は空軍への復帰を薦めるが、ポルコにそのつもりはない。ホテル・アドリアーノでは一目ぼれしたカーチスがジーナに求婚するが、ジーナはポルコを待ち続けていた。

フィオの才能と献身によって復活した愛艇を駆り、ファシストの追手も振り切ってポルコがアドリア海に帰還すると、空賊連合が待ち受けていた。フィオの提案で、ポルコとカーチスの決闘が組まれ、ポルコはフィオを、カーチスはポルコの修理代金を賭けて戦うことになる。決闘当日、イタリア中の飛行艇乗りやならず者たちが大挙して見物に集まる一方で、ジーナは空軍の大編隊がポルコと空賊を一網打尽にしようと作戦を計画していることを察知していた。ポルコとカーチスのドッグファイトは決着がつかず、決闘は殴り合いにもつれ込む。危機を知らせにジーナが駆けつけると、二人ともノックアウトされているが、ポルコが辛うじて立ち上がり勝者となる。

その後、フィオはピッコロ社を継ぎ、ジーナと親交を温める。カーチスはアメリカに帰国後、ハリウッドスターへと転身する。そして、ホテル・アドリアーノの上空を紅い飛行艇が飛んでゆく。ポルコがフィオとジーナのどちらかと結ばれたのかは明かされないまま、物語は幕を閉じる。

登場人物

ポルコ・ロッソ(Porco Rosso) / マルコ・パゴット(Marco Pagot)
声 - 森山周一郎
本作の主人公で、口髭をたくわえた豚人間。ポルコ・ロッソは通称であり、イタリア語で「紅い豚」という意味。1892年 - 1893年生まれの36歳。17歳のころから飛行機を乗り回し、イタリア空軍大尉エース・パイロットとして活躍したほどだったが、退役した現在は、全体を艶やかに赤塗りした飛行艇サボイアS.21試作戦闘飛行艇(モデルはマッキ M.33)に乗って空中海賊を相手にする賞金稼ぎとして生きている。
豚の姿に身をやつしている理由は作中では明らかにされないが、戦争で友を失った悲しみや国家への幻滅が示唆されている。設定では「自分自身に魔法をかけた」とされているが、魔法のシーンは描かれておらず、登場時点で既に豚人間の姿になっている。賞金稼ぎとして幾多の空賊を撃退し、冒頭の客船襲撃事件の際には空賊マンマユート団に対してモールス信号で「さもないと皆殺しにしてやるぜ」と脅すなど露悪的な所も見せるが「戦争ではないから殺しはしない」というポリシーのもと、乗員を狙わず機体だけを破壊するような戦法を好む。機動性に優れる戦闘艇どうしの空戦では「捻り込み」と呼ばれる戦闘マニューバ(機動)で敵機の背後を取るのを得意とし、マンマユート・ボスからは「この技でアドリア海のエースになった」と評されている。
普段は無人島でワインを飲みながらラジオで音楽を聴き、ジタンをくゆらせる気ままな日々を送っている。第一次世界大戦時代にはイタリア空軍で大尉の階級を得ており、エースとしては嵐の海に落ちた敵パイロットを助けたなどの逸話が伝わっていて、恰幅の良い豚の姿となった今でも女性にモテる人気の飛行艇乗り。街に出る時は白い背広に赤いネクタイを着用し、上からカーキ色トレンチコート姿、ボルサリーノソフト帽をかぶる。夜中でも黒眼鏡を常用して目元を隠しているが、顔を洗うシーンなどで素顔を見せている。原作『飛行艇時代』ではジェノバ市出身で、機体にもジェノバ市の市章を描き入れている。また出身地故に共和派であり、それがファシストへの嫌悪感にも繋がっているようだ。
ジーナは幼馴染みで、ただ純粋に飛行艇を操縦していたころ、彼女を乗せて遊覧飛行をしたことが青春の思い出となっている。親友への遠慮からジーナとの関係に踏み込めず、両者の我慢比べが延々と続いている。
終盤、カーチスと二人きりになった際「おめぇ、その顔!?」と驚かれるシーンがあり、人間の外見に戻った様子だが、その時の顔は意図的に写されていない。宮崎曰く「人間に戻ってもまたすぐに豚に戻り、十日くらい経つと飯を食いにジーナの前に現れる」[7]のだという。
名前の由来は日伊合作アニメ『名探偵ホームズ』の伊側プロデューサー、マルコ・パゴットから。トレンチコートに帽子とサングラスという外見は、『刑事コジャック』のテリー・サバラス演じるテオ・コジャック警部補の容姿そのままである。
マダム・ジーナ(Gina)
声 - 加藤登紀子
ポルコの昔馴染みで、ホテル・アドリアーノを経営する美女。これまでに三度、飛行艇乗りと結婚し、全員と死別している未亡人だが、「夫人」を意味する「マダム」で通っている[注 3]。空賊達を含めた飛行艇乗りのマドンナであり、「アドリア海の飛行艇乗りは、みんなジーナに(一度は)恋をする」と言われている。
作中においてはポルコを「マルコ」と本名で呼ぶ数少ない人物であり、長く密かに彼を愛していた様子。青春期からポルコとの関わりがあった様子で、回想シーンでは「アドリアーノ」という名の飛行艇に乗り、履いていたスカートがめくれてポルコが赤面するシーンや、ポルコや仲間たちと飛行艇と共に撮影した写真もある(ポルコの顔は万年筆で塗り潰されていた)。彼女の結婚相手の一人はポルコの戦友であり、他の結婚相手もポルコの友人であったようだ。現在は、昼間にポルコがホテルを訪ねて来たら、今度こそ彼を愛するという賭けをしている。また、ポルコの魔法が解ける方法を考えている。
空軍内部をはじめ幅広い情報網を持っているようであり、飛行中に行方不明になった夫を探させていた他、ポルコが死んだと聞かされた時には彼の生存確認を得ようと画策していた。ポルコとの縁で後にフィオと親しくなる。フェラーリンとも面識があることを匂わせるセリフがあるが、劇中でフェラーリンと対面するシーンはない。劇中ではフェラーリンの直接的な掛け合いが無いのでどのような経緯で知り合ったのかは不明だが、おそらくポルコを介して知り合ったものと思われる。
フィオ・ピッコロ(Fio Piccolo)
声 - 岡村明美
1912年 - 1913年生まれの17歳。“ピッコロのおやじ”の孫娘で飛行機設計技師アメリカでの修行経験がある。ポルコが高く評価するほどの腕前。秘密警察に追われ、復活したサボイアの飛行テストもままならずにミラノを去ろうとするポルコに「自分の仕事に最後まで責任を持ちたい」という理由[注 4]で同行し、自身を掛け札にしてカーチスと再戦させる。彼女の父親はポルコと同じ部隊に所属していた。後にジーナと親しくなり、ピッコロ社を継ぐ。
ピッコロのおやじ(Master Piccolo)
声 - 桂三枝
イタリア ミラノの飛行艇製造会社「ピッコロ社」(Piccolo S.P.A.)の経営者で、フィオの祖父。ポルコの昔馴染み。金払いにはシビアだが、面倒見の良い性格。3人の息子がいて、普段はその息子たちが設計を担当するのだが、不況の折の出稼ぎで3人とも不在で男手が足りないことから、仕事が入ると多くの親戚(全員女性)を従業員として工場を運営する。サボイアの改修に関しては機体全般はフィオに任せ、自らは最も得意とするエンジンチューニングに専念する。
マンマユート・ボス(Mamma Aiuto Boss)
声 - 上條恒彦
大きな鼻にゴーグルが特徴の、空中海賊マンマユート団の親分。マンマユート団は、直訳すると「ママ助けて団」であるが、原作『飛行艇時代』によると「ママ怖いよ団」という意味だという。空賊連合とは一定の距離を置いて一匹狼を気取っていたが、マンマユート団単機ではポルコに抗しきれず、不本意ながら連合と仕事を共にする。直情的ではあるが人情に厚く部下にも慕われる。ポルコの過去を知る人間の一人。金品の強奪は行うが、子供には優しい。メインキャラクターの一人だが正式な名前は設定されておらず、エンディングテロップにおいても「マンマユート・ボス」とクレジットされている。ラストシーンでもスーツ姿で登場する。
ドナルド・カーチス(Donald Curtis)[注 5]
声 - 大塚明夫
アラバマ生まれのアメリカ人で、祖母はイタリア人のクォーターらしい(1850年代南イタリアからアメリカへの移民が多かった時代背景がある)。愛機はカーチス R3C-2をモデルとした架空機カーチス R3C-0非公然水上戦闘機。空賊連合が雇った用心棒で、ポルコのライバル。惚れっぽい性格で、ジーナやフィオを次々口説くも玉砕する。後日、アメリカに帰国し西部劇の主演俳優となる。空賊の用心棒や映画俳優は、あくまでも人生の最終目標への布石である。カーチス主演のポスターは、ロナルド・レーガン大統領の主演映画のレイアウトを踏襲している。
原作『飛行艇時代』では名前が異なり、ドナルド・チャックと名乗っている。また空賊の用心棒となる展開自体は変わらないが、中盤で戦闘する相手は豪華客船の用心棒ではなくイタリア空軍のパトロール部隊であったり、多少の差異が見られる。
フェラーリン(Ferrarin)
声 - 稲垣雅之
ポルコの元戦友で、現在はイタリア空軍少佐。ポルコの身を心配し、空軍復帰を勧めている。彼がポルコやジーナの味方であるため、空軍は二人に手を出せないでいる。ピッコロ社から飛び立ったポルコに抜け道を教えたり、無線で空軍の動きをジーナに伝えたりと、密かに協力している。ジーナと共に作中においてポルコを本名で呼ぶ数少ない人物である。モデルは、アルトゥーロ・フェラーリンであるが、アルトゥーロ・フェラーリン本人として描写されているかは明確でない。通信でジーナがフェラーリンからの情報である事を気付くシーンはあるが、劇中で直接対面するシーンはない。また、彼はポルコが空軍軍人になってからの出逢いであり、幼馴染ではないため、ホテル『アドリアーノ』内に掛けてある少年時代の古い写真には写っていない。
空賊連合(Aero Viking Association/Band of air pirates)[注 6]
主にアドリア海を縄張りとする空中海賊団で構成されたギルド。大きな獲物を狙う場合など、時に協力して「仕事」を行う。持ち回り制で組合会長もいるが、実際は単なる空賊団同士の寄り合いの向きが強い。
作中では7団体が加盟していて、原作「飛行艇時代」43ページの記載によれば、マンマユート団は加盟こそしていないが、特に対立もしていないことも劇中のボス達の密談で判明する。それぞれの空賊団の構成員は、そのボスと瓜二つである。彼らの共通のマドンナはマダム・ジーナであり、屈強な彼らも彼女の前では子供扱い。また彼女の店の半径50km以内では仕事はしないらしい。同様に彼ら共通の敵は賞金稼ぎポルコ・ロッソである。
映画パンフレットによると、それぞれの空賊のボスはAがフランス人で左目に眼帯をした男。Bがスイス人。Cがシシリー人でモヒカン刈りをしている男。Dがノルマンの末裔で背が高く左頬に傷痕がある男。Eがプロヴァンス人。Fがオーストリア=ハンガリー帝国の元貴族で、眉間に三日月状の傷痕があり老眼鏡を掛けている。Gがクロアチア人。
劇中では、Aが空賊連合会長。ポルコとカーチスのボクシングのレフェリーを務めたのがC。
イメージボードには、一番大きい飛行艇を使っているのがF、一番零細企業がGと表記がある[注 7]
ラストシーンでも年老いた彼らが登場しており、アドリアーノに集う様子が描かれている。葉巻を銜えながらポルコ・ロッソの本を読んでいるのがA。Aの左隣でサングラスを掛け葉巻を指に挟んでいるのがD。チェス盤を置いているテーブルを囲んでいるのがB、C、E、F。サングラスを掛け、頬杖をつきながらコーヒーカップを持っているのがB。後頭部が描かれているのがC。パイプを銜えているのがE。立っているのがFである[注 8]

登場する水上機、銃器

水上機

物語に登場する水上機は、オリジナルのものと実在した機体をモデルにしているものが混在している。

サボイアS.21試作戦闘飛行艇
ポルコの愛機である飛行艇。商品展開上の区別のため、ピッコロ社での改修後の形状を「サボイアS.21F」「F後期型」と称する場合がある(Fは設計主任フィオ・ピッコロのイニシャル)。
改造前のサボイアS.21試作戦闘飛行艇は、たった1機だけが製造された試作機である。「過激なセッティング」のため、離着水性に難があり、軍用機として制式採用されることなく「倉庫で埃をかぶっていた」ところをポルコがローンで購入した。ポルコは操縦性を「スピードに乗れば、粘りのある翼」と評価している。
ローン完済直後、不調だったエンジン修理のためにミラノへ回送飛行中にカーチスと空戦になり、エンジントラブルが原因で被撃墜、エンジンおよび主翼の全てを喪失する大損傷を受け、ピッコロ親父にも「新造した方が早い」と言われるほどだったが、ポルコの本機に寄せる強い思いによってF後期型へと再生の道を辿った。改修を任されたフィオはの性質を熟知した計算書を見て、設計者の職人技に感心していた。
ピッコロ社でポルコがピッコロ親父に見せられた新エンジンには「GHIBLI」(ジブリ、イタリア語ではギブリ)の刻印がされており、ポルコはこれをフォルゴーレと呼ぶ。これは、出版物などではフィアット製のフィアット AS.2 エンジンだとされているが、フィアット AS.2は下で紹介されているマッキ M.39が搭載していたものである[注 9]。なお、原作漫画の中ではフィアット AS.2ではなくロールス・ロイス ケストレルを新たに採用していた。
機体の垂直尾翼に描かれたマークは、ポルコの出身地であるジェノバ市の市章。
実在した同名の飛行艇サヴォイア S.21複葉機であり、物語の機体とはまったく異なる。これは、宮崎が昔一度だけ見て印象に残ったものの、資料がないこともありそれが何だったか分からずにいた機体を再現したためである。後の対談でモデルとなったのは「マッキ M.33」であると判明した。
ラストでフィオがその後の話を語っている最中、ジーナの店の上を飛ぶシーンがあるが、よく見ると裏庭に続く道に、この飛行艇のように見える紅い機体が係留されているのが分かる。
時代が現代になったエピローグにおいて、ターボプロップエンジン2重反転プロペラマッキ MC.200のような半解放式風防を付けた本機がジェット旅客機を追い越していくシーンが作られたが、本編ではカットされた[8]
カーチス R3C-0非公然水上戦闘機
全長:6.29m 翼幅:8.1m 全高:3.15m 最高速力:348km/h[9]
ポルコの対抗馬であるカーチスの水上機。完全なオリジナルであったポルコの乗機とは異なり、実在のシュナイダー・トロフィー・レース優勝機カーチス R3C-2の(非公然)改造機という設定。
ブローニング製のプロペラ同調式機関銃を2丁装備したほか、レーサー時の翼面冷却をやめて機首下面に外付けラジエーターを付け、最高速度の低下と引き替えに整備性と信頼性をアップさせた。実は、このラジエーターは日本の川崎88式偵察機から流用したジャンクパーツという設定である[10]。また速力ではサボイアを上回り、旋回力で劣り、上昇力は同等と分析された[11]
ポルコの真紅のサボイアと対照的な濃青色は、第二次世界大戦期のアメリカ海軍機色を彷彿とさせ、カーチスがアメリカ人であるというイメージ付けにも一役買っている。垂直尾翼上に描かれたマークは「幸運のガラガラヘビ」。ポルコとの最終決戦時には胴体の白帯に矢が刺さったハートマークが描き加えられている[12]
マッキ M.39(M.52)
主人公の元同僚、フェラーリンがポルコを先導したときの機体。M.39は1926年度のシュナイダー・トロフィー優勝機であり、アメリカの3連覇を阻止した機体でもある。M.52は次回のシュナイダー・トロフィー用の機体でM.39の発展型であり、外形に大きな差はない。映画に登場したものはM.39/M.52両者の特徴が混在しており、宮崎は「形式不明ってことにしておいてください」と説明している[13]
サヴォイア・マルケッティ S.55
ポルコとカーチスの対決を阻止しようと出動したイタリア空軍編隊にその姿が見える。双胴の飛行艇で、1933年に編隊で大西洋往復を成し遂げた。映画のロケハン時に偶然これを記念する碑文を見つけ、満面の笑みでその前に立つ宮崎の写真が残っている[14]
マッキ M.5(Macchi M.5
回想シーンにてポルコがまだ人間だった頃乗っていたイタリア空軍機。本機は、敵のオーストリア・ハンガリーの飛行艇ローナー L鹵獲してコピーしたマッキ L.1から独自に発展させた物。メーカーであるニューポール・マッキ社でライセンス生産していたフランスニューポール戦闘機の一葉半形式の主翼を組み合わせ、本家よりも良い飛行艇になった。
ハンザ・ブランデンブルク CC
回想シーンにてポルコと戦っていたオーストリア・ハンガリー海軍の飛行艇。設計はエルンスト・ハインケル。最初から水上戦闘機として設計・運用された世界初の戦闘機。

銃器

拳銃

短機関銃

小銃

機関銃

手榴弾

スタッフ

製作 徳間康快利光松男佐々木芳雄
製作補 山下辰巳、宮崎和義、高木盛久
協力製作 磯邊律男
企画 小金井道宏近藤晃漆戸靖治
音楽監督 久石譲
作画監督 賀川愛河口俊夫
原画 大塚伸治金田伊功近藤勝也近藤喜文百瀬義行、篠原征子、遠藤正明、二木真希子、清水洋、森友典子、杉野左秩子、大谷敦子、磯光雄安藤雅司、吉田健一、前田真宏、重国勇二、佐藤好春大平晋也、箕輪博子、諸橋伸司、長谷川明子
動画チェック 舘野仁美中込利恵、藤村理枝
動画 手島晶子、佐藤伸子、柴田和子、木田葉子、大村まゆみ、北島由美子、長嶋陽子、横山和美、浅野宏一、伊藤秀樹、小西賢一、篠崎光司、野田武広、山田憲一、粉川剛、岡田妙智子、笹木信作、中村勝利、小野田和由、横井秀章
井上博之、斉藤昌哉、柴田絵理子、稲村武志、松瀬勝、芳尾英明、東誠子、山浦由加里、西戸スミエ、椎名律子、坂野方子、手塚寛子、末田久子、松下敦子、真野鈴子、長谷部敦志、近藤梨恵、槇田喜代子、岩柳恵美子、大友康子
新留理恵、太田久美子、安達昌彦、堀井久美、古屋浩美、常木志伸、牧孝雄
テレコムアニメーションフィルム
与沢桂子、宮本佐和子、蘇武裕子、赤城博昭、大楽昌彦、正路真由美、清水由紀子、馬場健、酒井一実、安留雅弥、矢沢真由、松川孝純
スタジオぴえろ
君島繁、小沢誠
作画協力 アニメトロトロ、OH!プロダクションスタジオコクピット、グループどんぐり、スタジオたくらんけ
美術監督 久村佳津
背景 男鹿和雄、山川晃、太田清美、田中直哉武重洋二、崎元直美、長縄恭子、黒田聡
特殊効果 谷藤薫児、橋爪朋二、玉井節子
ハーモニー処理 高屋法子
色彩チーフ 保田道世
色彩設計 立山照代、木村郁代
仕上 小川典子、久田由紀、古谷由実、大城美奈子、小野暁子、井関真代、守屋加奈子、片山由里子、阿部穂美、木附沢幸恵、羅奈緒美、坂本洋子、吉川潤子、豊永幸美
スタジオキリー
高橋直美、渡部真由美、酒井雅代、平林和弘、西尾久美子、渡辺信子、黒木幸恵、末永康子、岡美代子、久保田滝子
IMスタジオ
伊勢田美千代、福間栄子、谷田陽子、成田照美、田島ゆかり、柴田美和子、小沼真理子、高山恭代
童夢舎
下川邊幸子、大町智恵子
京都アニメーション
笹川正美、高木理恵
スタジオぴえろ福岡分室
岩崎静子、松尾早百合、上原由美子、森次純子
スタジオOZ
細谷明美、磯崎昭彦
仕上協力 スタジオアド、宮崎アニメーションスタジオ、スタジオキャッツ、スタジオ古留美
撮影監督 奥井敦
撮影 旭プロダクション
谷口久美子、藤倉修二、新矢秀和、松澤浩之、刑部徹、梅田俊之、薮田順二、榊原広、福田寛、伊藤修一
技術協力 ムラオ・スタック
国際工業
斎藤芳郎
音響制作 オムニバスプロモーション
門倉徹、高木創
音響監督 浅梨なおこ
整音 住谷真
台詞編集 内田誠
音響効果制作 E&Mプランニングセンター
音響効果 佐藤一俊
音響効果助手 小野弘典
録音スタジオ 東京テレビセンター
タイトル 真野薫、道川昭
編集 瀬山武司
編集助手 足立浩
編集所 フィルムマジック
演出助手 松見真一、山本正仁、河西宏
制作担当 高橋望
制作デスク 川端俊之、西桐共昭
制作進行 有富興二、洞口朋紀、大塚浩二、伊藤裕之
制作事務 山本珠実
宣伝プロデューサー 徳山雅也
宣伝 大野浩
エンディング構成 板垣恵一
「紅の豚」
製作委員会
徳間書店
加藤博之、山平松夫、田所稔、金子彰、三浦厚志、星野博美
日本航空、日本航空文化事業センター
渡会信二、寺屋徹、河野裕、木内則明
日本テレビ
馬場俊明、和田仁宏、奥田誠治、古川典子
スタジオジブリ
古林繁、村田和也、田中千義、新井田雄一
製作担当 佐々木崇夫
現像 IMAGICA
制作協力 博報堂
制作 スタジオジブリ
プロデューサー 横尾道男、堀米次雄、武井英彦
チーフプロデューサー 武田実紀男
エグゼクティブプロデューサー 尾形英夫兼子勲間部耕苹鈴木敏夫
原作
脚本
監督
宮崎駿
モデルグラフィックス「飛行艇時代」より
配給 東宝

主題歌

さくらんぼの実る頃
作詞 - J. B. Clément / 作曲 - A. Renard / 唄 - 加藤登紀子
エンディング・テーマ - 「時には昔の話を
作詞・作曲・唄 - 加藤登紀子 / 編曲 - 菅野よう子 / ピアノ・アレンジ - 大口純一郎

声の出演

キャラクター 日本語版 英語版 フランス語版
ポルコ・ロッソ (Porco Rosso) 森山周一郎 マイケル・キートン ジャン・レノ
マダム・ジーナ (Madame Gina) 加藤登紀子 スーザン・イーガン ソフィー・デショーム
フィオ・ピッコロ (Fio Piccolo) 岡村明美 キンバリー・ウィリアムズ=ペイズリー アデル・カラッソ
ピッコロおやじ (Mr. Piccolo) 桂三枝 デヴィッド・オグデン・スティアーズ ジェラルド・ヘルネンデス
マンマユート・ボス (Mamma Aiuto Boss) 上條恒彦 ブラッド・ギャレット ジャン=ピエール・カロッソ
ドナルド・カーチス (Donald Curtis) 大塚明夫 ケイリー・エルウィス ジャン=リュック・レイシュマン
バアちゃん 関弘子 ?
フェラーリン少佐 (Maj. Ferrarin) 稲垣雅之 ? エリック・デュファイ
マルコ・パゴット (青年時代のポルコ・ロッソ) 古本新之輔 ?
空賊連合ボス 仁内建之
野本礼三
阪脩
島香裕
藤本譲
田中信夫
新井一典
フランク・ウェルカー
ケビン・マイケル・リチャードソン
ビル・ファッガーバッケ
ジュリアン・クラメール
パイロット ? ジャック・エンジェル ?
写真屋 辻村真人 ?
老人 矢田稔 ?
役不明 松尾銀三
大森章督
沢海陽子
喜田あゆみ
遠藤勝代
中津川浩子
中沢敦子
森山祐嗣
松岡章夫
佐藤広純
種田文子
井上大輔
佐藤ユリ
佐藤麻衣子
森田梨絵
高橋若菜
劇団若草
コーリー・バートン
ロブ・ポールセン
ジェフ・ベネット
トレス・マクニール
ディー・ブラッドリー・ベイカー
トム・ケニー
フィル・プルクター
マイケル・ベル、他

賞歴

売上記録

(日本国内)

内容 記録 補足
興行収入 約54億円[15] 推測
配給収入 27.13億円[15]
動員 304万9806人[15]
『イメージアルバム』 0.5万本出荷(1992年発売のCA)[16]
3万枚出荷(1992年発売のCD)[16]
0.5万枚出荷(1997年発売の再発CD)[16]
『サントラ音楽集』 0.5万本出荷(1992年発売のCA)[16]
8万枚出荷(1992年発売のCD)[16]
3万枚出荷(1997年発売の再発CD)[16]
『ドラマ編』 0.5万本出荷(1992年発売のCA)[16]
1.5万枚出荷(1992年発売のCD)[16]
『BOX-CD』 1.5万枚出荷(1992年発売のCD)[16]
VHS(徳間版) 15万本出荷[17] 1995年9月時点
VHS(ブエナビスタ版) 40万本出荷[17] 2003年6月時点
DVD(ブエナビスタ版、2枚組・特典付) 25万枚出荷[17] 2003年6月時点

テレビ放送の視聴率

回数 放送日 視聴率
1 1993年10月15日 20.9%
2 1995年09月29日 14.5%
3 1998年07月17日 17.8%
4 2000年06月16日 14.3%
5 2003年04月04日 18.7%
6 2005年04月22日 14.1%
7 2007年05月25日 15.0%
8 2010年07月02日 14.4%
9 2012年04月06日 11.2%
10 2013年09月06日 16.0%
11 2016年11月11日 13.2%

関連商品

作品本編に関するもの

映像ソフト
出版
  • 『紅の豚』原作 飛行艇時代(大日本絵画、1992年7月)ISBN 4-499-20595-6
    • 映画『紅の豚』原作 飛行艇時代 (増補改訂版:大日本絵画、2004年11月)ISBN 4-499-22864-6
  • 紅の豚(THIS IS ANIMATION)(小学館、1992年8月20日)ISBN 4-09-101536-0
  • 時には昔の話を 宮崎駿・加藤登紀子対談(徳間書店、1992年8月31日)ISBN 4-19-554946-9
  • 紅の豚―フィルムコミック(1)(徳間書店、1992年9月20日)ISBN 4-19-772090-4
  • 紅の豚―フィルムコミック(2)(同上、1992年9月20日)ISBN 4-19-772091-2
  • 紅の豚―フィルムコミック(3)(同上、1992年10月25日)ISBN 4-19-772100-5
  • 紅の豚―フィルムコミック(4)(同上、1992年10月25日)ISBN 4-19-772101-3
  • ジ・アート・オブ 紅の豚(徳間書店、1992年10月30日、新装版1997年5月)ISBN 4-19-812100-1
  • ロマンアルバム 紅の豚(徳間書店、1992年11月1日、新装版2001年5月)ISBN 4-19-720160-5。
  • スタジオジブリ作品関連資料集Ⅳ(スタジオジブリ、1996年12月31日)ISBN 4-19-860628-5
  • 紅の豚(スタジオジブリ絵コンテ全集7)(徳間書店、2001年9月30日)ISBN 4-19-861424-5
  • ジブリの教科書7 紅の豚(スタジオジブリ編、文藝春秋文春ジブリ文庫〉、2014年9月10日)ISBN 978-4-16-812006-0
  • シネマ・コミック7 紅の豚(文藝春秋〈文春ジブリ文庫〉、2014年9月10日)ISBN 978-4-16-812106-7  
音楽
  • 紅の豚 イメージアルバム かっこいいとは、こういうことさ 徳間ジャパンコミュニケーションズ((再発版CD/1997年5月21日)TKCA-71155(オリジナル盤/1992年5月25日))
  • 紅の豚 サウンドトラック 飛ばねえ豚はただの豚だ! 徳間ジャパンコミュニケーションズ((再発版CD/1997年5月21日)TKCA-71156(オリジナル盤/1992年7月22日))
  • 紅の豚 ドラマ編 どうやったらあなたにかけられた 魔法がとけるのかしらね 徳間ジャパンコミュニケーションズ(1992年9月25日)TKCA-30663
  • スタジオジブリ 宮崎駿&久石譲 サントラBOX [Box set, Limited Edition] (CD) 徳間ジャパンコミュニケーションズ(2014年7月16日)
その他関連書籍
  • 宮崎駿 映画の風(著:空の会、創樹社、1993年12月)
  • 宮崎駿の雑想ノート(増補改訂版)(大日本絵画、1997年8月)ISBN 4-499-22677-5。初版・1992年12月

脚注

注釈

  1. 原案との大きな違いは、ポルコの過去のエピソードとそれに関わる人物(ジーナとフェラーリン)、ポルコが指名手配されファシスト政権に狙われるシーンなどシリアスな要素の追加である。また、原案ではピッコロ一族の男性が何名か登場するほか、マジョーレ湖で十分にテストをしてから出発するなどの相違点もある。
  2. 作中主人公ポルコの読む雑誌「フィルム」が1929年号。
  3. 「マダム」はイタリア語ではなくフランス語である。
  4. 「自分が人質にされた」と偽装することで、ピッコロ社がポルコの協力者として追求されるのを防ぐ意味もあった。
  5. 原作では自ら「ドナルド・チャック」と名乗っており、「カーチス」は愛機に因んだ渾名である。
  6. 「飛行艇時代」「ジ・アート・オブ 紅の豚」は、前者の表記を採用している。
  7. 文芸春秋文春ジブリ文庫「ジブリの教科書7 紅の豚」による。
  8. 徳間書店「ジ・アート・オブ 紅の豚」、徳間書店「ロマンアルバム 紅の豚」、文芸春秋文春ジブリ文庫「ジブリの教科書7 紅の豚」等にこのシーンが掲載されているが、解説等はない。また、絵コンテ集に掲載や記載はない。ただし、以下の特徴から判別は可能である。Aは眼帯と髭。Bは鼻の下の髭。Cは髪形。Dは左頬の傷痕。Eは頭の傷痕。Fは老眼鏡と眉間の傷痕と鼻の下の髭。
  9. 劇中でピッコロ親父が「1927年のシュナイダーカップでこのエンジンを載せたイタリア艇はカーチスに負けた」と発言しているが、1927年のシュナイダーカップでイタリア艇を破って優勝したのはイギリスのスーパーマリンS.5であり、その年度はカーチスどころかアメリカチームそのものが準備不足のため出場していない。DVDの英語版音声では史実としてカーチスが優勝した「1925年」と変更されているが、1925年出場のイタリア機マッキ M.33が搭載していたのはアメリカ製カーチスD12Aエンジンで、被撃墜前のイゾッタ・フラスキニよりも馬力が劣る。

出典

  1. 構文エラー: 認識できない区切り文字「[」です。
  2. 「飛行艇時代―映画『紅の豚』原作」(大日本絵画、2004年)にも再録
  3. 『宮崎駿の雑想ノート』P103
  4. JAL プレスリリース
  5. [1]
  6. 『CUT』誌 2009年11月19日号
  7. 『風の帰る場所』の宮崎の発言より(2001年11月、pp.329)
  8. 大日本絵画『飛行艇時代 増補改訂版』p64
  9. 大日本絵画『宮崎駿の雑想ノート 増補改訂版』p92
  10. 大日本絵画『飛行艇時代 増補改訂版』p34
  11. 大日本絵画『飛行艇時代 増補改訂版』p17
  12. 徳間書店『THE ART OF PORCO ROSSO 』p96
  13. 大日本絵画『飛行艇時代 増補改訂版』p54
  14. 徳間書店『ロマンアルバム 映画 紅の豚 ガイドブック』p106
  15. 15.0 15.1 15.2 叶精二『宮崎駿全書』173頁。
  16. 16.0 16.1 16.2 16.3 16.4 16.5 16.6 16.7 16.8 叶精二『宮崎駿全書』169頁。
  17. 17.0 17.1 17.2 叶精二『宮崎駿全書』171頁。

参考文献

  • 酒井信『最後の国民作家 宮崎駿』2008年10月 文芸春秋文春新書
  • アニメージュ編集部編『ジブリロマンアルバム・紅の豚』ISBN 4197201605
  • アニメージュ編集部編『THE ART OF 紅の豚』ISBN 4198121001
  • 大日本絵画『飛行艇時代―映画「紅の豚」原作 増補改訂版』ISBN 978-4499228640

関連項目

外部リンク

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