美濃郡代

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美濃郡代(みのぐんだい)とは、江戸時代に4ヶ所設置された郡代の一つ。

概要

美濃国伊勢国桑名郡の一部の幕府直轄領の民治を司る行政官であり代官である。

美濃国関ヶ原の戦い後、幕府がこの地に有力な大名が出現しないように、10万石未満の多数のと幕府直轄領に細分する。この結果、美濃国の約3割は幕府直轄領となる。

当初、美濃郡代の陣屋は、1604年慶長9年)に小早川秀秋の家臣である平岡頼勝が、可児郡徳野(現可児市徳野)に築いた徳野陣屋にあった。平岡頼勝徳野藩1万石の大名であり、この地を治めていたが、子の平岡頼資の死後、徳野藩は取り潰されている。

1650年慶安3年)、岡田将監善政(岡田善政)が木曽川の堤防工事の為、交通の便の良い羽栗郡傘町に仮陣屋を置く。

1669年寛文2年)、名取半左衛門が正式に傘町に陣屋を移し、地名を傘町から笠松に改める(現笠松町)。以後明治維新まで、笠松陣屋に美濃郡代は置かれる。

歴代郡代

  1. 大久保石見守長安
  2. 岡田将監善同 慶長18年-寛永8年
  3. 岡田将監善政 寛永8年-万治3年
  4. 名取半左衛門長知 万治3年-寛文7年 陣屋を笠松に移転
  5. 杉田九郎兵衛長昌 寛文8年-天和3年
  6. 甲斐庄四郎右衛門正之 天和3年-貞享2年
  7. 岩手藤左衛門信吉 貞享2年-元禄12年
  8. 辻六郎左衛門守参 元禄12年-享保3年 以降、滝川貞寧を除き郡代となる。 
  9. 辻甚太郎守雅 享保3年-享保20年
  10. 井沢弥惣兵衛為永 享保20年-元文2年
  11. 滝川小右衛門貞寧 元文2年-延享3年
  12. 青木次郎九郎安清 延享3年-宝暦8年 郡上一揆で処罰
  13. 千種清右衛門直豊 宝暦8年-明和3年
  14. 千種六郎右衛門惟忠 明和3年-天明6年
  15. 千種鉄十郎 天明6年-天明8年 失政により遠島となる。
  16. 辻六郎左衛門富守 天明8年-寛政3年
  17. 鈴木門三郎正勝 寛政3年-寛政11年
  18. 辻六郎左衛門守貞 寛政11年-文化2年
  19. 三河口太忠輝昌 文化2年-文化7年
  20. 滝川小右衛門惟一 文化7年-文化11年
  21. 松下内匠堅徳 文化11年-文政11年
  22. 野田斧吉 文政11年-天保6年
  23. 柴田善之丞 天保6年-嘉永4年
  24. 岩田鍬三郎 嘉永4年-慶応3年
  25. 屋代増之助 慶応3年-慶応4年 

関連項目