花蓮県

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花蓮県(かれんけん、ファーリエンけん)は台湾東部に位置する。県政府所在地は花蓮市

地理

花蓮県は台湾東部中央に位置し、南北137.5Km、東西寬約43Km、西は台湾中央山脈、東を太平洋に面する地勢である。

面積は同国の県内で最大であるが、大部分を山岳地帯が占め、平地は7%に過ぎない。人口の大部分もこの平地に集中している。地理学上はが形成されており、この地域は花東縦谷と称されている。

東岸の東岸山脈は、400万年前という比較的新しい時代に形成されている。標高は高くなく、東岸山脈の最高標高は1,682mである。これに対して中央山脈では3,000m以上の山脈が続き、南湖大山、奇萊山、秀姑巒山など台湾島を代表する山岳が連なっている。

東海岸の総延長は124Km、多くは海に河川が流れ出た影響で侵食を受けており、景観地点として有名である。特に有名なのは平渓南側の清水断崖であり、1,000m以上を誇るその高さは蘇花公路での最大の景観地となっているが、落石による災害も頻発している。

歴史

花蓮は元来奇莱と称されていた。『花蓮県志』によれば、1622年にスペイン人が来航して砂金の採取を行い、多羅満と呼んでいたとある。

漢人が初めて入植したのは1851年であるが、当時は台湾東部への交通は海路に限られており、それは日本統治時代の1932年に臨海道路(現・蘇花公路)が開通するまで続いた。その当時は、多くの日本人移民がこの地に入植していた。

1945年以降は中華民国により領有されて花蓮県が設置され、現在に至っている。

歴代県長

行政区画

区分 名称
1 花蓮市
2 鳳林鎮 | 玉里鎮
10 新城郷 | 吉安郷 | 寿豊郷 | 光復郷 | 豊浜郷 | 瑞穂郷 | 富里郷 | 秀林郷 | 卓渓郷 | 万栄郷

教育

大学

  • 慈濟大学
  • 東華大学

技術学院

高中・高職以下の教育機関は下部行政区域の項目を参照。

交通

特産品

観光

太魯閣渓谷
立霧渓沿いに位置し、大理石が浸食された渓谷。断崖絶壁が約20kmにかけて続く。日本統治時代から景勝地として知られ、1934年には次高タロコ国立公園として日本の国立公園に指定され、現在は太魯閣国家公園に指定されている。タクシーをチャーターするか、定期観光バスを利用すると良い。
鯉魚潭(リーユイタン)
花蓮市から18km西南側、東虎子山の下に位置し、鯉の形をした鯉魚山の麓にある湖。その美景から「東部の日月潭」とも言われる。花東公路の途中にある天然湖で、ボートや釣りが楽しめるほか、近くに森林浴自然公園もある。面積は約20ヘクタール。潭は山の側に位置する。湖畔には謝緯記念青年営が建てられ、キャンプもできるほかにキリスト教宿泊処もあり、付近に花や木も植えられている。
鉄道文化園
日本統治時代に建てられた旧花蓮駅周辺が整備され、鉄道文化館として公開されている[1]
吉安慶修院
日本人の初の移民村である吉安郷1917年に建てられた高野山真言宗吉野布教所が市の史跡に指定され、修復・公開されている[2]
阿美文化村
アミ族に関する施設。

脚注

  1. 鉄道文化園台湾文化部
  2. 花蓮県 吉安慶修院台湾文化部

ギャラリー

関連項目

外部リンク

テンプレート:花蓮県の行政区分