鉄砲水

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鉄砲水(てっぽうみず、英語:flash flood)とは、山崩れなどで河川が堰き止められ天然ダムを形成する。その後、堰き止めていた物が崩れて急激に出水・増水する事。水害の原因の1つ。広義には人工ダムの放水、集中豪雨などの影響による急激な増水を指すこともある。

語源

古代には「山崩」江戸時代などには「山津波」など言われていたが、昭和になって「鉄砲堰」を語源とすると思われる「鉄砲水」という言葉が使われるようになった。

発生のメカニズム

主に集中豪雨などによる土砂崩れで天然ダムが出来上がり、貯水量に耐えられなくなったダムが決壊し、水が一気に流れ出すことによって発生する。地形の険しい山間部で起こることが多い。もの凄く急激に増水するために対応が遅れると巻き込まれて死亡する。決壊時の土砂を巻き込んで流れてくるので土石流になるのが一般的である。

広義の場合は、人工ダムの放水、山間部の支流に豪雨があってそれが本流に集まる、などが原因で急激に河川が増水する。この場合は土石流になる事は少ない。

対策

長雨などが続いた後や川上で集中豪雨があった後、一時的に水量が減る、河川が濁っている、葉っぱや枝などが通常よりも多量に流れている、土砂の匂いがする、などの状態があった場合は河川に入らない。晴天でもおきる事はある。

広義の鉄砲水を避けるには、ダムの放水警報、河川の警報などに気をつける。

関連項目

参考文献