銚子市
銚子市(ちょうしし)は、関東地方の東部、千葉県の北東部にある市。全国屈指の漁港の町でもある。市の北部には利根川が流れており、銚子市で太平洋に注ぐ。利根川を挟んで対岸の茨城県神栖市への通勤率は10.7%(平成22年国勢調査)。市全域で銚子ジオパークをなす。
Contents
地理
東京から100km圏内、関東平野の最東端に位置し、北は利根川、東と南は太平洋に面する。江戸時代に利根川水運が開発され、醤油醸造業と漁業で発展。農業は露地野菜を中心に発展した観光都市。
地形
銚子市は、利根川沿いの低地と北総台地からなり、表層は関東ローム層に覆われている。愛宕山(標高73.6m)は北総台地最高峰。水田は台地山間の谷津田と利根川沿いに広がっており、畑地帯は台地の平坦部に位置し、比較的農業に適している。
- 市域
- 広袤(こうぼう):東西16.2km、南北12.8km
- 自然
気候
周囲が海に囲まれているため海洋性気候となっている。すなわち、湿度は高めであり、気温は年間平均気温が約15℃で夏涼しく冬暖かいといわれる。 夏場は、関東平野部の都市では珍しく日中でも30℃を超えることは少なく、35℃を超えることはめったにない。熱帯夜になることもあまり無く関東屈指の避暑地と言える。一方、冬場は南九州並みに温暖で気温が氷点下になることはほとんどなく、雪が降ることは非常に珍しい。 またトマト、メロン、スイカ、イチゴなど海洋性気候に適した野菜や果物が栽培されている。
また、年間を通して比較的風が強く、風力発電所の風車が34基稼働している。
銚子 1981-2010年の気候資料 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 23.6(74.5) | 24.0(75.2) | 23.0(73.4) | 25.9(78.6) | 29.5(85.1) | 30.9(87.6) | 34.8(94.6) | 35.3(95.5) | 33.7(92.7) | 29.3(84.7) | 24.8(76.6) | 23.4(74.1) | 35.3(95.5) |
平均最高気温 °C (°F) | 9.9(49.8) | 9.8(49.6) | 12.2(54) | 16.4(61.5) | 19.9(67.8) | 22.3(72.1) | 25.9(78.6) | 28.1(82.6) | 25.4(77.7) | 21.1(70) | 16.9(62.4) | 12.5(54.5) | 18.37(65.06) |
日平均気温 °C (°F) | 6.4(43.5) | 6.6(43.9) | 9.1(48.4) | 13.3(55.9) | 16.9(62.4) | 19.5(67.1) | 22.9(73.2) | 25.2(77.4) | 23.0(73.4) | 18.7(65.7) | 14.0(57.2) | 9.2(48.6) | 15.4(59.72) |
平均最低気温 °C (°F) | 2.7(36.9) | 3.0(37.4) | 5.9(42.6) | 10.3(50.5) | 14.2(57.6) | 17.2(63) | 20.7(69.3) | 23.0(73.4) | 21.0(69.8) | 16.3(61.3) | 10.7(51.3) | 5.4(41.7) | 12.53(54.56) |
最低気温記録 °C (°F) | -6.2(20.8) | -7.3(18.9) | -4.3(24.3) | -0.2(31.6) | 4.3(39.7) | 10.2(50.4) | 13.0(55.4) | 15.9(60.6) | 11.2(52.2) | 4.5(40.1) | -1.3(29.7) | -4.6(23.7) | -7.3(18.9) |
降水量 mm (inches) | 91.6(3.606) | 88.9(3.5) | 158.0(6.22) | 126.7(4.988) | 132.8(5.228) | 168.7(6.642) | 118.9(4.681) | 109.6(4.315) | 220.7(8.689) | 234.6(9.236) | 129.6(5.102) | 79.9(3.146) | 1,660(65.354) |
日照時間 | 173.5 | 154.4 | 161.2 | 176.9 | 178.6 | 135.8 | 165.0 | 220.6 | 150.3 | 140.5 | 138.3 | 165.0 | 1,960.1 |
出典#1: 気象庁[1] | |||||||||||||
出典#2: 気象庁[2] |
隣接する自治体
歴史
地名の由来
元は「銚子口」と呼ばれていた。「銚子」は、小さな注ぎ口を持つ酒器で、もともとは生薬を煎じるのに使われた土瓶ややかんの類(徳利ではない)。入り口が狭く、中に入るとより広い空間が拡がる地形がよく似ているため、この地名がついたとされる。「銚子」が行政区画名として町名に使われたのは、1889年(明治22年)4月1日「市制町村制」が施行されてからである。
銚子漁港
現在、銚子漁港は日本随一の水揚量を誇る漁港となっているが、かつては日本の三大海難所の一つに数えられた所であった。利根川の河口付近に千人塚(銚子市川口町2丁目)が築かれており、銚子近辺で起きた海難事故の犠牲者が祀られている。「千人塚」という名前の由来は、「1616年(慶長19年)10月25日銚子沖に吹いた突風によって、千人以上が亡くなったため」とも、「祀られる犠牲者が増え続けた結果、いつしか千人塚と呼ばれるようになった」とも伝わる[3]。昔の利根川河口付近は川幅が狭く、川底には大きな岩があり水深が浅く、干潮時と満潮時の潮の流れは急で、一年中風が強く吹き波が荒い場所であった。1910年(明治43年)3月12日には、漁船80隻、漁民千人以上が遭難した。当時の船頭歌で「阿波の鳴門か銚子の川口、伊良湖渡合が恐ろしや」などと諷されていた。
何度も遭難が繰り返される中、銚子の町人や漁民らの間から河口を広げ水深を深くし、安心安全な漁港を造って欲しいという要望が上がり、銚子醤油株式会社(現:ヒゲタ醤油)社長の濱口吉兵衛[4]を千葉県水産株式会社取締役社長に抜擢し、安全な港に修築できるように、県や国に訴えて貰うことにする。以後、県や国が調査し、川底の爆破をし水深を深くすることを試みるものの、かえって流れが急になり、やむなく中止。また、救助砲(救助ロープを打ち出す砲台)を設置したものの、いざ使用してみると、船まで届かず全く意味を成さなかった。
以後、吉兵衛は悩み、漁民を危険な状況から救うため、また、国へこの実情を訴えるために国会議員になる決意をする。その後、国会議員となった吉兵衛は、千葉県議会議員であった小野田周斎と共に銚子漁港改修に全力を注ぎ、銚子港修築案がついに国会を通過、国からの援助を得ることが決まった。1925年(大正14年)12月修築工事が始められ、1932年(昭和7年)11月竣工した。
1937年(昭和12年)吉兵衛の功績を讃え、新生河岸公園に銅像が建立されたが、1943年(昭和18年)、戦時供出された。その後、1955年(昭和30年)銅像は再建された。
沿革
海上郡銚子町 | C | 銚子市 | ||||||||||||
海上郡本銚子町 | ||||||||||||||
海上郡伊豆原村 | B | 海上郡西銚子町 | ||||||||||||
海上郡豊浦村 | ||||||||||||||
海上郡高神村 | D | |||||||||||||
海上郡海上村 | ||||||||||||||
海上郡船木村 | E | |||||||||||||
海上郡椎芝村 | A | 海上郡椎柴村 | ||||||||||||
香取郡豊里村 | F | |||||||||||||
海上郡豊岡村 | G | |||||||||||||
市制施行以前
- 1889年(明治22年)4月1日 - 新生村、荒野村、今宮村が合併し町制施行。海上郡銚子町が誕生。
- 1897年(明治30年)6月1日 - 銚子駅が開業。
- 1923年(大正12年)7月5日 - 銚子鉄道線(現在の銚子電気鉄道線)が開業。
市制施行後
- 1933年(昭和8年)
- 1937年(昭和12年)
- 2月11日 - 海上郡高神村、海上村を編入。
- 4月1日 銚子市立銚子中学校(現・銚子市立銚子高等学校)開校。
- 1943年(昭和18年)4月1日 - 千葉県立銚子水産学校(後・千葉県立銚子水産高等学校。統合により廃校)開校。
- 1945年(昭和20年)
- 1946年(昭和21年)6月6日 - 昭和天皇が戦災地視察に行幸。
- 1954年(昭和29年)4月1日 - 海上郡船木村、椎柴村を編入。
- 1953年(昭和28年)5月18日 - 国道124号と国道126号が制定。
- 1955年(昭和30年)2月11日
- 1956年(昭和31年)4月10日 - 海上郡豊岡村を編入。
- 1957年(昭和32年)3月31日 - 一部の地域を海上郡飯岡町(現旭市)に編入。
- 1962年(昭和37年)12月11日 - 銚子大橋が供用開始。
- 1965年(昭和40年) - 国道356号が制定。
- 2000年(平成12年)3月18日 - 利根かもめ大橋が供用開始。
- 2012年(平成14年)9月24日 - 市全域が銚子ジオパークとして認定される[6]。
行政区域変遷
- 変遷の年表
銚子市市域の変遷(年表) | ||
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年 | 月日 | 現銚子市町域に関連する行政区域変遷 |
1889年(明治22年) | 4月1日 | 町村制施行に伴い、以下の町村がそれぞれ発足。[7] |
1891年(明治24年) | 1月26日 | 椎芝村は改称し椎柴村になる。 |
8月14日 | 伊豆原村は町制施行・改称し西銚子町になる。 | |
1933年(昭和8年) | 2月11日 | 銚子町・本銚子町・西銚子町・豊浦村が合併し銚子市が発足。 |
1937年(昭和12年) | 2月11日 | 高神村・海上村は銚子市に編入。 |
1954年(昭和29年) | 3月31日 | 豊岡村の一部(塙と八木の一部)が飯岡町と三川村と合併し、飯岡町が発足。 |
4月1日 | 船木村・椎柴村は銚子市に編入。 | |
1955年(昭和30年) | 2月11日 | 香取郡豊里村は銚子市に編入。 |
1956年(昭和31年) | 4月10日 | 豊岡村は銚子市に編入。 |
1958年(昭和33年) | 飯岡町の一部(三川の一部)は銚子市に編入。 |
- 変遷表
銚子市市域の変遷表(※細かな境界の変遷は省略) | |||||||
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1868年 以前 |
明治22年 4月1日 |
明治22年 - 昭和64年 | 平成元年 - 現在 | 現在 | |||
海上郡 | 新生村 | 銚子町 | 銚子町 | 昭和8年2月11日 銚子市 |
銚子市 | 銚子市 | |
荒野村 | |||||||
今宮村 | |||||||
飯沼村 | 本銚子町 | 本銚子町 | |||||
松本村 | 伊豆原村 | 明治24年8月14日 西銚子町に 町制改称 | |||||
本城村 | |||||||
長塚村 | |||||||
小川戸村 | 豊浦村 | 豊浦村 | |||||
辺田村 | |||||||
三崎村 | |||||||
高神村 | 高神村 | 高神村 | 昭和12年2月11日 銚子市に編入 | ||||
松岸村 | 海上村 | 海上村 | |||||
垣根村 | |||||||
四日市場村 | |||||||
余山村 | |||||||
柴崎村 | |||||||
高野村 | |||||||
三宅村 | |||||||
赤塚村 | |||||||
高田村 | 船木村 | 船木村 | 昭和29年4月1日 銚子市に編入 | ||||
芦崎村 | |||||||
岡野台村 | |||||||
船木台村 | |||||||
三門村 | |||||||
中島村 | |||||||
正明寺村 | |||||||
野尻村 | 椎芝村 | 明治24年1月26日 椎柴村に改称 | |||||
小船木村 | |||||||
塚本村 | |||||||
忍村 | |||||||
猿田村 | |||||||
小浜村 | 豊岡村 の一部 |
豊岡村の一部 | 昭和31年7月1日 銚子市に編入 | ||||
親田村 | |||||||
常世田村 | |||||||
八木村の一部 | |||||||
香取郡 | 下桜井村 | 豊里村 | 豊里村 | 昭和30年2月11日 銚子市に編入 | |||
富川村 | |||||||
下森戸村 | |||||||
諸持村 | |||||||
宮原村 | |||||||
東笹本村 |
行政
市長
- 市長:越川信一(こしかわ しんいち)(2013年5月17日就任)[8]
- 歴代市長
- 初代:川村 芳次(1933年5月14日 - 1937年5月13日)
- 2代:川村 芳次(1937年5月14日 - 1941年5月13日)
- 3代:川村 芳次(1941年5月14日 - 1945年5月13日)
- 4代:大里 庄治郎(1945年5月14日 - 1946年1月7日)
- 5代:加瀬 道之助(1946年2月12日 - 1947年4月4日)
- 公選初代:加瀬 道之助(1947年4月5日 - 1951年4月4日)
- 公選2代:嶋田 隆(1951年4月23日 - 1954年7月24日)
- 公選3代:嶋田 隆(1954年8月20日 - 1958年8月19日)
- 公選4代:嶋田 隆(1958年8月20日 - 1962年8月19日)
- 公選5代:嶋田 隆(1962年8月20日 - 1966年8月19日)
- 公選6代:嶋田 隆(1966年8月20日 - 1970年8月19日)
- 公選7代:嶋田 隆(1970年8月20日 - 1974年8月19日)
- 公選8代:嶋田 隆(1974年8月20日 - 1978年8月19日)
- 公選9代:大内 恭平(1978年8月20日 - 1982年8月19日)
- 公選10代:大内 恭平(1982年8月20日 - 1986年8月19日)
- 公選11代:佐藤 幹彦(1986年8月20日 - 1990年8月19日)
- 公選12代:佐藤 幹彦(1990年8月20日 - 1994年8月19日)
- 公選13代:大川 政武(1994年8月20日 - 1998年8月19日)
- 公選14代:大川 政武(1998年8月20日 - 2002年8月19日)
- 公選15代:野平 匡邦(2002年8月20日 - 2006年8月19日)
- 公選16代:岡野 俊昭(2006年8月20日 - 2009年3月29日)
- 公選17代:野平 匡邦(2009年5月17日 - 2013年5月16日)[9]
- 公選18代:越川 信一(2013年5月17日 - 2017年5月16日)
- 公選19代:越川 信一[10](2017年5月17日 - 現職)
行政機関
警察
- 銚子警察署(銚子全域を管轄)
消防
- 銚子市消防本部(銚子市全域を管轄)
- 消防団(全9分団)
- 第一分団 旧高神村及び潮見町地区
- 第二分団 旧本銚子町地区
- 第三分団 旧銚子町、旧豊浦村及び大橋町地区
- 第五分団 旧西銚子町地区
- 第六分団 旧海上村地区
- 第七分団 旧船木村地区
- 第八分団 旧椎柴村地区
- 第九分団 旧豊里村地区
- 第十分団 旧豊岡村地区
国の機関
- 銚子簡易裁判所
- 法務省銚子区検察庁
- 財務省横浜税関千葉税関支署銚子監視署
- 国税庁東京国税局銚子税務署
- 厚生労働省千葉労働局銚子労働基準監督署
- 厚生労働省千葉労働局銚子公共職業安定所(ハローワーク銚子)
- 国土交通省関東地方整備局利根川下流河川事務所銚子出張所
- 海上保安庁第三管区海上保安本部銚子海上保安部
- 気象庁銚子地方気象台
県の機関
- 千葉県海匝地域整備センター銚子整備事務所
- 千葉県海匝健康福祉センター(海匝保健所)
- 千葉県銚子児童相談所
- 千葉県銚子水産事務所
- 千葉県教育庁北総教育事務所東総研修所
- 旭県税事務所銚子支所
立法
市議会
- 定数:21名
- 任期:2011年(平成23年)5月1日〜2015年(平成27年)4月30日
- 議長:根本茂(市民クラブ、3期)
- 副議長:宮内和宏(リベラル、2期)
会派名 | 議席数 | 議員名(◎は代表) |
---|---|---|
市民クラブ | 6 | ◎岩井文男、地下誠幸、根本茂、宮川雅夫、石上允康、宮内昭三 |
市民の会 | 4 | ◎加瀨竹二、広野恭代、秋元賢二、釜谷藤男 |
銚友会 | 2 | ◎桑村邦博、鈴木一実 |
日本共産党 | 2 | ◎三浦眞清、笠原幸子 |
新政会 | 2 | ◎伊藤隆司、鎌倉金 |
リベラル | 2 | ◎加瀬庫藏、宮内和宏 |
公明党 | 2 | ◎桜井隆、星伸人 |
緑の会 | 1 | 工藤忠男 |
※2014年4月3日現在。
千葉県議会(銚子市選挙区)
- 定数:2名
- 任期:2011年(平成23年)4月30日〜2015年(平成27年)4月29日
氏名 | 会派名 | 当選回数 |
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石毛之行 | 自由民主党千葉県議会議員会 | 3 |
信田光保 | 自由民主党千葉県議会議員会 | 3 |
※2014年4月3日現在。
地域
人口
銚子市はかつて、千葉市に次いで県内2番目に市政施行するなど、港町として活況を誇っていたが、現在、人口減少率は県内3位となっており、近年の少子高齢化を反映している。かつては、東総地域の中心的都市としての役割を担っていたが、現在、近隣の旭市や茨城県神栖市などに雇用口や商圏などが移り、市内の活気は薄れ、観光や水産業などの面でも頭打ちの状態が続いている。近年では福祉などにおけるサービス格差が神栖市と離れており、財政難(千葉科学大学への77億5千万円もの補助金や銚子市立高校建設費62億7400万円などが重くのしかかっている)から、利根川対岸にある神栖市並みか神栖市以上のサービス向上を図れず、半島特有の後背地の少なさ、交通の便の悪さなども起因して今後も人口減少が進むと見られている。県の試算では、2000年から2030年までの間の人口減少率は -29,490人の -37.5%となり、県内1位の減少率となることが推測されている[11]。ただし、2015年度の財政力指数が0.58であり現時点では過疎地域には指定されていない。
人口構成
平成27年国勢調査より前回調査からの人口増減をみると、8.25%減の64,415人であり、増減率は県下54市町村中50位、60行政区域中56位で、千葉県の市の中では最も減少率が高い。
銚子市(に相当する地域)の人口の推移 | |
総務省統計局 国勢調査より |
健康と福祉
市の中核病院であった銚子市立総合病院が、市の財政難を主な理由に2008年(平成20年)9月30日をもって休止していたが2010年(平成22年)5月6日に再開した[12]
産業
漁業
工業
醤油の生産地として名高い(ヤマサ醤油、ヒゲタ醤油)。このほか、銚子漁港や犬吠埼などの観光も重要な産業である。また、醤油の原材料の大豆の輸入関係は鹿島港で行われ、生産過程で出てくる大豆絞りかすは鹿島臨海工業の波崎地区の飼料工場の原材料になっている。琥珀の産地である。
日本風力開発の関連会社により、市内には多数の風力発電が稼働している。その大半は、屏風ヶ浦を中心とした高台に位置する。
- 銚子屏風ヶ浦風力開発
- 銚子屏風ヶ浦風力発電所 1,500kW機(1基)
- 銚子小浜風力発電所 1,500kW機(1基)
- 銚子風力開発
- 銚子風力発電所 1,500kW機(9基)
- 八木風力発電所 1,500kW機(6基)
その他の風力発電所は以下の通り。
- エムウインズ
- 銚子しおさい風力発電所 1,500kW機(2基)
- 堀江商店
- 銚子新町風力発電所 1,980kW機(1基)
- くろしお風力発電
- 銚子高田町風力発電所 1,990kW機(1基)
- 椎柴風力発電所 1,990kW機(5基)
- 台町自然環境エネルギー研究所
- 台町風力発電事業 640kW機(1基)
- 銚子ウィンドファーム
- 銚子ウィンドファーム 1,500kW機(7基)
姉妹・提携都市
海外
教育
学校
幼稚園
- 銚子市立海上幼稚園
- 銚子市立春日幼稚園
- 銚子市立椎柴幼稚園
- 銚子市立清水幼稚園
- 銚子市立豊里幼稚園
- 銚子市立本城幼稚園
- 銚子市立船木幼稚園
- 私立飯沼幼稚園
- 私立銚子幼稚園
小学校
- 銚子市立飯沼小学校
- 銚子市立海上小学校
- 銚子市立春日小学校
- 銚子市立猿田小学校
- 銚子市立椎柴小学校
- 銚子市立清水小学校
- 銚子市立高神小学校
- 銚子市立豊岡小学校
- 銚子市立豊里小学校
- 銚子市立双葉小学校
- 銚子市立船木小学校
- 銚子市立本城小学校
- 銚子市立明神小学校
中学校
高等学校
特別支援学校
大学
交通
鉄道
路線バス
高速バス
大阪 - 銚子線は夜行、その他は昼行
- 参照: 大阪 - 銚子線
- 利根ライナー(佐原ルート): 浜松町BT・東京駅 - 佐原駅北口・豊里・高速松岸・銚子駅 (千葉交通)
- 利根ライナー(小見川ルート): 浜松町BT・東京駅 - 佐原香取・豊里・高速松岸・銚子駅・陣屋町 (千葉交通)
- 犬吠号(旭ルート):浜松町BT・東京駅 - 旭中央病院東 - 高速八木・イオン銚子・銚子駅・陣屋町・犬吠埼・犬吠埼太陽の里 (千葉交通、京成バス)
- 銚子〜千葉・幕張線: 免許センター・海浜幕張駅・千葉中央駅・千葉駅 - 高速八木・陣屋町 (千葉交通) ※平日1往復
一般路線バス
道路
市内の銚子大橋前交差点は、国道124号( - 鹿嶋市 - 終点・水戸市)、国道126号( - 東金市 - 終点・千葉市)、国道356号( - 終点・我孫子市)が集まる3国道の起点となっている[14]。
港湾
銚子は北上する「黒潮」と南下する「親潮」が沖合で交じりあい、全国有数の水揚量を誇る。また、日本有数のイワシの漁獲量を誇る銚子港だが、1988年(昭和63年)をピークに年々減り続け、現在では最盛期の100分の1程度となっている。
出身有名人
- 石毛えい子(社会福祉学者、民主党衆議院議員)
- 石毛博史(プロ野球選手)
- 上野愛(漫画家)
- 内田良平(俳優)
- 内海桂子(漫才師)
- 江畑謙介(軍事評論家)
- 大ノ濵勝治(力士)
- 岡田英次(俳優)
- 岡田幸三郎(実業家、作家遠藤周作夫人・遠藤順子の父)
- 金子周次(版画家)
- カノン(ベーシスト、アンティック-珈琲店-)
- 川名登(水運史研究者、郷土史家)
- 木樽正明(プロ野球選手)
- 菊地秀行(作家)
- 菊地成孔(ジャズ・ミュージシャン)
- 清谷信一(軍事評論家)
- 国木田独歩(作家)
- 弦哲也(作曲家)
- 越川芳明(英文学者・映画評論家)
- 榊原翼(プロ野球選手)
- 坂口三千代(随筆家)
- 篠塚和典(プロ野球選手・コーチ)
- 鈴木優磨 (サッカー選手)
- 千田川吉藏 (2代)(大相撲力士)
- 高倉みゆき(女優)
- 高階良子(漫画家)
- 髙見山酉之助(大相撲力士)
- 瀧本雄太(サッカー選手)
- 田中清隆(競馬騎手・調教師)
- 千葉一夫(歌手)
- 銚子元気娘。るぃるぃ(ご当地アイドル)
- 銚子灘伝右エ門(力士)
- 富田茂之(弁護士、公明党衆議院議員)
- 夏木ゆたか(タレント)
- 名雪佳代(女優・タレント・モデル)
- 浜口陽三(版画家)
- 藤ヶ崎矢子(女子プロレスラー)
- 松井簡治(国語学者)
- 宮内洋(俳優)
- 宮内龍汰(元サッカー選手)
- 柳家三之助(落語家)
- Yumiyo(作詞家)
- 和歌森太郎(歴史・民俗学者)
- 渡辺學(日本画家)
銚子市を舞台にした作品
- バラエティ
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- 『志村&所の戦うお正月2013』「ペーパードライバー対決」(2013年1月1日放送)
- 映画
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- 東映映画全般オープニング映像『荒磯に波』(1955年 -) - 東映ロゴでお馴染みの激しい白波は、厳寒期の犬吠埼の岩場で撮影されたとされている。
- 『トラック野郎・故郷特急便』(1979年)
- 『こんにちはハーネス』(1983年 、監督:後藤俊夫、主演:中村明美) - 視力を失う女子大生と盲導犬を育てる少年との交流を描く。君ヶ浜の松林などを散歩するシーンあり。
- 『ジョゼと虎と魚たち』(2003年 、監督:犬童一心、主演:妻夫木聡) - 劇中、恒夫とジョゼがデートで立ち寄った海岸など。
- 『彩恋 SAI-REN』(2007年、監督:飯塚健、主演:関めぐみ) - 銚子に住む3人の女子高生の恋愛模様を描く。
- 『恋する日曜日 私。恋した』(2007年、監督:廣木隆一、主演:堀北真希)
- 『トモシビ 銚子電鉄6.4kmの軌跡』(2017年、監督:杉山泰一、主演:松風理咲) ‐ 銚子電鉄にまつわる人々のエピソードを綴った吉野翠の短編小説集「トモシビ 銚子電鉄の小さな奇蹟」を映画化。
- テレビドラマ
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- 『港町純情シネマ』(1980年、TBS、主演:西田敏行) - 漁港町・外川の映画館を舞台にしたドラマ。脚本の市川森一はこの作品で、芸術選奨文部大臣新人賞を受賞。
- 『澪つくし』(1985年、NHK連続テレビ小説、脚本:ジェームス三木、主演:沢口靖子) - 高視聴率を記録し、ヒロインを務めた沢口靖子の出世作となった。
- 『ライスカレー』(1986年、フジテレビ系列、主演:時任三郎、陣内孝則) - 甲子園にも出場した銚子工業高校(銚子商業高校がモデル)の野球部卒業生仲間がライスカレー店の開業を目指してカナダへ渡る。
- 『このまちだいすき 第一シリーズ・シラベル編』(1992年4月 - 1994年3月、NHK教育テレビ、主演:東善智) - 小学校社会科第3学年用の学校放送番組。銚子市の紹介に貢献したことで、番組の「シラベル」に対して、市から感謝状が出ている。
- 『コーチ』(1996年、フジテレビ系列、主演:浅野温子、玉置浩二) - 缶詰のヒット商品「サバカレー」は、この番組から生まれた。主題歌「田園」は玉置浩二のソロ曲としては最大のヒット作となっている。
- 『さわやか3組』(2002年4月 - 2003年3月、NHK教育テレビ、出演:丸茂逸朗、池田恭祐、貞方徹、三尾玲央奈、山田さくや、大谷英莉)
- 『ラスト・フレンズ』(2008年、フジテレビ系列、主演:長澤まさみ、上野樹里) - 長澤演じる「藍田 美知留(あいだ みちる)」が身を寄せる街。
- テレビアニメ
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- 『アマガミSS』(2010年、TBS系列)、『アマガミSS+ plus』(2012年、TBS系列) - 作品舞台は架空の街「輝日東(きびと)」[15]であり、公式には案内されていないが、銚子市内の風景や実在施設をモデルとした背景画がたびたび登場する。一例として、主人公達が通う「輝日東高校」校舎は、銚子市立銚子高等学校を作画モデルとしている。
- ポップス
- 君ヶ浜の風景を詠んだ歌人は多いが、ポップスの歌詞のモチーフにもされている。
- ミュージック・ビデオ
- 屏風ヶ浦では、多数のプロモーション用のミュージックビデオが撮影されている。
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
- 犬吠埼灯台
- 犬吠埼温泉
- 銚子電鉄
- 銚子港
- 屏風ヶ浦
- 地球の丸く見える丘展望館
- 銚子ポートタワー・ウォッセ21
- 銚子海洋研究所(ホエールウォッチング、イルカウォッチング)
- 君ヶ浜…「日本の渚百選」の一つ
- 円福寺(坂東三十三観音27番・飯沼観音)
- 満願寺(坂東三十三観音番外)
- 常燈寺
- 木造薬師如来坐像(国の重要文化財)
- 本堂、宮殿、棟札(千葉県指定文化財)
- 猿田神社
- 渡海神社
- 海上八幡宮
- 外川の街並み(江戸時代の計画都市)
- 瑞鶴荘跡(伏見宮貞愛親王別邸)
- 中島城(海上城)
- 野尻古墳群
- 銚子はね太鼓[16]
特産・地酒
- イワシ、サバ、アジ、サンマ、カツオ、マグロ、ヒラメ、ホウボウ、キンメダイ
- キャベツ
- メロン
- 醤油(ヤマサ醤油、ヒゲタ醤油)
- ぬれ煎餅(柏屋、イシガミ、福屋、銚子電鉄ほか)
- 水産缶詰(サバカレー、イワシ、サンマ蒲焼など)
- 籐製品
- 銚子縮
- 清酒(銚子の誉、祥兆、徳明など)
イベント
大潮まつり(旧暦6月15日)、きんめだいまつり(7月)、みなとまつり(8月)、産業まつり(10月)
脚注
- ↑ “銚子 平年値(年・月ごとの値) 主な要素”. 気象庁. . 2016閲覧.
- ↑ “銚子(千葉県) 主な要素”. 気象庁. . 2016閲覧.
- ↑ “【戦後70年 千葉の出来事】銚子漁港・利根川河口の海難(上)”. 産経新聞 (2015年7月31日). . 2015閲覧.
- ↑ “濱口吉兵衛の銅像”. 銚子市観光協会. . 2012閲覧.
- ↑ 「内務省告示第1号」『官報』1933年1月7日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ↑ 千葉日報 (2012年9月25日). “「銚子ジオパーク」認定 貴重な地形、県内で初” (日本語). . 2017-1-9閲覧.
- ↑ 角川日本地名大辞典編纂委員会『角川日本地名大辞典 12 千葉県』、角川書店、1984年 ISBN 4040011201 より
- ↑ “「財政再建進める」 越川・銚子市長が初登庁”. 東京新聞 (2013年5月18日). . 2013閲覧.
- ↑ “野平・銚子市長:退任 「収税改善、職員に感謝」 /千葉”. 毎日新聞 (2013年5月17日). . 2013閲覧.
- ↑ “銚子市長に越川氏再選”. 産経新聞. (2017年4月24日) . 2017-5-24閲覧.
- ↑ 千葉県総務部市町村課「合併推進構想策定に当たっての県の考え方 人口・高齢化等の現況と2030年までの見通し - 少子・高齢化の進展-」より。
- ↑ 銚子市行政改革推進「市民の皆さまへ 銚子市立総合病院を休止します」
- ↑ “市立中学校一覧”. 銚子市教育委員会. . 2013閲覧.
- ↑ 佐藤健太郎 「国道の名所を行く/国道の始まる場所」『ふしぎな国道』 講談社〈講談社現代新書〉、2014年。ISBN 978-4-06-288282-8。
- ↑ 近郊施設として、東京都内に位置する大江戸温泉物語や椿山荘をモデルとした場所も登場しており、現実の地理を反映した作品ではない。
- ↑ はね太鼓『郷土の伝統芸能』芳賀日出男、保育社, 1991
関連項目
外部リンク
- 行政
- 観光