青瓦台

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青瓦台
各種表記
ハングル 청와대
漢字 靑瓦臺
発音 チョンワデ
日本語読み: せいがだい
2000年式
MR式
英語
Cheongwadae
Ch'ŏng'wadae
the Blue House
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青瓦台(せいがだい、チョンワデ)は、韓国ソウル特別市鍾路区北岳山の麓に所在する大統領官邸である。新聞報道やKBSニュース9では、漢字で略して「(青)」と呼ばれることが多くある。英語では、ホワイトハウスのように Blue House(ブルーハウス)と呼ばれている。

概要

名称の由来は官邸の屋根に青いが張られていることに因んだ。警備は厳重であるものの、毎日観光バスで多くの外国人観光客が訪れる観光地でもある。なお、観光客も予約をすれば内部の見学ができる(但し身分証明書が必要)。

国防上の理由から、地図上では一部の観光地図を除いて記載されていないことが多い。航空写真においても、韓国国内向けのものでは加工により消されていたり、ぼかしが入れられている場合が殆どである。

観光ガイドなどでは、安全保障上の問題から、内部のみならず、周辺地域でも指定場所以外での写真・映像撮影は禁止されているとされているが、実際には景福宮の青瓦台側に最も近い出口前に撮影スポットが置かれているなど、写真撮影をしても咎められることがないのが実情である。

この場所は、もともと高麗時代に王族が住んだ地域であり、その後、李氏朝鮮王朝の太祖李成桂により作られた景福宮の一部である。

日本統治下1939年には朝鮮総督官邸が日本により建設された。総督官邸は1948年に大韓民国が成立すると、初代大統領李承晩が官邸及び公邸として使用。当時は「景武台」(けいぶだい、キョンムデ)と呼ばれた。

1960年に当時の大統領が青瓦台と名称を変更した。朴正煕政権下の1968年には、官邸が北朝鮮ゲリラに襲われる青瓦台襲撃未遂事件が起こった。以後、民主化宣言までの間、市販される地図から青瓦台は消されていた。1991年に当時の大統領盧泰愚が隣に現在の建物を新築し、1993年に旧総督官邸は解体されている。

青瓦台襲撃未遂事件以降、青瓦台周辺の道路は一般通行が禁止されていたが、金泳三政権になってから、昼間のみ通行が許容された。その後、文在寅政権によって、2017年6月26日からは24時間通行が可能となり、周辺に設置されていた検問も平時は撤去されることとなった。また、写真撮影に関する規制も正式に無くなり、青瓦台を背景に自由に撮影できるようになった。

建物など

  • 本館 1991年完成。大統領と夫人の接見室・執務室のほか会議室、食堂など執務機能が集中する建物。約8,500m2
  • 迎賓館 1978年完成。国賓を招いた晩餐会など公式の行事を行うほか、大規模な会議の会場にもなる。
  • 秘書室 大統領を支えるスタッフの執務室。3棟のビルで構成。
  • 常春斎 「純韓国風」の建物で首脳会談が開かれることもある。
  • 緑地苑 庭園。
  • 大統領官邸 大統領とその家族の住まい。
  • 春秋館 1990年完成。記者会見場があり、プレスセンターの機能を持っている。

衛星写真

2005年に、ポータルサイトGoogleが提供している衛星航空写真地図サービスであるGoogle Earthに、青瓦台の主要施設の画像が表示されていることが発覚した。これについて青瓦台側は、アメリカ合衆国連邦政府など関係機関と対応を協議していると発表している。

Google マップでも航空写真表示では青瓦台の主要施設の画像が表示されている(地図表示ではこの部分は空白となっている)。韓国の法律では、人工衛星で撮影された主要保安施設や軍事基地の写真を公開することは禁止されており、同様のサービスを提供しているネイバー地図においては、青瓦台周辺の画像をぼかす等の処理をしている。

外部サイト