館山市

提供: miniwiki
移動先:案内検索

館山市(たてやまし)は、千葉県南部に位置する東京湾に面し、安房地方の西部に位置する。安房地域における政治・経済・文化の中心都市。

地理

市勢

本市は房総半島の南部、東京湾岸(内房)に面しており、県庁所在地である千葉市から南約70㎞に位置する。東京都心から100km圏内である。なお、東京からは東京湾アクアラインを利用するルートが最短であり、約95kmである。

市中心部は内房線沿線、特に館山駅周辺に住宅地や商店街が立ち並び安房地域における人口・商業・産業集積の場となっており、館山都市圏や館山商圏を形成している。商業施設などの大型店は、北条地区の館山バイパスや海岸通り沿いといった郊外に出店しているため、館山駅周辺の旧商店街のシャッター通り化やドーナツ化現象が問題となっている。

地形

隣接自治体

気候

年間気温16度以上で、冬でもめったに雪が降らない温暖な地域であるが、放射冷却によって、早朝の気温は氷点下を記録することがある。

館山 1981-2010年の気候資料
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
平均最高気温 °C (°F) 11.2(52.2) 11.4(52.5) 14.1(57.4) 18.8(65.8) 22.3(72.1) 24.9(76.8) 28.5(83.3) 30.5(86.9) 27.4(81.3) 22.6(72.7) 18.2(64.8) 13.8(56.8) 20.31(68.56)
日平均気温 °C (°F) 6.3(43.3) 6.6(43.9) 9.5(49.1) 14.2(57.6) 18.1(64.6) 21.2(70.2) 24.8(76.6) 26.4(79.5) 23.3(73.9) 18.1(64.6) 13.3(55.9) 8.7(47.7) 15.88(60.58)
平均最低気温 °C (°F) 1.0(33.8) 1.4(34.5) 4.5(40.1) 9.3(48.7) 14.1(57.4) 18.0(64.4) 21.9(71.4) 23.2(73.8) 19.9(67.8) 13.9(57) 8.4(47.1) 3.4(38.1) 11.58(52.85)
降水量 mm (inches) 81.8(3.22) 82.4(3.244) 166.2(6.543) 150.2(5.913) 149.8(5.898) 215.2(8.472) 173.6(6.835) 126.0(4.961) 219.5(8.642) 219.9(8.657) 130.0(5.118) 75.4(2.969) 1,790(70.472)
日照時間 170.4 152.5 153.8 175.3 173.3 133.6 170.8 215.3 143.6 137.7 145.1 166.1 1,937.5
出典: 気象庁[1]

人口

平成27年国勢調査より前回調査からの人口増減をみると、3.70%減の47,464人であり、増減率は県下54市町村中33位、60行政区域中39位。

館山市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より

市南部の富崎地区や豊房地区において、過疎化が顕著である。

歴史

沿革

現在の館山市は1939年に新設合併で誕生したものである。前身の館山町館山北条町については当該項目を参照。

房総半島の南部に位置し、館山湾に面して広がっている館山低地(北条平野)に古代の条里制遺構がみられるなど、古代からの歴史を持つ。中世後期になってからは、安房国を支配した里見氏の所領地となり、里見義康1588年に岡本城(南房総市)から館山の地に拠点を移し、館山城を築城した後は、現在の館山地区に城下町が形成された。このころもっとも繁栄していたのは館山地区であり、市の名前も中心部の「館山」を採用している。なお、名前の由来は「城の山」=「館の山」からきている。

1878年北条村に安房郡役所が設置されてからは、北条地区が安房地域の政治・経済・文化の中心地となり、1919年安房北条駅(現館山駅)が開設されると、交通の要所として、ますます北条地区に中心機能が移って行った。

1930年ごろ、館山航空隊、州埼航空隊、海軍砲術学校などの設置により、第2次世界大戦中は軍都として発展した。戦後は、カツオ漁などの餌イワシを供給する水産基地、北条海岸などの海水浴を中心とする観光都市へと移行した。

行政

市長

歴代市長
氏名 就任日 退任日 備考
官選館山市長
1 石崎常夫 1940年(昭和15年)1月27日 1944年(昭和19年)2月2日
2 関野周治 1944年(昭和19年)2月3日 1946年(昭和21年)3月2日
3 鈴木森蔵 1946年(昭和21年)6月14日 1947年(昭和22年)4月5日
公選館山市長
4 鈴木森蔵 1947年(昭和22年)4月6日 1951年(昭和26年)4月4日
5 吉田敬三 1951年(昭和26年)4月23日 1954年(昭和29年)11月26日
6 田村利男 1954年(昭和29年)12月11日 1962年(昭和37年)12月10日
7 本間譲 1962年(昭和37年)12月11日 1974年(昭和49年)12月10日
8 半澤良一 1974年(昭和49年)12月11日 1990年(平成2年)12月9日
9 庄司厚 1990年(平成2年)12月10日 1998年(平成10年)12月9日
10 辻田実 1998年(平成10年)12月10日 2006年(平成18年)12月9日
11 金丸謙一 2006年(平成18年)12月10日 現職

警察・消防・司法

産業

漁業

漁業経営体数、従業者数及び漁獲高はいずれも減少している一方、従業者1 人当たりの漁獲高は増加し、労働生産性の向上がみられる。いわしさばの漁獲量が多い。

  • 船形漁港
  • 下原漁港
  • 見物漁港
  • 波左間漁港
  • 坂田漁港
  • 栄の浦漁港
  • 洲崎漁港
  • 川名漁港
  • 伊戸漁港
  • 富崎漁港
  • 布良漁港

農業

農家数及び農業従事者数はいずれも減少しており、平成17 年では昭和60 年の約4 割となっている。また、経営耕地面積についても、平成17 年では昭和60 年の半数近くにまで減少している。農業産出額は、平成7 年から減少している。生産性に関しては、1 農家当たりの農業産出額及び経営耕地面積当たりの農業産出額ともに過去20 年間で一貫して増加傾向である。これは、小規模農家の離農が進んだことなどによるものと推測される。

工業

電子デバイスを主要産業としていたが、「ユー・エム・シー・ジャパン」は2012年に撤退した。

商業

館山駅周辺の中小商店街は衰退しており、年間商品販売額は低下しているが、沿道型大型商業施設の出店により、売り場面積は増加している。館山市のみならず、南房総市や鋸南町から多くの買い物客が訪れ、館山商圏の中心都市となっている。

姉妹・友好都市

国内

海外

教育

小学校

  • 館山市立北条小学校
  • 館山市立神余小学校
  • 館山市立神戸小学校
  • 館山市立九重小学校
  • 館山市立館野小学校
  • 館山市立館山小学校
  • 館山市立豊房小学校
  • 館山市立那古小学校
  • 館山市立西岬小学校
  • 館山市立船形小学校

中学校

高等学校

特別支援学校

海員学校

公共施設

文化施設

運動施設

医療施設

商業施設

交通

鉄道

JR logo (east).svg

JR東日本

  • 中心となる駅:館山駅

バス路線

高速バス

路線バス

運行概要などは各記事を参照。

道路

一般国道

主要地方道

一般県道

道の駅

船舶・港湾

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

祭事・催事

  • 茂名の里芋祭 - 国の重要無形民俗文化財2005年2月21日指定。
  • 洲崎のミノコオドリ - 千葉県の無形民俗文化財1961年6月9日指定。
  • 春の花摘みex.ポピー(11月 - 5月)
  • 若潮マラソン(1月) - 日本陸連公認コース
  • イチゴ狩り(1月 - 5月)
  • 那古観音祭礼(7月17・18日)
  • 海水浴シーズン(7月 - 8月) - 毎年約200万人が海水浴に訪れる。
  • 館山湾花火大会(8月) - 下記のフラメンコと同時進行で行われ、例年1万発が打ち上げられる。
  • 全国大学フラメンコ・フェスティバル(8月)
  • 那古寺四万六千日(8月)
  • 安房やわたんまち(9月) - 千葉県の無形民俗文化財に2004年3月30日指定。
  • ヘリコプターフェスティバルin館山(10月) - 海上自衛隊館山航空基地で行われる交流会
  • 南総里見まつり(館山城祭り)(10月)

防衛

ファイル:Akayama Air-raid shelter ruins,Tateyama-city,Japan.jpg
赤山地下壕内部。素掘りの内部は地層を見ることができる。

館山には海上自衛隊第21航空群が置かれ東日本のヘリコプター部隊の司令部となっている。付近には旧海軍の遺跡が点在し、赤山地下壕は壕内も見学可能な日本唯一の航空要塞跡である。また、零戦の機関銃試験射撃場跡には、7.7㎜機関銃弾の弾痕が残されている。

航空標識所

  • 館山航空無線標識所(航空灯台:館山NDB、館山VOR)

市内に本社を置く企業

館山市が描かれている作品

テレビドラマ

映画

小説

漫画

有名人

出身有名人

ゆかりの有名人

館山ふるさと大使

その他

脚注

外部リンク

座標: 東経139度52分11.6秒北緯34.9965度 東経139.869889度34.9965; 139.869889