香港浸会大学
香港浸会大学 | |
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大学設置 | 1994年 |
創立 | 1956年 |
学校種別 | 公立 |
本部所在地 | 香港・九龍 |
ウェブサイト | 香港浸会大学公式サイト |
香港浸会大学(ホンコンしんかいだいがく、英語: Hong Kong Baptist University、公用語表記: 香港浸會大學)
1994年に設置。
概要
現在は公立大学として認定されているものの、「浸会」(※中国語でキリスト教の一宗派「バプテスト」の意)という名称が示す通り、元はミッション系の私設教育機関として設立されたという歴史を持つ。香港ではイギリス法との兼ね合いで、1997年(香港返還)まで私立(総合)大学の設立が認められず、最終的に立法局の認可を受けた公立総合大学として存続することになった。
大学の前身となった「香港浸会書院」は、香港における教育機関として香港大学に次ぐ歴史を誇り、これまでに中国本土で設立された13のミッション系大学のうち、現存している唯一の大学である。当初はキリスト教徒に対する中等教育を目的とした教育機関であったが、1972年に「香港浸会学院」と名称を変更後、1983年に実質的な総合大学化するのと同時に信徒以外にも広く門戸を開くことになった。
現在では宗教教育が廃止され、基本的に宗教性は失われているものの、かつての姿を継承するかたちで宗教哲学科が置かれている。中国における公立大学のうち、浸大以外にキリスト教系の宗教哲学を専門とする学科は存在しない(※儒教や仏教系が大半を占める)。ちなみに、かつては英国の植民地であったのにも関わらず、この大学を設立したのはアメリカ人の宣教師であった。そもそも、バプテストは英国において少数派であり、逆にアメリカにおいてプロテスタント系の最大派閥である。ちなみに、大学所在地の周辺には現在でもミッション系の初等・中等教育機関が集中している。アジア最高水準の大学がひしめく香港においては目立った存在ではないが、その教育レベルは、タイムズ・ハイアー・エデュケーション誌では早稲田大学とほぼ同等の評価を受けている[1]。2010年度の評価では、世界全体で307位(アジア圏では45位)に選出された[2]。ちなみに、大学所在地は高級住宅街でもあるため、中産階級向けのリベラル・アーツ・カレッジという側面もある。
沿革
キャンパス
香港浸会大学のキャンパスは、基本的に九龍塘(九龍地区北部)に集中しているが、北京師範大学との共同事業として珠海市に分校(正式名称は「北京師範大學‐香港浸会大學連合大學珠海國際學院」)を開校している。
学部・学科
- 文学部(文学院)
- 工商経営学部(工商管理学院)
- 中医薬学部(中医薬学院)
- コミュニケーション学部(伝理学院)
- 持続教育学部(持続教育学院)
- 理学部(理学院)
- 社会科学部(社会科学院)
- ビジュアルアート学部(視覚芸術院)