鹿島石油

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鹿島石油株式会社(かしませきゆ、英文社名 KASHIMA OIL CO.,LTD)は、石油製品の精製を行う企業である。JXTGエネルギー(旧・ジャパンエナジー)の子会社で、東日本におけるJXTGグループの一大拠点である鹿島製油所を擁する。

歴史

石油精製事業を行う鹿島コンビナートの中核的存在として、三菱油化東京電力共同石油大協石油の4社の共同出資により、1967年(昭和42年)に設立された[1]。鹿島製油所の当初の精製能力は12万バレル/日でスタートしたが、1971年(昭和46年)には18万バレル/日になった[1]。2008年(平成20年)に鹿島アロマティックスのアロマ製造設備が完成したことにより、精製能力は27万/日まで増強された。

年表

鹿島製油所

鹿島製油所(かしませいゆしょ)は、鹿島港に面する茨城県神栖市にある鹿島石油の製油所である。JXグループの東日本における一大拠点であり、石油製品石油化学製品を生産している。周辺は鹿島臨海工業地帯で、周囲の化学メーカーなどとコンビナートを形成する。

2008年(平成20年)にジャパンエナジー・三菱化学三菱商事の3社が出資する鹿島アロマティックス株式会社 (KAC) のアロマ製造設備が完成、その操業管理を鹿島石油が受託している。

データ

  • 所在地:茨城県神栖市東和田4
  • 敷地面積:279万m2[2]
  • 従業員:369人(2007年3月31日現在)[2]
  • 原油処理能力:252,500バレル/日

主な生産品

主要設備

括弧内は生産能力を表す。

  • 常圧蒸留装置 (210,000バレル/日)
  • コンデンセート蒸留装置 (60,000バレル/日、KAC所有)
  • 減圧蒸留装置 (42,000バレル/日)
  • 接触分解装置 (35,500バレル/日)
  • 接触改質装置 (22,000バレル/日)
  • 接触改質装置 (20,000バレル/日、KAC所有)
  • 水素化脱硫装置
    • ナフサ脱硫装置 (23,000バレル/日)
    • ガソリン脱硫装置 (27,000バレル/日)
    • 灯軽油脱硫装置 (90,000バレル/日)
    • 間接脱硫装置 (25,000バレル/日)
    • 直接脱硫装置 (30,000バレル/日)
  • パラキシレン製造装置 (150,000トン/年)
  • パラキシレン製造装置 (424,000トン/年、KAC所有)
  • 芳香族溶剤(ベンゼン)抽出装置 (192,000トン/年、KAC所有)

製油所の沿革

  • 1970年昭和45年)3月17日 - 操業開始(精製能力:120,000バレル/日)。
  • 1971年(昭和46年)7月 - 精製能力を180,000バレル/日に増強。
  • 1991年平成3年)6月 - パラキシレン製造装置新設。
  • 2003年(平成15年)1月 - 精製能力を190,000バレル/日に増強。
  • 2006年(平成18年) - 精製能力を210,000バレル/日に増強。
  • 2008年(平成20年)1月4日 - 鹿島アロマティックスのアロマ製造設備が完成。精製能力を270,000バレル/日に増強。

その他

関連企業

  • セバック株式会社

脚注

  1. 1.0 1.1 水野道生 『茨城県大百科事典』 茨城新聞社、水戸市、1981年。
  2. 2.0 2.1 『新日鉱ホールディングス 2007年3月期有価証券報告書』による

関連項目

  • JXTGエネルギー(旧ジャパンエナジー)の製油所・製造所・事業所 - 知多水島船川

外部リンク


テンプレート:JXTGグループ